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ドキュメントの作成、コードレビュー、ユニットテストなどを含む Amazon Q Developer エージェントの新機能

2023 年の AWS re:Invent では、Amazon Q Developer をプレビューしました。Amazon Q Developer は、Visual StudioVisual Studio CodeJetBrains IDEEclipse (プレビュー)、JupyterLabAmazon EMR Studio、または AWS Glue Studio などの統合開発環境 (IDE) 全体でソフトウェアを設計、構築、テスト、デプロイ、保守するための生成 AI 搭載アシスタントです。

Amazon Q Developer は、AWS マネジメントコンソールAWS コンソールモバイルアプリケーションAmazon CodeCatalystAWS サポートAWS ウェブサイト、または AWS Chatbot が設定された Slack および Microsoft Teams 経由で使用することもできます。

イノベーションのペースが迅速だったため、4 月に Amazon Q Developer の一般提供を発表し、AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI)Amazon SageMaker StudioAWS CloudShell のサポートや、IDE でのシームレスなコーディング操作のためのインラインチャットなどの機能をさらに追加しました。また、AWS は Gartner 初の Magic Quadrant for AI Code Assistants のリーダーに選出されました。

Amazon Q Developer には、シンプルなプロンプトを使用して、コメントや既存のコードに基づくリアルタイムでのコードの提案、単一のプロンプト (/dev) からの新しいプロジェクトのブートストラップ、Amazon Q Developer の変換機能 (/transform) を使用したレガシー Java アプリケーションのアップグレードと変換プロセスの自動化、プライベートリポジトリからのカスタマイズされた推奨コードの安全な生成、AWS アカウントで実行されているリソースの迅速な把握を実行できるエージェントがあります。

12 月 3 日、Amazon Q Developer エージェントの機能を拡張しました。その目的は、1) コードベース内のドキュメント (/doc) の強化、2) セキュリティとコード品質の問題を検出して解決するためのコードレビューのサポート (/review)、3) 目的の IDE または最も人気のあるエンタープライズ DevOps プラットフォームの 1 つである GitLab Duo with Amazon Q (プレビュー) でのソフトウェア開発ライフサイクル全体にわたるユニットテストの自動生成とテストカバレッジの向上 (/test) です。

Amazon Q Developer Agent for Software Development 機能の使用を開始する
すべての新機能の使用を開始するには、お気に入りの IDE 用の最新の Amazon Q IDE 拡張機能をインストールします。Amazon Q Developer の無料利用枠または Pro ティアにサインインし、IDE でプロジェクトを開きます。AWS ビルダー ID無料利用枠の認証を行うことも、AWS IAM アイデンティティセンターを使用して Pro ティアの認証を行うこともできます。

1.コードベースのドキュメントの強化
これで、お使いの IDE のコードベースに関する readme やデータフロー図などの包括的なドキュメントを生成できるようになりました。Amazon Q Developer が手間のかかる文書化作業を処理するため、ソフトウェアエンジニアリングのベストプラクティスに基づいた品質を維持しながら、コードの設計と作成に注力できます。

IDE でドキュメントを開始するには、チャットパネルを開いて「/doc」と入力します。

これで、プロジェクト内の README を作成したり、既存の README を更新したりできるようになりました。ソースファイルのスキャン、ナレッジグラフの作成、ソースファイルの要約、ドキュメントの生成を行います。完了したら、作成された REAME ファイルをチェックアウトし、[承認] を選択してこのドキュメントをコードエディタで使用します。

2.コード品質問題の検出と解決のためのコードレビューのサポート
コードスメル、アンチパターン、命名規則違反、潜在的なバグ、論理エラー、コードの重複、貧弱な文書やセキュリティの脆弱性、IDE または GitLab リポジトリ全体にわたる AWS のベストプラクティスなど、さまざまなコード品質の問題を特定して解決できます。

この自動コードレビュープロセスにより、開発チームは時間を大幅に節約し、生産性を向上させ、コード品質の一貫性を維持できるようになるため、最終的にはセキュリティ標準とベストプラクティスを順守しながら、より迅速な機能リリースを実現できます。

IDE でコードレビューを開始するには、チャットパネルを開いて「/review」と入力します。

Amazon Q Developer は、コードをコミットする前に、プロジェクトまたはお客様が選択した特定のファイルを確認して問題を特定し、検出結果のリストを提供します。お客様は Amazon Q でフォローアップして解決策を見つけ、オンデマンドのコード修正をインラインで生成します。完了したら、コードの問題に対する推奨コード修正を確認し、[修正を承認] を選択して、コードエディタで変更を適用します。

3.ユニットテストの自動生成とテストカバレッジの向上
テストケースの特定からプロジェクトファイル向けのユニットテストの作成まで、ユニットテストプロセスを自動化できます。ユニットテストでは、境界条件、NULL 値、off-by-1 のケース、複数の入力タイプのチェックなどの基本的なケースを生成できます。

IDE でユニットテストワークフローを開始するには、チャットパネルを開いて「/test」と入力します。

Amazon Q Developer は、特定のソースファイルでユニットテストを生成し、該当のテストファイルに配置して、テストエラーをセルフデバッグします。完了したら、[差分を表示] を選択して、生成されたユニットテストをコードエディタで確認します。その後、生成されたユニットテストを承認または拒否できます。

今すぐご利用いただけます
ソフトウェア開発用の 3 つの新しい Amazon Q Developer エージェント機能が、Amazon Q Developer が利用可能なすべての AWS リージョンで利用できるようになりました。

詳細については、Amazon Q Developer の製品ページと、AWS DevOps と開発者の生産性ブログチャンネルの最新のブログ記事をご覧ください。私のチームは、Amazon Q デベロッパーセンターCommunity.aws で、ソフトウェア開発者のジョブ理論 (Jobs-To-Be-Done) を直接サポートし、生成 AI によって実現および強化される、Amazon Q Developer 関連のコンテンツを作成することにも焦点を当てています。

AWS ビルダー ID を使用して、お気に入りの IDE で Amazon Q Developer エージェントの新しい機能を試し、AWS re:Post for Amazon Q Developer にフィードバックを送信するか、通常の AWS サポートの連絡先を通じてフィードバックを送信してください。

Channy

原文はこちらです。