Amazon Web Services ブログ

【開催報告 & 資料公開】AWS 秋の Observability 祭り

こんにちは。ソリューションアーキテクト (以下 SA) の高野です。

2023 年 9 月 22 日に「AWS 秋の Observability 祭り」と題したイベントを開催しました。昨今システムを運用する上で重要となってきている Observability をテーマにしたイベントです。ご参加いただきました皆様には、改めて御礼申し上げます。

当日の様子と実施内容

AWS から Amazon CloudWatch をはじめとする Observability 関連サービスの最新アップデートやベストプラクティス、Observability のコード化のメリットをお伝えするとともに、実際に AWS 上のシステムを運用されているお客様 (株式会社 NTTドコモ様、株式会社デイトナ・インターナショナル様) から Observability を獲得するための実ノウハウを共有いただきました。本ブログでは、その内容を簡単にご紹介しつつ、発表資料を公開致します。システムに Observability を獲得したい方はぜひご確認下さい!

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セッションの紹介

[AWS セッション] Amazon CloudWatch はじめとした Observability の最近のアップデート紹介

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 技術統括本部
エンタープライズ技術本部 ソリューションアーキテクト 伊藤 威
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セミナー開始ということで、SA 伊藤より、Observability がなぜ必要なのか?という話から、AWS における Observability 関連サービスの概要、Amazon CloudWatch 全体像と最新のアップデートを紹介しました。Amazon CloudWatch は日々アップデートが重ねられており、できることが増えてきています。本資料に、2023 年の主要なアップデートをまとめて記載していますので、ぜひご確認下さい。

[AWS セッション] Observability と Dashboard Best Practice

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 技術統括本部
エンタープライズ技術本部 ソリューションアーキテクト 宮崎 友貴
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次に SA 宮崎より、AWS における Observability のベストプラクティス、またその中でも重要なデータの可視化を行うダッシュボードのベストプラクティスと CloudWatch Dashboard をご紹介しました。AWS では Observability のベストプラクティスを公開しております。本資料では、その概要を紹介していますが、もうイベントで紹介できなかった部分や詳細については URL リンク を確認下さい。また、同様に、運用を可視化するためのダッシュボードについて Amazon で実際に取り入れている設計方針を公開しております。気になられる方は、URL リンク をご確認下さい。

[お客様事例] NTTドコモ様 マイクロサービスのためのシステム運用を一瞬でラクにするオブザーバビリティ事例

株式会社NTTドコモ スマートライフカンパニー 第一プロダクトデザイン部
マーケティングイノベーション・カスタマーサクセス担当 森 晴菜 様、川嵜 哲生 様
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NTTドコモ様は、スーパー販促プログラムと呼ばれている d ポイントや d 払いでお買い物をしてくれたお客様と、 友達追加無しで直接コミュニケーションが可能になるサービスを提供しています。本システムは、多数のシステムと連携しており、構成が複雑化していることから、どこで何が起きているか、Observability がないとシステム運用が難しい状態でした。当事例では、本システムでどのようにして “ラクに“ Observability を獲得したのかについてご紹介いただきました。
Amazon CloudWatch 等の AWS サービスの監視項目を ダッシュボードのテンプレートが提供されている Datadog に集約し、システム状況の可視化を効率的に行っている旨をご紹介いただきました。併せて、Amazon CloudWatch と Datadog の使い分けや、運用上取得が必須のメトリクスを Amazon CloudWatch カスタムメトリクスを使って取得している実例をご紹介いただきました。関連システムの多い状況下で運用している方に参考になるのではないかと思います。

[AWSセッション] Observability as Code の必要性

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 技術統括本部
エンタープライズ技術本部 ソリューションアーキテクト 津郷 光明
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SA 津郷から、Observability as Code の必要性についてご紹介しました。日々の運用の中でシステム構成が変わることがあるかと思いますが、それに追従して、Observability に関するリソースも変更が必要になります。これを手動で変更すると設定ミスや開発スピードの低下が発生する可能性があります。そこで、本セッションでは、Observability に対しても Infrastructure as Code を適用し管理していくことで、本課題の解決に寄与できることを紹介しております。そのためのツールとして、AWS CloudFormation や AWS Cloud Development Kit (AWS CDK)、Terraform をご紹介し、AWS CDK を使った Observability as Code の実例をお見せしています。ご興味のある方はぜひご確認下さい。

[お客様事例] デイトナ・インターナショナル様 EC サイトのサーバ監視 : コード化の取り組みとメリット

株式会社デイトナ・インターナショナル DX 本部 システムソリューション部 WEB APPLICATION Sec 金子 誉万 様
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デイトナ・インターナショナル様は、Daytona Park (デイトナパーク) という EC サイトを運営されております。 API 基盤は、AWS 上で稼働しており、AWS リソースを監視するための設定を手作業で行っていました。手作業では、リソース変更の度に、監視設定登録作業が必要になり運用負荷が高く、設定ミス・設定漏れが発生しやすいという課題を抱えている状態でありました。この状況を改善するために、Observability as Code をチャレンジされている旨をご紹介いただきました。セッション内で、AWS CDK と CDK for Terraform を組み合わせてリソース変更に監視設定が追従していく様子をデモで実演いただきました。AWS リソースの変更を AWS CDK で行うだけで、CDK for Terraform のコード変更なしに Datadog で構築されているダッシュボードが更新されます。リソース変更が頻繁に発生するようなシステムの運用をされている多くの方に参考になるのではないかと思います。

まとめ

今回は、運用しているシステムに Obsevability を獲得するために日々格闘しているお客様の実例をご紹介いただきました。本イベントをきっかけに、皆様のシステム運用が少しでもラクになり、皆様がハッピーになることを願っております。今後も、お客様のシステム運用が少しでも効率化できるように、このようなイベントを企画し、情報発信を継続していきます。AWS のサービスを利用することをご検討いただいているお客様がいらっしゃいましたら、無料で個別相談会を開催しておりますので、こちらのリンクからぜひお申し込みください。

技術統括本部 エンタープライズ技術本部 ソリューションアーキテクト 高野 翔史