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Visual Asset Management System ソリューションのご紹介

このブログは “Open-Source Launch: Visual Asset Management System Solution” を翻訳したものです

BUILD, DELIVER, MANAGE ブログシリーズ : MANAGE

はじめに

本日、ビジュアルアセット管理システム (VAMS) ソリューションのオープンソースリリースを発表できることを嬉しく思います。VAMSを使用すると、組織は3Dアセットをクラウドに保存、変換、表示できます。お客様は、空間コンピューティング、メタバース、CADなどがもたらす課題に対処するために、アマゾンウェブサービス(AWS)のあらゆる機能を使用してVAMSと統合できます。

Visual Asset Management System (VAMS) とは

VAMS は、ビジュアルアセットの管理と配信のための AWS ネイティブソリューションです。VAMSは、クラウドでビジュアルアセットの取り込み、保存、管理を行うためのシンプルなソリューションを提供します。これにより、ユーザーは Web ブラウザを使用してビジュアルアセットのアップロード、視覚化、変換、取得を行うことができます。カスタムコード、ビルド済みアプリケーション、サードパーティアプリケーションを使用する既存のワークフローとVAMSを統合することで、ビジネスニーズに合わせてVAMSをカスタマイズできます。

お客様のメリット

VAMSは、拡張現実や仮想現実(AR/VR)などの空間コンピューティングの取り組みに着手するお客様が直面する課題に対応します。以前はこれらの資産をローカルシステムで管理する必要があった組織が、Webベースのアプリケーションから管理できるようになりました。

VAMS は、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を低コストで可用性の高いストレージレイヤーとして活用し、3D アセット管理に特化した API を提供します。この API は抽象化レイヤーを提供するため、カスタムインテグレーションを構築できます。カスタムインテグレーションにより、ワークロードとアプリケーションをクラウドに移行できるため、幅広く、深い AWS エコシステム全体にアクセスできるようになります。

ユースケース

現在、VAMS を活用しているユースケースの例としては、以下のようなものがあります。

  • 可用性の高い Amazon S3 ストレージを使用した 3D アセットの配布と管理

  • VAMS パイプラインを使用した 3D アセットの変更

  • VAMS ワークフローを使用した 3D アセット修正ワークフローの作成

VAMS のアーキテクチャ

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コンポーネント

デプロイが成功すると、VAMS はウェブベースのフロントエンドをデプロイし、アセットを管理するための API を公開します。フロントエンドを使用して、アップロードしたアセットを表示および変換できます。既存のアプリケーションの API ゲートウェイエンドポイントを呼び出すことで、VAMS をプログラム的に操作することもできます。

機能

VAMS 機能には 4 つのカテゴリがあります。これらは以下のとおりです。

  1. データベース : データベースを使用すると、複数のアセットをグループ化して、プロジェクトのニーズに基づいてアセット、パイプライン、ワークフローを分類できます。
  2. アセット : アセットとは、保存および取得したい個々のビジュアルアーティファクトです。VAMS フロントエンドは、アセットのレンダリングを表示するアセット詳細ビューをサポートしています。
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  1. パイプライン : パイプラインは、既存のアセットから新しいアセットを生成する方法です。たとえば、Amazon SageMaker パイプラインを作成すると、VAMS はパイプラインコードを使用して Amazon Elastic Container Registry リポジトリを作成できるテンプレートを使用して SageMaker Notebook を作成します。このコードを変更してカスタムロジックを含めることができます。パイプラインはコンテナとしてエクスポートされるため、ワークフローで使用できます。
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  1. ワークフロー : VAMS ワークフローでは、複数のパイプラインを結び付けて 1 つ以上のアセットを作成できます。ワークフローは AWS Step Functions を実行して、バックエンドでパイプラインコンテナを呼び出します。
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ワークショップ

使い始めるのに役立つように、VAMSのインストールとコア機能について説明するセルフガイドワークショップも公開しています。

さいごに

AWSでは、お客様のニーズにこだわっており、VAMSはその結果です。すぐに使えるVAMSが、お客様のクラウド導入のお役に立てることを願っています。VAMS を活用したプロジェクトについてのご意見をお待ちしています。フィードバックやコミュニティへの貢献をお待ちしています。

次のステップ

  1. ビジュアルアセット管理システムソリューションを AWS アカウントにインストールします。

  2. VAMS の詳細については、VAMS ワークショップをご覧ください。

著者について

Ravi Jadhav
Ravi Jadhav は AWS インダストリーズのソリューション開発者です。AWS インダストリーズプロトタイピングチームと協力して、お客様のクラウド導入を支援しています。

本ブログの翻訳はソリューションアーキテクトの大井が担当しました。