Amazon Web Services ブログ
AWS re:Invent 2024 でデジタル主権を探求
本ブログは 2024 年 10 月 26 日に公開されたBlog “Exploring digital sovereignty: learning opportunities at re:Invent 2024” を翻訳したものです。
AWS re:Invent 2024 は、Amazon Web Services (AWS) がクラウドコンピューティングのグローバルなコミュニティのために主催する学習型カンファレンスで、2024 年 12 月 2 日から 6 日まで、ネバダ州ラスベガスの複数の会場で開催されます。re:Invent では、クラウドを積極活用する人々が世界中から集まり、最新のクラウド業界のイノベーションを学び、AWS のエキスパートと会話し、人脈を築くことができます。深い技術的専門知識を身につけたい、投資の優先順位付けの方法を理解したい、設計段階からデジタル主権を考慮した AWS クラウドのサービスを詳しく知りたい、あるいは AWS Nitro System がワークロードのセキュリティをどのように強化するかを確認したいなど、re:Invent は私たちの デジタル主権 (Digital Sovereignty) ソリューションを探求する絶好の機会です。
今年は、AWS Local Zones、AWS Dedicated Local Zones、AWS Outposts など、AWS ハイブリッドやエッジサービスに関するセッションやハンズオンを通じて、高度なデジタル主権コントロール、セキュリティ機能、インフラストラクチャの選択肢について学ぶ多くの機会があります。Expo では、AWS Village 内の Digital Sovereignty & Data Protection kiosk を訪れて、デモを見たり、近日利用開始予定の AWS European Sovereign Cloud について学んだり、AWS メンバーに質問や相談をすることができます。AWS が設計したチップや Outposts デバイスを見るには、AWS Village の AWS Next Gen Infrastructure Hub をチェックしてください。また、AWS Partner Network (APN) ブースを訪れて、AWS デジタル主権のパートナーに会って、パートナープログラムの利点を確認することもできます。
ブレイクアウトセッションとライトニングトーク
セッションタイトルのリンクを選択するとセッション情報と時間場所を確認できます。AWS re:Invent のお客様のアジェンダにセッションの追加もできます。
SEC229 | ブレイクアウト | デジタル主権:複雑性を克服し、将来への準備を整える
Max Peterson、VP、Sovereign Cloud、AWS
組織は、進化するデジタル主権の状況において、増大する複雑性に直面しています。強固なデジタル基盤を構築することで、イノベーションを妨げることなく、今日に求められている要件を満たし、組織の将来に備える取り組みを簡素化できます。このセッションでは、暗号化サービスから、発表されている AWS European Sovereign Cloud まで、AWS のソブリンクラウドサービスがどのようにして、お客様独自のニーズに応えるためにより多くのコントロールと選択肢が提供されているかを確認できます。お客様が AWS 上の生成 AI を含む新しいテクノロジーを活用する際に、重要なワークロードをどのように安全に保護しているかの方法と、AWS パートナーが提供する新しいデジタル主権ソリューションについて学びます。
HYB201 | ブレイクアウト | AWS を必要なあらゆる場所で:クラウドからエッジまで
Jan Hofmeyr, VP, EC2 Networking and Hybrid Edge, AWS, and Jeff Feist, Executive Director – Hosting Solutions, Merck & Co., Inc.
ほとんどのワークロードはクラウドに移行できますが、低レイテンシー、ローカルデータ処理、またはデータ主権の要件により、一部はオンプレミスやエッジに残るかもしれません。このセッションでは、AWS Outposts、AWS Local Zones、AWS Dedicated Local Zones、AWS IoT Core などの AWS サービスが、マルチプレイヤーゲーム、高頻度取引、医療画像処理、スマート製造、データ レジデンシー (所在地) 要件のある生成 AI アプリケーションなど、ハイブリッドクラウドおよびエッジコンピューティングワークロードをどのようにサポートするかについて学びます。
HYB309 | ブレイクアウト | ハイブリッドクラウドサービスによるデータレジデンシーに関するベストプラクティス
Sherry Lin, Principal Product Manager, AWS; Lakshmi VP, Specialist SA – Hybrid Edge, AWS; and Kevin Ng, Senior Director, Core Engineering Products, GovTech
データのプライバシー、セキュリティ、デジタル主権に関する懸念から、世界中の多くの政府が個人データや機密データを国境内に保持するためにデータ レジデンシー規制を強化しています。複数の地域で事業を展開する組織にとって、進化するデータ レジデンシー規制に対応することは課題となる可能性があります。このセッションでは、AWS Well-Architected Framework に従って、AWS Local Zones、AWS Dedicated Local Zones、AWS Outposts などのハイブリッドクラウドサービスを使用する際のデータ レジデンシーに関するベストプラクティスを紹介します。
IOT202 | ブレイクアウト | AWS IoTを活用したエッジにおけるLLMのデプロイと稼働
Nikit Pednekar, Principal Product Manager, AWS, and Stefano Marzani, WW Tech Leader, SDX, AWS
生成 AI と大規模言語モデル (LLM) の登場により、これらの技術を IoT エッジにどのように適用できるか気になっているのではないでしょうか。実際にエッジで LLM を実行することには多くの利点があります。ネットワーク帯域幅の有効利用、オフライン処理、低レイテンシー、データ主権の確保から、コスト削減、セキュリティ、差別化まで様々です。このセッションでは、AWS IoT サービスとエッジでの LLM の使用が、ジェスチャー認識、音声制御のための自然言語処理、リアルタイム予知保全、エネルギー最適化、異常検知などの実用的な成果と革新的な機能によって、ソリューションをどのように強化できるかを学びます。
KUB310 | ブレイクアウト | Amazon EKS のエッジおよびハイブリッドのユースケース
Chris Splinter, Product Manager, AWS, and Gokul Chandra Purnachandra Reddy, Senior Solutions Architect, AWS
製造、ヘルスケア、通信、金融サービスなどの業界では、低レイテンシー、データの依存性、データ主権、その他の規制上の理由により、オンプレミス、エッジ、またはハイブリッドで実行する必要があるワークロードがあります。AWS サービスでデータを利用できるようになるまで、AWS への完全な移行を待つ必要があるかもしれません。このセッションでは、Amazon EKS Anywhere などのサービスを活用して、オンプレミスでコンテナワークロードを実行し、VMware ベースのワークロードのモダナイズをサポートする実用的なアーキテクチャを紹介します。また、オンプレミスの Kubernetes デプロイメントを AWS クラウドに移行するためのベストプラクティスについても学びます。
PEX110 | ライトニング・トーク | パートナープログラムで成長と能力を加速
Mike Cannady, Director, Partner Core Public Sector, AWS
公共部門のビジネスを推進する AWS パートナープログラムの最新情報をご確認ください。このライトニング・トークに参加して、パートナー向けに特化したイノベーション (生成 AI プログラム、デジタル主権、ソリューション構築、マネージドサービスなど) を探索してください。初心者でもベテランでも、洞察とユースケースを得て、成長を加速して参加者のジャーニーを向上させることができます。この進化し続ける環境で、自己開発を加速し、先駆けの地位を確保しましょう。
インタラクティブセッション (チョークトークとワークショップ)
(訳者注: チョークトーク(Chalk talk)は、少人数の参加者を対象とした 1 時間の双方向性の高いセッションです。特定のトピックを深く掘り下げ、AWS のエキスパートと直接対話し、その場で質問できることもあります。)
HYB304 | ワークショップ | データ主権を損なわずに RAG を実装する
Aditya Lolla, Senior Solutions Architect, Hybrid Edge, AWS, and Robert Belson, Senior Developer Advocate, AWS
政府や標準化団体がデータ保護とプライバシーに関する規制を策定する中、組織はクラウド上の生成 AI ツールの使用と、データ主権の要件を満たすためにオンプレミスに保持する必要がある規制対象データを組み合わせる必要性が高まっています。このワークショップでは、Amazon Bedrock の Agents を AWS Outposts や AWS Local Zones などのハイブリッドおよびエッジサービスに拡張し、オンプレミスデータを使用した検索拡張生成 (RAG) アプリケーションを構築してモデルの性能を向上させる方法を学びます。Amazon Bedrock、AWS Lambda、AWS ハイブリッドおよびエッジサービスをハンズオンで体験し、ハイブリッド Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) 互換ソリューションを使用して Amazon S3 準拠のワークフローを構築します。参加の際はラップトップをご持参ください。
WPS207 | チョークトーク | AWS がデジタル主権の要件を満たすためにどのように支援できるか
Mehmet Bakkaloglu, Principal Solutions Architect, AWS, and Addy Upreti, Principal Technical Product Manager – Digital Sovereignty, AWS
公共部門や、ヘルスケア、金融サービス、通信などの規制対象産業のお客様が、クラウドジャーニーにおいてデジタル主権に関する課題にどのように対処しているかを共有しています。このチョークトークでは、AWS が設計段階からデジタル主権を考慮していること、そしてデジタル主権のニーズを満たすことができる様々な機能について学ぶことができます。さらに、これらのニーズを満たすための選択肢をさらに提供するために、AWS European Sovereign Cloud がどのように構築されているかを確認できます。AWS がお客様の要件を満たしながら、クラウド移行をどのように加速できるかについて説明します。
HYB310 | チョークトーク | ハイブリッドおよびエッジサービスによるデータレジデンシー要件への対応
Sedji Gaouaou, Senior Solutions Architect, AWS, and Fabio Rodriguez, Head of Hybrid Cloud Solutions Architect, AWS
データ レジデンシーは、個人識別情報 (PII)、金融データ、医療データ、または国家安全保障に関する情報など、センシティブな情報を収集・保存する組織にとって重要な考慮事項です。複数の地域で事業を展開する組織が、データ レジデンシー要件を満たしながらイノベーションを推進できるよう、AWS は AWS リージョン、AWS Dedicated Local Zones、AWS Local Zones、AWS Outposts など、複数のグローバルインフラストラクチャソリューションを提供しています。このインタラクティブなチョークトークセッションでは、これらのインフラストラクチャソリューションがデータ レジデンシーのニーズを満たしながら、デジタルトランスフォーメーションを加速させるのにどのように役立つかを紹介します。
パートナーとのセッションを含むデジタル主権に関するコンテンツの全容については、AWS re:Invent カタログを参照し、デジタル主権 (Digital Sovereignty)でフィルターをして絞り込んでください。現地参加できない方は、バーチャル参加用の無料パスに登録して、基調講演やイノベーショントークのライブ配信を視聴し、オンデマンドのブレイクアウトセッションにアクセスできます。ラスベガスでお会いできること、またはライブ配信でご参加いただけることを楽しみにしています!