新機能 – 環境を問わず、Kubernetes クラスターをデプロイできる AWS Marketplace for Containers Anywhere を発表

現在、300,000 を超えるお客様が AWS Marketplace を利用して、Amazon マシンイメージ (AMI)、SaaS (Software-as-a-Service)、コンテナとしてパッケージ化されたサードパーティー製ソフトウェアを見つけ、サブスクライブし、デプロイしています。お客様は AWS Marketplace からコンテナ化されたサードパーティー製アプリケーションを見つけてサブスクライブし、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) と Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) にデプロイできます。

AWS で Kubernetes アプリケーションを実行する多くのお客様は、レイテンシーやデータガバナンスの要件などの制約から、Kubernetes アプリケーションをオンプレミスでデプロイしたいと考えています。また、Kubernetes アプリケーションをデプロイした後は、ライセンスの追跡、課金、アップグレードを通じてアプリケーションを管理するための追加のツールが必要になります。

2021 年 11 月 29 日（米国時間）、AWS Marketplace for Containers Anywhere を発表しました。これは、AWS のお客様がどの環境の Kubernetes クラスターでも AWS Marketplace からサードパーティー製 Kubernetes アプリケーションを検索、サブスクライブ、デプロイできるようにする一連の機能です。この機能により、AWS Marketplace は、コンテナ化されたワークロードを実行するお客様にとってより便利になります。

今回のローンチにより、オンプレミス環境または Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) で、Amazon EKS Anywhere またはお客様が自己管理する Kubernetes クラスターを使用して、サードパーティー製 Kubernetes アプリケーションをオンプレミス環境にデプロイできます。これにより、最終的にデプロイする予定の場所に関係なく、単一のカタログを使用してコンテナイメージを検索できます。

AWS Marketplace for Containers Anywhere では、一括請求 (コンソリデーティッドビリング)、柔軟な支払いオプション、長期契約の低料金など、AWS Marketplace の他の製品と同じ利点を享受することができます。審査済みでセキュリティスキャンされたサードパーティー製 Kubernetes アプリケーションの検索、数回のクリックによるアップグレードの管理、すべてのライセンスと請求の追跡が可能です。重複したライセンスを購入しなくても、どの環境間でもアプリケーションを移行できます。この機能を使用してアプリケーションに登録したら、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) が提供する Helm チャートを AWS 上の Kubernetes クラスターにデプロイすることで、ライセンスを変更せずに Kubernetes アプリケーションを AWS に移行できます。

AWS Marketplace for Containers Anywhere の開始方法
AWS Marketplace にアクセスすることで開始できます。AWS およびオンプレミスにデプロイできる Kubernetes ベースのアプリケーションを見つけるには、すべての製品の [配信方法] を簡単に検索し、カタログで [Helm チャート] をフィルタリングします。

お気に入りの製品をサブスクライブする場合は、[サブスクリプションを続行する] を選択します。

出品者のエンドユーザー使用許諾契約 (EULA) に同意したら、[契約を作成] を選択し、[設定に進む] を選択します。

ドロップダウンを使用して、ソフトウェアのデプロイを設定できます。[フルフィルメントオプション] と [ソフトウェアバージョン] を選択したら、[起動を続ける] を選択します。

Amazon EKS にデプロイするには、アプリケーションを新しい EKS クラスターにデプロイするか、コマンドをコピーして既存のクラスターに貼り付けるかを選択できます。サポートされているサービスのセルフマネージド Kubernetes オプションをクリックして、EC2 のセルフマネージド Kubernetes にデプロイすることもできます。

オンプレミスまたは EC2 にデプロイするには、EKS Anywhere を選択してから、AWS Marketplace の起動ページでライセンストークンをリクエストする追加の手順を実行します。次に、AWS Marketplace が示すコマンドを使用して、AWS Marketplace Elastic Container Registry (ECR) からコンテナイメージ、Helm チャート、サービスアカウントの作成、およびトークンをダウンロードして、EKS クラスターのサービスアカウントに IAM ロールを適用します。

既存のソフトウェアライセンスをアップグレードまたは更新するには、AWS Marketplace のウェブサイトにアクセスして、セルフサービスのアップグレードまたは更新を行います。また、プライベートオファーを ISV と直接交渉して、アプリケーションをアップグレードおよび更新することもできます。新しいオファーにサブスクライブすると、AWS License Manager でライセンスが自動的に更新されます。 AWS License Manager を使用して、AWS Marketplace から購入したすべてのライセンスを、利用できるアプリケーション機能や有効期限を含めて表示できます。

AWS Marketplace for Containers Anywhere のローンチパートナー
オンプレミスのデプロイオプションをサポートするローンチパートナーの一覧を以下に示します。今すぐお試しください。

• D2iQ は、クラウド、ハイブリッド、エッジ、エアギャップなどのさまざまな環境で、エンタープライズグレードの Kubernetes を大規模に実装するための、業界をリードする独立系プラットフォームを提供しています。
• HAProxy Technologies は、規模や環境を問わず、ウェブサイトやアプリケーションで最高のパフォーマンスを発揮し、可観測性、セキュリティを備えられるようにするために、広く使用されているソフトウェアロードバランサーを提供しています。
• Isovalent は、オープンソースソフトウェアと Cilium や eBPF などのエンタープライズソリューションを構築し、最新のクラウドネイティブインフラストラクチャのネットワーキング、セキュリティ、および可観測性のニーズに応えています。
• JFrog の「流動的なソフトウェア」の使命は、デベロッパーからエッジまでのバイナリのシームレスで安全なフローを通じて、世界中のソフトウェアアップデートを強化することです。
• Kasten by Veeam は、Kubernetes 専用に構築されたデータ管理プラットフォーム Kasten K10 を提供しています。Kasten K10 は、バックアップとリカバリ、災害対策、アプリケーションモビリティのための使いやすくスケーラブルで安全なシステムです。
• Kyverno の作成者である Nirmata は、ポリシーベースのセキュリティと、本番環境の Kubernetes ワークロードとクラスタのオートメーションのためのオープンソースおよびエンタープライズソリューションを提供しています。
• Palo Alto Networks はサイバーセキュリティの世界的リーダーであり、人と組織の営みを変革するテクノロジーによって、クラウド中心の未来を形作っています。
• Prosimo の SaaS は、クラウドネットワーキング、パフォーマンス、セキュリティ、AI を活用した可観測性、コスト管理を組み合わせて、エンタープライズクラウドをデプロイしやすくし、そのリスクを軽減します。
• Solodev は、コンテンツから暗号まで、カスタムのクラウドアプリを構築するためのエンタープライズ CMS およびデジタルエコシステムです。AWS による DevOps、トレーニング、および 24 時間年中無休のサポートを利用できます。
• Trilio は Kubernetes、OpenStack、および Red Hat Virtualization 環境向けのクラウドネイティブなデータ保護のリーダーであり、バックアップとリカバリ、移行、アプリケーションモビリティのためのソリューションを提供しています。

AWS Marketplace で Kubernetes アプリケーションを提供することに関心がある場合は、製品を登録して、提供された AWS SDK を使用して AWS License Manager API と統合するように変更します。AWS License Manager との統合により、アプリケーションで AWS Marketplace を通じて取得したライセンスを確認できるようになります。

次に、AWS Marketplace で、製品情報、ライセンスオプション、価格など、出品の詳細を送信して、契約内容とともに新しいコンテナ製品を作成します。詳細は、AWS Marketplace テクニカルアカウントマネージャーがレビュー、承認、公開します。次に、新しいコンテナイメージを AWS Marketplace ECR に送信し、セルフサービスの Marketplace 管理ポータルで新しく作成したコンテナ製品に追加します。すべてのコンテナイメージで、共通脆弱性識別子 (CVE) がスキャンされます。

最後に、製品リストとコンテナイメージが公開され、お客様は AWS Marketplace のお客様のウェブサイトでアクセスできるようになります。AWS Marketplace でコンテナ製品を作成する方法の詳細については、AWS ドキュメントの「販売者としての開始方法」および「コンテナベースの製品」を参照してください。

提供開始
AWS Marketplace for Containers Anywhere の機能は、AWS Marketplace をサポートするすべてのリージョンでご利用いただけるようになりました。ローンチパートナーの製品から直接この機能の使用を開始できます。

ぜひお試しいただき、AWS Marketplace の AWS フォーラムで、または通常の AWS Support の担当者を通じて、フィードバックをお寄せください。

– Channy

原文はこちらです。