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富士通のネットワークエラー訂正技術を AWS Elemental MediaConnect でサポート
※この投稿は富士通株式会社 社会システム事業本部 都市環境システム事業部マネージャー有村陽介氏に提供いただきました。本投稿の内容や意見は、第三者である執筆者のものであり、 AWS は本投稿の内容や正確性について責任を負うものではありません。
AWS Elemental MediaConnect は、ライブビデオ用の高品質なトランスポートサービスで、AWS Media Services スイートの一つのサービスです。この度、富士通のネットワークエラー訂正技術プロトコルである Fujitsu QoS の MediaConnect でのサポートが発表されました。富士通が IP ネットワーク向けに開発した Fujitsu QoS は、低遅延、高スループットの独自プロトコルであり、富士通映像伝送装置から MediaConnect へ、また MediaConnect から富士通映像伝送装置への転送を可能にします。このプロトコルは FEC と ARQ という 2 つの誤り訂正技術を組み合わせたハイブリッド方式で、一定帯域幅でより高い誤り耐性が強化されています。Fujitsu QoS は、世界中の多くの市場で放送局や映像関係者に使用されている富士通 IP シリーズのビデオエンコーダー/デコーダー( IP-900 、IP-920 、IP-HE950 、近日発売予定の IP-HE900 など)に実装されています。これらの映像伝送装置を MediaConnect で使い始めるために特別なソフトウェアは必要なく、AWS のアカウントがあれば利用することができます。これらのエンコーダーと MediaConnect サービスを組み合わせることで、世界中の富士通のお客様により柔軟で信頼性の高いライブ映像伝送と映像配信が可能になります。
従来富士通では、複数拠点への同時配信が必要な場合、お客様側で保守が必要なオンプレミスサーバーを提供していました。また、この設備ではビデオストリームは国際伝送や多拠点配信には不向きでした。MediaConnect を利用することでお客様は高価な機器の使用が不必要となり、簡単にクラウドによる多拠点配信を実現することができるようになりました。
MediaConnect は富士通の世界中の映像クリエイターや配信者が求める接続性を提供します。富士通の映像伝送装置 IP シリーズは、MediaConnect で Fujitsu QOS を利用することで、システムの信頼性と柔軟性を拡大します。お客様はインターネットなどの共有回線で AWS に接続し、Fujitsu QoS が必要な安定した伝送を提供します。国際伝送の場合は、IP シリーズと最寄りの AWS リージョンを接続し、リージョン間は AWS のバックボーンを使用します。
クラウド経由の伝送は安価で信頼性が高く、国際光ファイバーよりも経済的です。多拠点配信の場合、MediaConnect で最大 50 の配信先を指定することができます。お客様は、AWS のマネジメントコンソールから直接 Fujitsu QoS をサポートした MediaConnect の利用を開始することができます。
AWS Elemental MediaConnect と富士通 IP シリーズを使った映像伝送サービス
参考リンク
AWS Media Services
AWS Media & Entertainment Blog (日本語)
AWS Media & Entertainment Blog (英語)
AWS のメディアチームの問い合わせ先: awsmedia@amazon.co.jp
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翻訳は BD 山口、 SA 加藤が担当しました。原文はこちらをご覧ください。