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新しい Graviton3 ベースの汎用 (m7g) およびメモリ最適化 (r7g) Amazon EC2 インスタンス

2006 年に m1.small インスタンスがローンチされて以来、さらなるメモリ、コンピューティング能力、そして Intel、AMD、または Graviton プロセッサから選べるオプションを備えたインスタンスを追加することで、AWS は大きな成長を遂げてきました。当初の「1 つのサイズですべてをまかなう」汎用インスタンスは、それぞれが特定のユースケース向けに最適化されている 6 つのファミリーに進化し、全体で 600 を超えるインスタンスが一般公開されています。

新しい M7g と R7g
2月13日は、最新の Amazon EC2 インスタンスタイプである M7g と R7g を皆さんにご紹介したいと思います。どちらのタイプにも最新世代の AWS Graviton3 プロセッサが搭載されており、同等の第 6 世代 (M6g および R6g) インスタンスよりも最大 25% 優れたパフォーマンスを提供するように設計されているため、EC2 で最高のパフォーマンスを備えたインスタンスになります。

M7g インスタンスは、アプリケーションサーバー、マイクロサービス、ゲームサーバー、中規模のデータストア、およびキャッシュフリートなどの、汎用ワークロード向けのインスタンスです。R7g インスタンスは、オープンソースデータベース、インメモリキャッシュ、およびリアルタイムのビッグデータ分析などの、メモリ集約型ワークロードに最適です。

M7g インスタンスの仕様は以下のようになっています。

インスタンス名 vCPU
メモリ
ネットワーク帯域幅
EBS 帯域幅
m7g.medium 1 4 GiB 最大 12.5 Gbps 最大 10 Gbps
m7g.large 2 8 GiB 最大 12.5 Gbps 最大 10 Gbps
m7g.xlarge 4 16 GiB 最大 12.5 Gbps 最大 10 Gbps
m7g.2xlarge 8 32 GiB 最大 15 Gbps 最大 10 Gbps
m7g.4xlarge 16 64 GiB 最大 15 Gbps 最大 10 Gbps
m7g.8xlarge 32 128 GiB 15 Gbps 10 Gbps
m7g.12xlarge 48 192 GiB 22.5 Gbps 15 Gbps
m7g.16xlarge 64 256 GiB 30 Gbps 20 Gbps
m7g.metal 64 256 GiB 30 Gbps 20 Gbps

こちらは R7g インスタンスの仕様です。

インスタンス名 vCPU
メモリ
ネットワーク帯域幅
EBS 帯域幅
r7g.medium 1 8 GiB 最大 12.5 Gbps 最大 10 Gbps
r7g.large 2 16 GiB 最大 12.5 Gbps 最大 10 Gbps
r7g.xlarge 4 32 GiB 最大 12.5 Gbps 最大 10 Gbps
r7g.2xlarge 8 64 GiB 最大 15 Gbps 最大 10 Gbps
r7g.4xlarge 16 128 GiB 最大 15 Gbps 最大 10 Gbps
r7g.8xlarge 32 256 GiB 15 Gbps 10 Gbps
r7g.12xlarge 48 384 GiB 22.5 Gbps 15 Gbps
r7g.16xlarge 64 512 GiB 30 Gbps 20 Gbps
r7g.metal 64 512 GiB 30 Gbps 20 Gbps

どちらのタイプのインスタンスにも DDR5 メモリが搭載されており、前世代で使用されていた DDR4 メモリよりもメモリ帯域幅が最大 50% 広くなっています。以下は、新しいインスタンスで実現されたパフォーマンスとキャパシティの主な向上点を説明するために作成したインフォグラフィックです。

まだ Graviton インスタンスでアプリケーションを実行していない場合は、ぜひ AWS Graviton Ready プログラムを活用してください。このプログラムのパートナーは、アプリケーションを移行して、Graviton インスタンスが提供するすべての機能を最大限に活用するために役立つサービスとソリューションを提供します。これ以外にも、Porting Advisor for Graviton および Graviton Fast Start プログラムなどの役に立つリソースが用意されています。

これらのインスタンスは AWS Nitro System 上に構築されており、常時オンのメモリ暗号化、vCPU ごとの専用キャッシュ、ポインタ認証のサポートといった、セキュリティを強化する複数の機能からメリットを得ています。また、暗号化された EBS ボリュームもサポートしています。これは、ボリューム上に保管されているデータ、インスタンスとボリューム間を移動するデータ、ボリュームから作成されたスナップショット、およびこれらのスナップショットから作成されたボリュームを保護します。これらの機能と、その他の Nitro 駆動のセキュリティ機能に関する詳細については、「The Security Design of the AWS Nitro System」(AWS Nitro System のセキュリティ設計) をお読みください。

ネットワーク面では、インスタンスと EBS ボリューム間の専用ネットワークでインスタンスが EBS 最適化されており、拡張ネットワークもサポートされています (詳細については、「EC2 インスタンスで拡張ネットワークを有効化および設定するにはどうすればよいですか?」をお読みください)。16xlarge インスタンスと metal インスタンスは、高レベルなノード間通信を必要とするアプリケーションのために Elastic Fabric Adapter (EFA) もサポートしています。

料金とリージョン
M7g と R7g インスタンスは、本日から米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、および欧州 (アイルランド) の各 AWS リージョンにおいて、オンデマンド、スポット、リザーブドインスタンス、および Savings Plan 形式でご利用いただけます。

Jeff;

追伸 – 今すぐインスタンスを起動して、ご意見をお聞かせください!

原文はこちらです。