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速報:AWS Summit Washington, DC 基調講演 – 2022夏
今回のブログでは、 AWS ジャパン・パブリックセクターより、「AWS Summit Washington, DC 基調講演 ハイライト」について紹介します。ご不明の点、「Contact Us」までお問合せください。(以下、AWS Public Sector Blog へ掲載された「What you missed in the AWS Summit Washington DC keynote 2022」と題された投稿の翻訳となります。)
国内外でのイノベーションを加速させる
スタートアップ企業の支援
健康の公平性に焦点を当てる
AWS ヘルスケアAcceleratorの立ち上げ
AWS は、”クラウドサービスと AWS Partner Network ソリューションのセット”として初めて導入され、現在では世界中の何千ものヘルスケアおよびライフサイエンス企業によって使用されている 「AWS for Health」という取り組み(2021年7月に開始)を通じて、各公共組織が市民の健康状態を改善していく────というミッションを達成することを支援しています。 AWS for Healthは、実績があり利用しやすいプログラムであることを目指し、お客様のデジタル トランスフォーメーション加速を支援するものです。
また、 AWS for Healthの一環として、世界的な医療格差の是正と公平性の向上を目的とした AWS Health Equity Initiativeプログラムを昨年立ち上げ、3年間で4000万ドル相当の AWS クラウドクレジットを技術専門家たちに提供することを決定しています。これを踏まえ、AWS は更新された AWS Healthcare Accelerator を立ち上げ、十分なサービスを受けていない人々の健康状態の改善に焦点を当てていきます。2年目となるAccelerator は、10社のスタートアップを対象に、4週間の技術、ビジネス、メンタープログラムを提供することで支援するものです。これにより、医療業界のリーダーと新興企業の間の連携を促進し、クラウドの力を使ってコンセプトを次の段階に進めるために必要なサポートを提供します。2022年7月1日まで、皆さんの申込みを募集中です。プログラムの詳細についてはこちらをご覧ください。
宇宙へ、そしてその先へ。
AWS Space Accelerator参加企業の発表
クラウドは宇宙へのアクセスを民主化(democratize)してくれます。宇宙へのアクセスを高めることは、継続的なイノベーションのために重要です。3月に第2回 AWS Space Accelerator プログラムを開始した後、 AWS とデリバリーパートナーの AlchemistX は共同で、世界各国から選ばれた10名の参加者を発表しました。プログラムは2週間後にキックオフされます。これらのスタートアップは、海底から月面に至るまで、幅広いミッション分野を代表するメンバーたちです。選ばれたスタートアップ企業について、詳しくはこちらをご覧ください。
すべての人々と地球の繁栄を促進する:
AWS Sustainable Cities Accelerator 参加企業の発表
Amazon は、持続可能な未来の構築に取り組んでいます。この目的のために、 AWS は今年初めに AWS Sustainable Cities Accelerator プログラムを立ち上げました。このアクセラレーターは6月に開始され、選ばれたスタートアップには最大10万ドルの AWS プロモーション・クレジットやメンターシップなどが提供されます。 AWS は、配信協力者の Freshwater Advisors および Public Spend Forum と連携し、人工知能(AI)交通解析からスマートな IoT 街灯まで、サステナビリティの革新にテクノロジーを活用する12のスタートアップを選びました。選定されたスタートアップの詳細はこちら。
最高レベルのセキュリティで
お客様の迅速なクラウド移行を支援する
最高レベルのセキュリティを確保。
AWS におけるLanding Zone Acceleratorの発表
セキュリティは AWS の最優先事項です。 AWS は、AWS Control Towerと統合された新しいオープンソースソリューションである Landing Zone Accelerator on AWS を発表します。このアクセラレータは、 AWS の基本的なサービスの自動化とオーケストレーションを支援し、規制の厳しい環境におけるお客様のコンプライアンスニーズを加速度的に満たしていきます。Landing Zone Accelerator on AWS は、技術的なセキュリティ管理と AWS 上のインフラ基盤の実装を加速し、運営許可(ATO; Authority to Operate)や、連邦リスク認可管理プログラム(FedRAMP)、サイバーセキュリティ成熟モデル認証(CMMC)、「Protected B, Medium Integrity, Medium Availability」(PBMM)、医療保険の携行性と説明責任法(HIPAA)──など、その他のコンプライアンスの認証取得への道をスムーズに加速することが可能です。これにより、お客様はすべての AWS リージョンで、より迅速にクラウドを導入することができます。
安全でスケーラブルなクラウド環境の構築 DoD Cloud Infrastructure as Code for AWS の発表
最高レベルのセキュリティを迅速かつ効率的に実装することが、これまで以上に重要となってきます。米 国防総省(DoD)のCloud Infrastructure as Code for AWS は、防衛ミッションに携わる者すべてが、安全でスケーラブルなクラウド環境を迅速に構築することを支援するものです。このサービスは、柔軟でコスト効率の高い方法でクラウド機能を導入するための「テンプレート集」を提供することで、すでに3年間の Authority to Operate (ATO)を取得しており、お客様が安全でコンプライアンスに準拠したクラウド環境を構築できるよう支援していきます。このオファリングについて詳しくは、こちらをご覧ください。
モダナイゼーションを迅速に実現
AWS Mainframe Modernization
より多くのお客様が、より迅速にモダナイゼーションできるよう、 AWS は最近、新サービス「AWS Mainframe Modernization」を発表し、まもなく幾つかのリージョンで一般提供される予定です。このサービスは、メインフレームのワークロードとレガシーアプリケーションのクラウドへの移行を加速させます。 AWS Mainframe Modernization は、お客様がメインフレームのワークロードをリファクタリングするか、アプリケーションをそのままにして AWS にリ・プラットフォームするかの選択にかかわらず、移行プロセス全体をサポートするエンド ツー エンドのツール群を提供します。
インスピレーションを刺激し、イノベーションを促進する
:可能性を再考させてくれる顧客機関の登壇
3つの公共機関のお客様が Max とステージを共にし、クラウドを利用してミッションの遂行を加速させた自分たちのストーリーを紹介し、聴衆を鼓舞してくれました。これらのパイオニアは、組織内のデジタル トランスフォーメーション イニシアチブを主導し、障壁を取り除き、変化を促してくれるものです。
USPS
米国郵政公社(USPS)の最高情報責任者であるプリサ・メーラ氏は、ホワイトハウスの COVID-19 パンデミック対応イニシアチブをサポートするために、クラウドを使用してどのように迅速に行動することができたか──を紹介してくれました。このような前例のないプレッシャーに直面しながらも、プリサ氏のチームは AWS を使用してアプリケーションを構築することを決定したのです。プリサ氏は、「私たちは、今回達成したことをとても誇りに思っています」と聴衆に語りました。covidtests.gov のサイトが立ち上がったとき、ピーク時には1時間に1,000万件の注文を受け付け、最初の2日間で5,400万件以上のテストキットの配送申請を処理した──と言うのです。1月中旬の開設以来、COVID-19検査キットのウェブサイトには1億件以上の注文が寄せられています。USPS が米国の家庭に COVID テストキットを無料でデリバリーしたストーリーの詳細については、こちらをご覧ください。
Hypergiant 社
Hypergiant 社の宇宙・防衛担当社長であるQuentin “Q” Donnellan 氏は、彼の組織がどのように AWS を使用して、高度なコネクティビティを有する各エッジ拠点において、切迫したタイムラインの下で動作せねばならない顧客機関に洞察と充分な可視化を提供し、妥当な速度でミッションクリティカルな意思決定を支援することができるのか────について、エピソードを共有してくれました。「私たちは、意思決定にかかる時間を20分から”20秒”に短縮しています」──と、Quentin氏は聴衆に語りかけました。「これは AWS だからこそ可能なのです。Hypergiant社 は AWS を利用して、サイロ化したデータにアクセスし、人工知能や機械学習で操作し、より迅速で情報に基づいた意思決定を可能にするミッション クリティカルな構成をオペレーターやアナリストに配信しています。さらに、Hypergiant 社は AWS Snowballを使用しています。「郵送可能で、落下などにも耐えうる、素晴らしい筐体」──であると Quentin 氏は言います。Hypergiant 社は、 AWS を利用して、軍や公共部門の「状況の把握と、意思決定までの時間」を短縮し、支援していきます。
タフツ・メディスン社
Tufts Medicine 社の Chief Digiral Officer, System Chief Information Officer, and Executive Vice Presidentである Shafiq Rab 博士は、マサチューセッツ州東部で2,400人以上の医師と400万人もの患者をより良くサポートするために、デジタルヘルスケア環境を立ち上げて Epic on AWS を導入した方法を紹介してくれました。さらに、クラウドを利用してデータの潜在能力を引き出し、よりパーソナライズされたヘルスケアを実現しています。「私たちは、 AWS クラウドに EPIC 電子カルテ環境を実装した最初の医療システムです。しかし、私たちはそれだけにとどまりませんでした」と、Rab 博士は聴衆に語りました。最近では、セキュリティを最優先しながら、患者ケアをより身近なものにするために AWS を利用しています。チャットボットや Amazon Connect で構築したコールセンターなど、多言語によるマルチチャネルの患者サービスを開始したのです。「私たちは、患者や消費者がより簡単に、よりシンプルにケアにアクセスできるようにしています」と、Rab 博士は述べています。Tufts Medicine 社(旧ウェルフォース)が AWS を利用して患者サービスを向上させた事例については、こちらをご覧ください。
ネクストノーマルへの道を切り開く:
ミッション加速のためのお客様のクラウド活用状況
ネクスト・ノーマルへの移行に伴い、企業は市民、学生、顧客、そして地球の新たなニーズに応えるため、クラウドを活用した適応を続けています。Maxは、 AWS のお客様がどのようにテクノロジーを使って公共部門に提供しているかを、さらに聴衆へ共有してくれました。
パンデミックによって悪化したサプライチェーンの問題に対処するため、ロングビーチ港はクラウドに注目したと言います。毎年2000億ドル以上の貨物を扱うロングビーチ港は、米国で2番目に”繁盛している”港です。同港は、 AWS を活用することで、貨物データをホスティングする中央システム「サプライチェーン情報ハイウェイ」を立ち上げることができました。これにより、海上輸送業者からトラック運送業者まで、毎日サプライチェーン上の各プレーヤーとやり取りをする何千もの顧客や関係者に、エンドツーエンドの安全な可視性を提供することができるようになりました。
米国陸軍第18空挺団は、 AWS と協力して Dragon Cloud を設計・構築し、想定される敵の通常の作動範囲外に存在する統一データファブリックとして機能させました。Nitro ベースの Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスタイプを使用して、ワークロードの処理を高速化し、コストを削減しています。Dragon Cloudは、エッジや戦術的な戦闘環境においてミッション・コマンド・アプリケーションを実行する従来の方法からの脱却を意味します。Dragon Cloud についてもっと詳しく読むには、リンク先をご参照ください。
Maxar Technologies は、米国政府や国際的な同盟国を含む顧客が地上の状況を正確かつ最新に把握できるよう、高解像度の非機密画像を提供しています。Maxar の SecureWatch プラットフォームや米国政府の同様のプログラムを通じてクラウドベースで配信することにより、複数の光学画像やレーダーデータのソースに、コミュニティ全体のミッション協力者がアクセスできるようになっています。また、Maxar社 は商業衛星画像を作成し、より広く共有することで、世界の透明性を高め、偽情報の拡散を防止することにも貢献しています。
世界的な環境保護団体であるネイチャー・コンサーバンシー(TNC)は、クラウドを利用して「木陰」の発生状況に関する不公平性を解消し、より住みやすい都市づくりに取り組んでいます。木陰の存在は、大気汚染の低減や精神的な健康状態の改善など、健康に大きな効果をもたらしますが、残念ながら誰もが等しく利用できるものではありません。TNC は AWS のサービスを利用して調査を行い、データを保存・分析し、その洞察を議会、政策立案者、関係者と共有し、実行可能な解決策を拡大することを目指しています。詳しくはクライメート・ネクストのこのエピソードをご覧ください。
──以上、基調講演をオンデマンドで視聴するには、こちらをクリックしてください。
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日本の公共部門の皆様へのご案内
AWS では、政府・公共部門、パブリックセクターの皆さまの各組織におけるミッション達成が早期に実現するよう、継続して支援して参ります。
今後とも AWS 公共部門ブログで AWS の最新ニュース・公共事例をフォローいただき、併せまして、国内外の公共部門の皆さまとの取り組みを多数紹介した過去のブログ投稿に関しても、ぜひご覧いただければ幸いです。「クラウド×公共調達」の各フェーズでお悩みの際には、お客様・パートナー各社様向けの相談の時間帯を随時設けておりますので、ぜひ AWS までご相談ください(Contact Us)。
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このブログは英文での原文ブログを参照し、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター 統括本部長補佐(公共調達渉外担当)の小木郁夫が翻訳・執筆しました。
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