アマゾン ウェブ サービス ジャパンは 2023 年 6 月 1 日、目黒セントラルスクエアオフィスにて、イベント「AWS GameDay」を開催しました。

「AWS GameDay」とは、ゲーム化されたリスクのない環境で AWS ソリューションを実装して、現実世界の問題解決スキルをテストする共同学習演習です。技術の専門家が AWS のサービスやアーキテクチャパターン、ベストプラクティス、およびグループのチームワークを学ぶことができる、実践的なイベントとなっています。

今回の「AWS GameDay」は、合計で 18 チームが参加する大盛況のイベントとなりました。ここでは、その模様をレポートします。

「AWS GameDay」はどのようなイベントか

イベント冒頭ではまず、AWS のソリューションアーキテクトより「AWS GameDay」の概要について説明がありました。“GameDay”とは、避難訓練や消防訓練など、何らかのトラブルが起きた場合を想定した訓練を意味する言葉です。「AWS GameDay」はそうした試みを AWS 環境上で行うというイベントであり、「システム上でトラブルが起きたと仮定して、AWS のサービスを有効活用しつつ、課題を解決する」ことを目指しています。

今回実施するのは、AWS が作った GameDay Workshop という模擬訓練トレーニングです。参加した各チームに AWS アカウントが発行され、条件を満たすようなアプリケーションをデプロイしてシステムを構築・運用します。そのなかで、さまざまな観点から採点を行い、ポイントを一番多く獲得したチームが優勝という、コンテストの要素も含んだワークショップです。

開始に際し、具体的にどのような条件のシステムを各チームに構築してほしいのかを、ソリューションアーキテクトよりご説明しました。前提条件を正しく理解することが「AWS GameDay」攻略の肝になるため、参加者はみな熱心に説明へと耳を傾けます。

「AWS GameDay」タイム開始！

いよいよ「AWS GameDay」の実践スタートです。各チームのメンバーたちは与えられた条件や達成すべきゴールの情報を整理し、目的を達成するうえで最良の方法を探すための計画を立てます。

「AWS GameDay」の特徴は、開発者が単独で努力するのではなく、“チーム戦”であるという点。チームのメンバー同士で意見を出し合い、方針を決めていきます。今回の「AWS GameDay」では、チーム全員で意見交換をする様子があちこちで見られました。

もちろん、メンバー同士で相談をすることだけではなく、集中してタスクに取り組むことも重要です。真剣なまなざしでパソコンのディスプレイを見つめる人、宙を見つめながら設計方針を考える人など、各々のスタイルで作業を進めていきます。

今回の「AWS GameDay」では、トータル 4 時間の作業時間が与えられました。普段の業務のなかで、たとえ同じ部署やチームに所属する人々であっても、これほど長い間密に情報交換をして、リアルタイムで連携をとりながら作業を進めていく機会はあまり多くありません。それだけに今回のイベントは、メンバー同士の結束力を高めたり、同僚の長所を発見したりできる貴重な機会になったようでした。

いよいよ表彰式。上位入賞したチームは？

作業終了後は、厳正な審査による結果発表となりました。

まず、第 3 位に入賞したのは「Yapcorn」チームです。景品として、AWS のロゴがプリントされた手帳とペンが進呈されました。

＜「Yapcorn」チームのコメント＞

いろいろなトラブルが発生しましたが、チームのみんなで力を合わせて楽しく学習できました。今日はありがとうございました。

そして、第 2 位に入賞したのは「Kaminashi」チームです。景品として、AWS のロゴがプリントされた T シャツが進呈されました。

＜「Kaminashi」チームのコメント＞

すごく楽しかったです。今回の「AWS GameDay」で必要になった AWS のサービスを使うのは初めてだったので、ドキュメントを読みながら心が折れそうでした。でも、良い結果が出て安心しました。ありがとうございます。

栄えある第 1 位に輝いたのは、「Bakuraku」チームのみなさんです。優勝チームには、AWS のロゴがプリントされたパーカーが進呈されました。

＜「Bakuraku」チームのコメント＞

当初は 4 人で参加予定だったのですが、急遽 1 人が来られなくなり、3 人で力を合わせてやり切りました。普段の業務では利用していない AWS のサービスを使う機会となり、すごく勉強になりました。ありがとうございます。

表彰式の後は、「AWS GameDay」の実施内容にちなみ、ソリューションアーキテクトから「より効果的に AWS のサービスやインフラ構築方法について学ぶ手段」についての情報共有が行われました。

まずは「AWS Hands-on for Beginners」。これは、初めて AWS を利用する方や、初めて特定の AWS のサービスを触る方を対象として、操作手順の解説動画を見ながら自分のペースで進められるハンズオンを、テーマごとにご用意しているものです。他にも、AWS の日本語ハンズオンやワークショップを、カテゴリごとにまとめた「AWS 日本語ハンズオン」というサイトもあります。

GitHub 上で「AWS Samples」も公開されています。これは、AWS の各サービスの利用方法についてのサンプル集であり、各リポジトリの活用例を参考にして、システムの改善に役立てることができます。

また、AWS サービスのエキスパートであるソリューションアーキテクトはアーキテクチャに関する相談や技術的な壁打ちなどを通じて、お客さまの課題解決の支援を行なっています。

AWS では今後も、定期的に「AWS GameDay」を開催する予定です。この記事を読んでくださっている方も、演習を通じてシステム構築のノウハウを学ぶため、そしてチームメンバーとともに切磋琢磨するために、ぜひ次回のイベントにご参加いただけますと幸いです

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