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AWSのISMAP登録リージョンが23リージョンに拡張されました。
この度、日本政府のクラウドサービスのセキュリティ評価制度である「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(Information system Security Management and Assessment Program: 通称、ISMAP(イスマップ))」へのAWSの取り組みにおいて、すでに登録済みの日本国内のリージョンを含め、ISMAP登録範囲として23リージョンが認定されました。
このリージョン拡張への対応により、AWSのお客様は、日本政府の調達において海外のリージョンを踏まえたAWSのご利用を進めることが可能となります。既にAWS上でグローバルなクラウドサービスを運用されているお客様によるISMAPへの取り組みの促進や、そのようなお客様のサービスを日本政府の調達において選択ができるようになることで、ISMAPが目的とする”クラウドバイデフォルト”の実現に資することが期待されます。
2021年6月23日時点において登録済みのリージョンは以下となります。最新の登録サービスおよびリージョンのリストはISMAPポータルサイトより閲覧可能です。
•オーストラリア: Asia Pacific (Sydney) (ap-southeast-2)
•バーレーン: Middle East (Bahrain) (me-south-1)
•ブラジル: South America (São Paulo) (sa-east-1)
•カナダ: Canada (Central) (ca-central-1)
•イギリス: Europe (London) (eu-west-2)
•フランス: Europe (Paris) (eu-west-3)
•ドイツ: Europe (Frankfurt) (eu-central-1)
•香港: Asia Pacific (ap-east-1)
•インド: Asia Pacific (Mumbai) (ap-south-1)
•アイルランド: Europe (Ireland) (eu-west-1)
•イタリア: Europe (Milan) (eu-south-1)
•日本: Asia Pacific (Tokyo) (ap-northeast-1), Asia Pacific (Osaka) (ap-northeast-3)
•シンガポール: Asia Pacific (Singapore) (ap-southeast-1)
•南アフリカ: Africa (Cape Town) (af-south-1)
•大韓民国: Asia Pacific (Seoul) (ap-northeast-2)
•スウェーデン: Europe (Stockholm) (eu-north-1)
•アメリカ: US East (Northern Virginia) (us-east-1), US East (Ohio) (us-east-2),
US West (Oregon) (us-west-2), US West (Northern California) (us-west-1),
AWS GovCloud (US-East) (us-gov-east-1),
AWS GovCloud (US-West) (us-gov-west-1)
なお、AWSのリージョンは複数のアベイラビリティゾーンにより構成されているため、お客様はコンプライアンス、可用性および耐障害性を考慮した設計を実現することが可能です。
アベイラビリティゾーン (AZ) とは、1 つの AWS リージョン内でそれぞれ切り離され、冗長的な電力源、ネットワーク、そして接続機能を備えている 1 つ以上のデータセンターのことです。AZ によって、単一のデータセンターでは実現できない高い可用性、耐障害性、および拡張性を備えた本番用のアプリケーションとデータベースの運用が実現されています。
AWS リージョン内のすべての AZ は、AZ 間に高スループットかつ低レイテンシーのネットワーキングを提供する、完全に冗長性を持つ専用メトロファイバー上に構築された、高帯域幅、低レイテンシーのネットワーキングで相互接続されています。AZ 間のすべてのトラフィックは暗号化されます。AZ 間の同期レプリケーションを実行するのに十分なネットワークパフォーマンスを備えています。AZ により、高可用性実現を目的にしたアプリケーションの分割が簡単になります。
アプリケーションが AZ 間で分割されている場合、企業は停電、落雷、竜巻、地震などの問題からより安全に隔離され保護されます。各 AZ はそれぞれ他の AZ から物理的に意味のある距離、つまり数キロメートル離れていますが、互いにすべて 100 km (60 マイル) 以内に配置されています。
AWSは、コンプライアンスプログラムの範囲を継続的に拡大し、お客様の組織が様々なワークロードにAWSサービスを利用できるようにしています。
公共部門のお客様がAWSをどのように利用しているかについては、政府、教育、非営利団体のケーススタディとお客様の成功事例をご覧ください。今後もコンプライアンスプログラム別対象サービスのページの更新にご期待ください。
このブログの著者
松本 照吾(Matsumoto, Shogo)
セキュリティ アシュアランス本部 本部長