AWS Week in Review – 2022 年 4 月 25 日

AWS Week in Review はシリーズとして、毎週 AWS からの興味深いニュースやお知らせをダイジェストでお伝えします！

今年の AWS Summit シリーズの第 1 回は、2022 年 4 月 20 日～ 21 日（米国時間）、サンフランシスコで開催され、たくさんの素晴らしい発表がなされました。より詳しく見てみましょう…

2022 年 4 月 18 日週のリリース:
先週のリリースのうち、私が注目したいくつかのリリースを以下に記載しました。

AWS Migration Hub Orchestrator – AWS Migration Hub (2017 年に提供開始) を基盤とするこのサービスは、手動タスクの自動化、ツール間の依存関係の管理、移行の進捗状況の可視性の向上により、移行コストの削減に役立ちます。変更や拡張が可能なワークフローテンプレートが利用され、使用を開始するための定義済みテンプレートのセットが含まれています。HANA データベースを備えた SAP NetWeaver をベースとするアプリケーションのサポートと、AWS Application Migration Service (AWS MGN) を使用したアプリケーションのリホストのサポートの提供を開始する予定です。詳細については、Channy の「AWS Migration Hub Orchestrator – カスタマイズ可能なワークフローテンプレートを使用した新しい移行オーケストレーション」) の記事をお読みください。

Amazon DevOps Guru for Serverless – これは、Amazon DevOps Guru の新機能です。機械学習を活用したクラウドオペレーションサービスで、Amazon.com と AWS の運用上の優秀性に関する長年にわたって蓄積された情報を存分に活用したモデルを使用して、アプリケーションの可用性を改善するのに役立ちます。このリリースにより、Lambda 関数と DynamoDB テーブルの運用上の問題を自動的に検出できるようになり、根本原因を特定して問題をできるだけ早く (多くの場合、サーバーレスアプリケーションのパフォーマンスに影響する前に) 修正するのに役立つ実用的なレコメンデーションが提供されます。さまざまなインサイトの中でも、とりわけ、アカウントの上限に達した同時実行数、プロビジョニングされた同時実行数の想定未満の使用、およびプロビジョニングされた制限に近づいている DynamoDB テーブルに対する読み取りまたは書き込みが通知されます。詳細を確認し、インサイトの詳細なリストを確認するには、Marcia のリリースに関する「新機能 – Amazon DevOps Guru for Serverless で Lambda 関数の運用上の問題を自動的に検出」) の記事をご覧ください。

AWS IoT TwinMaker – re:Invent 2021 でプレビューの提供が開始されたこのサービス 「AWS IoT TwinMaker のご紹介」は、現実世界のシステムのデジタルツインを作成し、アプリケーションで使用するのに役立ちます。エンティティモデルとビジュアルアセット、データストアからデータを取り込んでコンテキストを追加するコネクタ、コンソールベースの 3D シーン構成ツール、Grafana および Amazon Managed Grafana ダッシュボードの作成に役立つプラグインを含むワークスペースの作成を可能にする、柔軟なモデルビルダーがあります。AWS IoT TwinMaker の詳細と実際の動作を確認するには、Channy の「AWS IoT TwinMaker の一般提供開始」の記事をお読みください。

AWS Amplify Studio – これも re:Invent 2021 においてプレビューがリリースされています (「AWS Amplify Studio: Visually build full-stack web apps fast on AWS」)。このサービスは、ウェブおよびモバイルアプリケーションのフロントエンドとバックエンドの開発を簡素化するポイント & クリック型のビジュアルインターフェイスです。プレビューでは、設計者とフロントエンドデベロッパーが設計と開発タスクで共同作業しやすくするために、Figma との統合を追加しました。Steve が記事 (「AWS Amplify Studio 一般提供開始のお知らせ」) で説明しているように、Figma からコンポーネント設計を簡単にプルし、イベントハンドラーをアタッチし、独自のコードでコンポーネントを拡張できます。デフォルトのプロパティの変更、子 UI 要素の上書き、追加データによるコレクション項目の拡張、イベントのカスタムビジネスロジックの作成を行うことができます。視覚的な側面では、Figma の Theme Editor プラグインを使用して、組織のブランドとスタイルに合わせた UI コンポーネントを作成できます。

Amazon Aurora Serverless v2 – Amazon Aurora はコンピューティングとストレージを分離し、独立してスケーリングできるようにします。Amazon Aurora Serverless の最初のバージョンは、低頻度、断続的、または予測不能なワークロードをサポートする費用対効果の高い方法として 2018 年に提供が開始されました。Marcia が記事 (「Amazon Aurora Serverless v2 の一般提供開始」) で共有したように、新しいバージョンは、最も要求の厳しいワークロードを即座に無停止でスケーリングし、きめ細かな容量調整を行うとともに、リードレプリカ、マルチ AZ 配置、および Amazon Aurora Global Database を使用して、最も要求の厳しいワークロードを実行するための準備が整っています。使用した容量の料金のみをお支払いいただきます。これにより、ピークロードに対するプロビジョニングと比較して最大 90% 節約できます。

Amazon SageMaker Serverless Inference – Amazon SageMaker では既に、機械学習モデルの構築、トレーニング、テスト、デプロイが簡単に行えます。Antje が自らの記事 (「Amazon SageMaker Serverless Inference — サーバーレスで推論用の機械学習モデルをデプロイ可能に」) で説明しているように、モデルをホストするために使用されるインフラストラクチャには、機械学習推論のユースケースごとに異なる要件があります。例えば、断続的なトラフィックパターンを持つアプリケーションでは、リクエストの量に基づいてコンピューティング性能を自動的にプロビジョニングし、スケールできる機能から恩恵を受けることができます。Antje が執筆した新しいサーバーレス推論オプションは、この非常に望ましい自動プロビジョニングとスケーリングを提供します。これにより、インフラストラクチャを管理したり、心配したりすることなく、モデルと推論コードの開発に集中できます。

AWS のその他のニュース
私の目に留まった他のリリースや新しい項目をご紹介します。

AWS オープンソースのニュースと更新 – 同僚の Ricardo Sueiras が週刊のオープンソースニュースレターを執筆し、AWS コミュニティの新しいオープンソースプロジェクト、ツール、デモを紹介しています。エディション #109 はこちらからご覧ください。

Amazon Linux AMI – Amazon ECS 用に最適化された Amazon Linux 2022 AMI が利用可能になりました。詳細については、最新情報をお読みください。

AWS Step Functions – AWS Step Functions では、20 を超える新しい AWS SDK 統合と 1000 を超える新しい AWS API アクションがサポートされるようになりました。詳細については、最新情報をお読みください。

AWS CloudFormation Registry – AWS CloudFormation Registry に、AppRunner、AppStream、Billing Conductor、ECR、EKS、Forecast、Lightsail、MSK、Personalize など、35 の新しいリソースタイプが追加されました。最新情報で詳細なリストをご覧ください。

AWS の今後のイベント
AWS Summit シーズンが本格化 – 次の AWS Summit は、ロンドン (2022 年 4 月 27 日)、マドリード (2022 年 5 月 4 日～5 日)、韓国 (オンライン、2022 年 5 月 10 日〜11 日)、ストックホルム (2022 年 5 月 11 日) で開催されます。AWS Global Summit は、クラウドコンピューティングコミュニティが一堂に会し、連携し、AWS について学ぶことができる無料のイベントです。サミットは世界中の主要都市で開催されます。対面サミットの他に、地域全体で一連のオンラインサミットも提供しています。お近くの AWS Summit を見つけて、お住まいの地域で登録が開始されたときに通知を受け取りましょう。

.NET Enterprise Developer Day EMEA – .NET Enterprise Developer Day EMEA 2022 は無料のバーチャルカンファレンスであり、AWS での .NET アプリケーションとワークロードを迅速かつ効率的に移行およびモダナイゼーションするための極めて関連性の高い情報をエンタープライズのデベロッパーに提供します。4 月 26 日にオンラインで開催されます。参加者は、4 月 27 日から 28 日まで開催される無料のバーチャル DeveloperWeek Europe イベントへの参加をオプトインすることもできます。

AWS Innovate – データエディションアメリカ– AWS Innovate オンラインカンファレンス — データエディションは、より良い意思決定を行い、データをより迅速に革新できるように刺激し、力を与えるように設計された無料の仮想イベントです。30 を超える技術セッションとビジネスセッションで、AWS の専門家から重要な概念、ビジネスユースケース、ベストプラクティスについて学びます。このイベントは 5 月 11 日に開催されます。

今週はここまでです。次週の Week in Review をぜひお読みください!

– Jeff;

原文はこちらです。