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データレイククエリエンジンが統合された AWS Graviton ベースの RG インスタンスが Amazon Redshift に導入されました
2013 年以来、Amazon Redshift はオンプレミスの数分の 1 のコストでクラウドデータウェアハウスの力を最大限に発揮してきました。高密度コンピューティングから Amazon RA3 インスタンス、Provisioned から Amazon Redshift Serverless へとアーキテクチャ世代が進むたびに、クエリが前世代よりも低コストかつ高速になり、効率性が向上しました。
10 年以上にわたるデータ量の増加と分析要件の進化により、組織では頻繁にアクセスされる構造化データのためのデータウェアハウステーブルと、さまざまなデータセットのコスト効率に優れたストレージのためのデータレイクの両方を活用することが増えています。人間の使用量をはるかに超える規模でデータウェアハウスをクエリする AI エージェントがこれに加わり、運用コストの高騰を招くことになっています。
その中核をなす強みをさらに倍増させた Amazon Redshift は、ワークロードを実行するのが人間か AI エージェントかにかかわらず、あらゆるワークロードの要求に対応します。例えば、2026 年 3 月、Amazon Redshift は新規クエリを最大 7 倍高速化することによって、ビジネスインテリジェンス (BI) ダッシュボードと ETL ワークロードのパフォーマンスを向上させました。これは、ほぼリアルタイムの分析アプリケーション、BI ダッシュボード、ETL パイプライン、自律的な目標指向型 AI エージェントで使用されるクエリなど、低レイテンシー SQL クエリの応答時間を大幅に改善しました。
2026 年 5 月 12 日、AWS は AWS Graviton を搭載した新しいインスタンスファミリー、Amazon Redshift RG インスタンス を発表しました。より優れたパフォーマンスを実現する RG インスタンスでは、データウェアハウスワークロードの実行が RA3 インスタンスよりも最大 2.2 倍速くなり、vCPU あたりの料金も 30% 低くなります。統合されたデータレイククエリエンジンは、単一のエンジンからデータウェアハウスとデータレイクの両方を対象とした SQL 分析を実行できるようにし、そのパフォーマンスは Apache Iceberg 向け RA3 の 2.4 倍、Apache Parquet 向け RA3 の1.5 倍高速になっています。 こうした速度、コスト効率、統合されたデータレイククエリエンジンを組み合わせた Redshift RG インスタンスは、今日の分析ワークロードとエージェンティック AI ワークロードの要件である大量のクエリと低レイテンシーへの対応に最適です。
新しい RG インスタンスと現在の RA3 インスタンスは、以下のように比較できます。
| 現在の RA3 インスタンス | 推奨される RG インスタンス | vCPU | メモリ (GB) | 主要ユースケース |
ra3.xlplus |
rg.xlarge |
4 | 32 | 小規模クラスター部門別分析 |
ra3.4xlarge |
rg.4xlarge |
12 → 16 (1. 33:1) | 96 GB → 128 GB (1.33:1) | 標準的な本番ワークロード、中規模のデータ量 |
このアプローチは、データウェアハウスワークロードとデータレイクワークロードの組み合わせを実行しているお客様の総分析コストを削減しながら、ウェアハウステーブルと Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) データレイクの両方をクエリする単一のシステムによって運用を簡素化します。節約額の見積もりには、AWS 料金見積りツールで特定のワークロードパターンを使用することをお勧めします。
Amazon Redshift RG インスタンスの使用を開始する
新しいクラスターの起動と既存クラスターの移行には、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI)、または AWS API を使用できます。統合されたデータレイククエリエンジンはデフォルトで有効になっています。
Amazon Redshift コンソールでは、クラスターの作成時に新しい RG インスタンスを選択できます。

クラスター構成に基づいた最適なパスを使用して前世代のインスタンスを RG インスタンスに移行し、コストの見積もり、互換性の検証、実行の自動化を行うことができます。
- 伸縮自在なサイズ変更 – 10~15 分のダウンタイムを伴う、互換構成のためのインプレース移行
- スナップショットとリストア – RA3 スナップショットから RG クラスターを作成。移行中に構成を変更したいお客様に最適です
外部テーブル、スキーマ、クエリ構文 (既存の Spectrum クエリを含む) は変更されません。外部テーブルを再度作成したり、アプリケーションコードを変更したりする必要もありません。 詳細については、「Redshift Management Guide」をご覧ください。
Amazon Redshift は、クラスターノード (データウェアハウスワークロードを処理するものと同じコンピューティング) でデータレイククエリ実行するようになったため、Amazon Redshift Spectrum を使用する必要がなくなりました。データレイククエリは VPC 境界内にとどまり、既存の IAM ロールを使用して、テラバイト単位のスキャン料金を発生させません。このため、これまで Redshift の合計コストに加算されていた 5 USD/TB の Spectrum スキャン料金がかからなくなります。
今すぐご利用いただけます
Amazon Redshift RG インスタンスは、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア、オレゴン)、アジアパシフィック (香港、ハイデラバード、ジャカルタ、マレーシア、メルボルン、ムンバイ、大阪、ソウル、シンガポール、シドニー、台湾、東京)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ミラノ、ロンドン、パリ、スペイン、ストックホルム)、中東 (UAE)、南米 (サンパウロ) の各 AWS リージョンでご利用いただけます。リージョンごとの提供状況や今後のロードマップについては、「AWS Capabilities by Region」をご覧ください。 Redshift Provisioned では、コミットメント不要で料金が時間単位で請求されるオンデマンドインスタンス、またはコスト節約のためのリザーブドインスタンスを選択できます。 詳細については、Amazon Redshift の料金ページをご覧ください。
Redshift コンソールで RG インスタンスをぜひお試しください。フィードバックは AWS re:Post for Amazon Redshift、または通常の AWS サポート担当者を通じてお寄せください。
– Channy
原文はこちらです。