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週刊AWS – 2024/1/15週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

最近本当に寒くなりましたね。毎朝ウォーキングをしていたのですが、最近は零度を下回ることもあり、代わりに昼休憩にウォーキングをするようになりました。春になるまでは昼ウォーキングにして、春になったらまた朝に戻そうと思っています。

さて、AWSでは、AWS re:Inventの内容をまとめて日本語でお伝えするAWS re:Invent Recapを年初に実施していますが、今年はインダストリー編(業界ごと)とソリューション編(AWSサービスごと)の2つに分けて実施予定です。インダストリー・ソリューション別に時間を区切っているので、興味があるところに出やすい構成にしています。ぜひご参加ください。

AWS re:Invent Recap – インダストリー編 2024 年 1 月 30 日(火)〜 2 月 1 日(木)
AWS re:Invent Recap – ソリューション編 2024 年 2 月 6 日(火)〜 9 日(金)

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2024年1月15日週の主要なアップデート

  • 1/15(月)
    • 米国祝日のためこの日の発表はありませんでした
  • 1/16(火)
    • AWS Transfer Family provides static IP addresses for SFTP connectors
      AWS Transfer for SFTP connector で固定的なIPアドレス設定がサポートされました。SFTP Connector は、リモートのSFTPサーバーとS3間のファイル連携を提供するTransfer for SFTP の機能です。この新機能はConnectorを作成する際に自動的に複数の固定IPアドレスが付与されるもので、リモートのSFTPサーバーでのIPアドレスフィルタリングを容易にします。
    • Amazon Corretto January, 2024 quarterly updates
      Amazon の無料 OpenJDK ディストリビューション Amazon Corretto の四半期アップデートが公開されました。Corretto 21.0.2, 17.0.10, 11.0.22, 8u402 がリリースされています。それぞれバグフィックス・セキュリティフィックスを含むため、早めの更新をお勧めします。
    • Amazon RDS for MySQL now supports multi-source replication
      Amazon RDS for MySQL でマルチソースレプリケーションがサポートされました。名前の通り、最大15のソースDBから1つのDBへのレプリケーションをサポートします。本機能はRDS for MySQL 5.7.44以降、もしくは8.0.35以降で利用可能です。
  • 1/17(水)
    • GLIDE for Redis, an OSS Redis client sponsored by AWS, now available in preview
      GLIDE (General Language Independent Driver for the Enterprise) for Redis という、OSSのRedisクライアント実装が公開されました。RESP (Redis Serialization Protocol) を高い信頼性・性能で提供すえることを目標に開発されており、OSSのRedisや、 Amazon ElastiCache for Redis、 Amazon MemoryDB for Redisへの接続に利用可能です。こちらのGithubレポジトリで公開されています。
    • Amazon RDS for SQL Server Supports TempDB configuration replication
      Amazon RDS for SQL Server で Multi-AZ構成を組んでいる際に TempDB の設定(名前、増加サイズ等)、がプライマリーからセカンダリーに同期されるようになりました。 これにより、プライマリー側で設定変更した際には、ユーザが操作しなくてもセカンダリーでも同じ設定でTempDBが利用されるようになります。
  • 1/18(木)
    • Simplify AWS Marketplace renewals with new future dated agreements feature
      AWS Marketplaceに将来の日付を指定した契約・契約更新の機能が追加されました。この機能により、AWS Marketplace の販売者は SaaS プライベートオファー作成プロセスの一環として未来の「開始日」を指定できます。購入者がオファーが受理すると、 ‘future dated’ agreement (将来の日付指定契約)が作成され、指定された開始日からユーザーがサービスを利用可能になります。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
    • Amazon FSx for Windows File Server increases maximum IOPS level to 400,000
      Amazon FSx for Windows File Server で、4Gb/s~12Gb/s のスループット容量レベルの際、従来より14%高い、最大400,000IOPSが提供可能になりました。また、この新機能による追加のコストは発生しません。
    • Amazon SNS now supports FCM HTTP V1 API for delivering mobile push notifications
      Amazon SNS のモバイルプッシュ機能において Google Firebase のHTTP V1 APIを使ったプッシュ通知がサポートされました。トークンベースの認証を行う既存もしくは新規のアプリケーションで利用可能です。 Google は 2024年6月1日から、従来の FCM v1 API を使用したモバイルプッシュ通知を送信する機能を廃止する予定のため、6月1日までに移行することをおすすめします。What’s newに各種ドキュメントへのリンクがありますので、それらを参照してください。
    • AWS CodeBuild announces support for reserved capacity
      AWS CodeBuild は、コンパイル・テスト・ビルドを自動実行する環境を提供するフルマネージド型のサービスです。今回リザーブドキャパシティ機能が追加されました。これにより、コンパイルやテストに必要なリソースを事前にプロビジョニングしておけるため、繰り返しビルドを行う際の時間を短縮可能です。リザーブドキャパシティについてはこちらのドキュメントをご覧ください。
  • 1/19(金)
    • Amazon RDS for Db2 now supports Cross-Region Automated Backups
      Amazon RDS for Db2 でクロスリージョン自動バックアップがサポートされました。Snapshotのデータを自動的に他リージョンにコピーすることで、遠隔地リカバリー等のニーズに対応するものです。東京・大阪リージョンともに、ソース・ターゲット双方のリージョンとして設定可能です。
    • AWS announces higher read IOPS for Amazon Elastic File System
      Amazon Elastic File System (Amazon EFS) のIO性能向上がアナウンスされました。これまでは頻繁にアクセスされるデータおよびメタデータは、最大リード250,000IPOS、それ以外のデータは最大リード65,000IOPSでしたが、この65,000IOPSが90,000IOPSに40%性能向上しました。
    • Stream data into Snowflake using Kinesis Data Firehose and Snowflake Snowpipe Streaming (Preview)
      Amazon Kinesis Data Firehose で、 Snowflake データウェアハウスへのデータインジェクションのPreviewがアナウンスがされました。Snowpipeによるマイクロバッチ、およびSnowpipe Streamingによるストリーミング挿入の双方をサポートします。PreviewはN. Virginia、Oregon、Irelandリージョンで利用可能です。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)