Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2020/11/02週

こんにちは、AWSソリューションアーキテクトの小林です。

最近めっきり寒くなり、だんだんと冬が近づいてきているような気がしますね。運動不足な状況が続いたこともあり、最近は一念発起して運動を始めることにしました。去年も似たようなことを書いた記憶がおぼろげながらあるのですが、それはそれ。新しい気持ちで天気の良い日はウォーキングを、雨降りの日は室内用のフィットネスバイクをやるようにしています。一月半くらい継続ができているのですが、そこはかとなく足が引き締まってきたような気がするので今後も継続していきたいなと思っている今日この頃です。

それでは、先週のアップデートを振り返ってみましょう。

2020年11月2日週の主要なアップデート

  • 11/2(月)
    • In the Works – New AWS Region in Zurich, Switzerland 
      新たにスイスのチューリッヒで新たにリージョンを準備中であることをお知らせいたしました。2022年の後半にご利用いただけるようになる予定で、3つのアベイラビリティゾーンを備えたものになります。
    • Amazon Honeycode releases three new app templates that help teams manage work
      プログラミング不要でアプリケーションを開発できるAmazon Honeycodeで新たに3つのテンプレートを利用できるようになりました。応募者の追跡、即席アンケート、ブレインストーミングの3つが用意されていますので、こういった用途でアプリが必要だと考えている場合はぜひHoneycodeを検討してみてください。
    • Introducing new visualization features in AWS IoT SiteWise: Status Charts, Scatter Plot and Trend lines
      産業機器からのデータ収集や保存を容易にするAWS IoT SiteWiseに含まれる可視化機能、SiteWise Monitorで新たに3つの可視化オプションが利用できるようになりました。ステータスチャートは例えばしきい値未満の温度データは緑色で、しきい値以上の場合は赤色で表示するといった視覚化が可能です。また、散布図やトレンドラインも利用可能になっています。
    • Announcing new Amazon EC2 P4d instances deployed in EC2 UltraClusters for highest performance ML training and HPC applications in the cloud
      新たなGPU搭載インスタンス、P4dが利用可能になりました。P4dは機械学習やHPCを主な用途として、NVIDIA社のA100 Tensorコアが搭載しています。また、Elastic Fabric Adapter(EFA)とNVIDIA GPU Direct RDMAをサポートし400Gbpsのネットワークインタフェースを利用できます。詳細についてはこちらのウェブページをご覧ください。なお、現時点ではバージニアとオレゴンのリージョンでご利用いただけます。
  • 11/3(火)
    • 米国大統領選挙の投票日につき、アップデートはありませんでした。
  • 11/4(水)
    • Amazon RDS Data API supports tag-based authorization
      RDS Data APIがタグベースの認証をサポートしました。これによってAmazon Aurora Serverlessへのアクセスを管理する際に、タグに基づいたアクセス許可・拒否を行うIAMポリシーを作成できるようになりました。たとえば開発者は”Development”というタグがついたデータベースクラスタのみにアクセスできるようにする、といった制御が容易に実現できます。
    • Introducing EC2 Instance rebalance recommendation for EC2 Spot Instances
      EC2 Instance rebalance recommendationという新機能がリリースされました。これはスポットインスタンスが中断されるリスクが高まると通知が行われるというもので、従来から提供されていた2分前の中断通知よりも前に通知が行われる可能性があります(100%ではありません)。これを活用すると、これまでよりも早い段階で必要なリソースを確保するアクションを起こしたり、中断に備えた終了処理を開始できるというわけです。EC2 Auto ScalingやEC2 Fleet、Spot Fleetはこの機能をサポートしています(こちらを参照)。詳細についてはブログ記事をごらんいただき、個々のサービスのドキュメントも確認していただくと理解しやすいはずです。
    • Amazon Kinesis Data Streams enables data stream retention up to one year
      Amazon Kinesis Data Streamsにおいて、蓄積されたデータを最大1年間まで保存することができるようになりました。これによって古いデータをKinesis Data Streamsから直接取り出して分析することが容易になりました。
    • Amazon CloudWatch launches Metrics Explorer
      Amazon CloudWatchでMetrics Explorerが利用できるようになりました。これはタグベースのツールで、タグに基づいて運用状態やパフォーマンスに関するメトリクスをフィルタリングした可視化することを可能にします。詳細についてはドキュメントをご覧ください。
    • AWS Client VPN announces self service portal to download VPN profiles and desktop applications
      AWS Client VPNのユーザがVPNプロファイルとクライアントアプリをダウンロードするための読み取り専用のWebポータルを作成できるようになりました。エンドユーザがVPN接続をセットアップする際に社内にアクセスすることなく、セルフサービスでセットアップを行うためのガイダンスを提供することが可能です。
    • Announcing Amazon MQ for RabbitMQ
      マネージドなメッセージブローカーサービスであるAmazon MQがApache ActiveMQに加えてRabbitMQをサポートしました。既存のシステムでRabbitMQを利用している場合にも、マネージドサービスへの移行が容易になりました。
    • Amazon RDS for SQL Server now supports Database Mail
      Amazon RDS for SQL ServerがDatabase Mail機能をサポートしました。この機能を利用するとデータベースインスタンスからEメールを直接送信できるようになります。詳細についてはドキュメントをご覧ください。
  • 11/5(木)
    • In the Works – AWS Region in Hyderabad, India 
      新たにインドのハイドラバードでリージョンを準備中であることをお知らせしました。ハイドラバードのリージョンはインドにおける2箇所目のリージョンとなります(1つめはムンバイですね)。2022年の中頃にご利用いただけるようになる予定で、3つのアベイラビリティゾーンを備えています。
    • AWS Fargate for Amazon ECS launches features focused on configuration and metrics
      AWS Fargate for Amazon ECSで管理性向上のための機能がリリースされています。今回のアップデートにより環境変数を手動で設定する代わりに、環境変数が定義されたファイルを作成しそれを参照できるようになりました。また、AWS Secrets Managerとの連携が強化されています。さらに監視メトリクスやメタデータも強化されておりますので、是非ドキュメントでPlatform version 1.4.0の項を参照してください。
    • AWS Client VPN now supports Client Connect Handler
      AWS Client VPNでClient Connect Handlerが利用できるようになりました。これを利用するとクライアントを認証した後に、カスタム認証ロジックを起動することができます。HandlerはAWS Lambda関数として実装します。この機能をうまく使うとユーザがアクセス可能な時間帯や物理的な場所に制約を設けたり、独自のセキュリティチェックを実装することも可能です。
    • AWS Systems Manager OpsCenter now integrates with Amazon CloudWatch for easier diagnosis and remediation of alarms
      AWS Systems Manager OpsCenterがAmazon CloudWatchと統合され、CloudWatchアラームがトリガされたときにOpsCenterに対して解決すべき問題(OpsItem)を自動的に作成できるようになりました。例えばALBでHTTPエラーが急増したときに、OpsItemを自動的に作成することができます。OpsCenterではこういった運用上の課題を一元的に表示、調査を行うことができるため、技術チームによる調査や対処を迅速に開始することが可能です。
    • AWS Lambda now supports Amazon MQ for Apache ActiveMQ as an event source
      Amazon MQ for Apache ActiveMQをイベントソースとしてAWS Lambdaを起動できるようになりました。Lambda関数はあらかじめ設定されたバッチサイズを超えるメッセージ数が入力されたときか、ペイロードが6MBを超えたときに起動されます。詳細についてはブログ記事ドキュメントをご覧ください。
  • 11/6(金)

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)