Amazon Web Services ブログ
【開催報告】ISV/SaaS のお客様に向けた AI/ML 勉強会
こんにちは、ISV/SaaS ソリューション本部 Solutions Architect の加治です。
私が所属する ISV/SaaS ソリューション本部では、主に国内のパッケージベンダーや SaaS ビジネスを展開するお客様へ技術的なご支援を無償で行っております。
過去の相談についてはこちらのブログ「オフィスアワーで会いましょう! – ISV/SaaS 事業者向け個別相談会のご案内」をご覧ください。
今回、 ISV/SaaS のお客様が自社のサービスに AI/ML(Artificial Intelligence / Machine Learning: 人工知能/機械学習) サービスをご活用いただくきっかけとして、AI/ML 勉強会とハンズオンを開催しました。このブログでは勉強会の内容や、勉強会にご参加頂いたお客様から頂いた質問について紹介します。
以下は当日のアジェンダで、各1時間ずつ実施させていただきました。
- AI/ML サービスの全体像 / 事例 紹介
- Amazon SageMaker ハンズオン
- 相談会
AI/ML サービスの全体像 / 事例 紹介
AI/ML サービスを検討する前に重要なことがあります。AI/ML サービスを使って達成したいビジネスゴールは何でしょうか?既存のサービスに組み込んで新たな収入源を作ったり、システムを維持するためのオペレーションや財務の効率化、ビジネスリスクの低減など様々なゴールがあるかと思います。
ビジネスゴールは何なのか?AI/ML サービスを使って解決したい課題は何であるのか?これらを明確にするのが、AI/ML サービスを検討する上でまず第一に考えるべきこととなります。
勉強会の中では、AI/ML が必要となる場面の例について共有いたしました。
- コストの最適化、需要予測、顧客離反予防の効率化
- データドリブンでの意思決定
- etc…
このようなビジネスゴールや課題に対して、AWS の AI/ML サービスがどのようにアプローチできるのか?AWS の Solutions Architect はこのような課題解決に向けた相談をすることが可能です。もし相談を希望される場合は AWS の担当営業までご連絡ください。
AWS の AI/ML サービスと、活用できる場面についての紹介を行いました。
- Amazon Rekognition: 機械学習を用いた画像と動画分析の機械学習サービスで、事前トレーニングされたカスタマイズ可能なコンピュータビジョン (CV) 機能を提供して、画像と動画から情報とインサイトを抽出します。
- Amazon Personalize: ユーザー向けにパーソナライズしたレコメンデーションを簡単に追加できる機械学習サービスです。
- Amazon Forecast: 正確な予測のための自動化された機械学習サービスで、ビジネスメトリクス分析のために構築されています。
- Amazon Translate: 高速で高品質かつカスタマイズ可能な言語翻訳を手ごろな料金で提供するニューラル機械翻訳サービスです。
- Amazon Comprehend: 機械学習を使用して、テキストからインサイトや関係性を発見するための自然言語処理 (NLP) サービスです。
- Amazon Transcribe: 音声からテキストへ変換し、顧客からの電話、動画ファイル、臨床の会話などから重要なビジネスインサイトを抽出します。
- Amazon Polly: 文章をリアルな音声に変換するサービスです。
- Amazon Lex: アプリケーションに会話型インターフェイスを設計、構築、テスト、およびデプロイするための高度な自然言語モデルを備えた、フルマネージド型人工知能 (AI) サービスです。
- Amazon Kendra: 機械学習を利用した高精度な文書検索サービスです。
- Amazon Fraud Detector: フルマネージドの機械学習による不正検知サービスです。
- Amazon Monitron: センサ、ゲートウェイ、機械学習サービスで構成されるエンドツーエンドの機械モニタリングソリューションです。
- Amazon Lookout for Equipment: 既存の機器センサーをご利用のお客様に AWS 機械学習モデルを使用して、異常な機器の動作を検出し、予測メンテナンスを可能にします。
- Amazon Lookout for Vision: AWSで学習させたコンピュータビジョンモデルをもとに、画像とビデオストリームで使用して、製品やプロセスの異常や欠陥を検出します。
- AWS Panorama Appliance: お客様の生産現場にある既存のカメラを活用し、コンピュータビジョンを使用した品質管理と職場の安全性を向上させることができます。
- Amazon SageMaker: フルマネージドインフラストラクチャ、ツール、ワークフローを使用して、あらゆるユースケース向けの機械学習 (ML) モデルを構築、トレーニング、デプロイします。
※各サービスの詳細は各 AWS ドキュメントページや、Black Belt をご参照ください。
Amazon SageMaker ハンズオン
後半は、Amazon SagaMaker を使った顧客の離反分析を行うハンズオンを実施しました
電話会社における顧客のサービス利用状況と、その顧客が離反するかどうかを表すサンプルデータに対して、データの分析や前処理を行い、その顧客が契約を止めるか、続けるかを予測する問題に挑戦しました。
相談会
AI/ML サービスに関する内容、サービスの具体的な使い方、自社のサービスにどのように組み込めばよいのか?など、様々な質問を頂きました。ハンズオンで触った SageMaker の活用事例についても紹介し、どのように AI/ML サービスを活用したらよいかをディスカッションしました。この相談会は個別に時間を設定して実施することも可能です。相談会に関してはこちらのブログ「オフィスアワーで会いましょう! – ISV/SaaS 事業者向け個別相談会のご案内」を参照ください。
まとめ
今回のブログでは AI/ML 勉強会について紹介しました。ビジネスゴールや課題に対して、AWS の AI/ML サービスがどのようにアプローチできるのか、もっと具体的にディスカッションしてみたい方や、AI/ML の活用について悩まれている方はぜひご相談ください。お客様の担当営業もしくはこちらからお問い合わせいただければ、Solutions Architect がお客様の課題解決に向けてご支援いたします。
次回の勉強会
次回はセキュリティの初歩的な勉強会を開催予定です。セキュリティが気になっているけど何から始めたらよいかわからない・・という方や、AWS のセキュリティサービスに関して改めて学習したい方に向けた勉強会を予定しております。参加を希望される方は AWS の担当営業までご連絡ください。