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New – Amazon S3 マルチリージョンアクセスポイントのフェイルオーバーコントロール

複数の AWS リージョンの S3 バケットにまたがるグローバルエンドポイントを提供するために、Amazon S3 マルチリージョンアクセスポイントを立ち上げました。S3 マルチリージョンアクセスポイントを使用すると、単一のリージョンで使用されているのと同じシンプルなアーキテクチャを使用して、マルチリージョンアプリケーションを構築できます。このクールで強力な機能は、AWS Global Accelerator を使用してネットワークの混雑と接続を監視し、トラフィックを最も近いデータのコピーにルーティングします。クライアントと特定のリージョンのバケット間の接続が失われた場合、マルチリージョンアクセスポイントはすべてのトラフィックを別のリージョンの最も近いバケット (S3 レプリケーションで同期) に自動的にルーティングします。

先ほど説明した使用例に加えて、お客様は、可用性の高いマルチリージョンアプリを構築したいと考えており、フェイルオーバーとフェイルバックを明示的にコントロールする必要があるという声も寄せられています。

新しいフェイルオーバーコントロール
11 月 28 日、マルチリージョンアクセスポイントのフェイルオーバーコントロールを追加いたします。これらのコントロールにより、Amazon S3 マルチリージョンアクセスポイント経由でルーティングされる S3 データアクセスリクエストトラフィックを数分以内に代替の AWS リージョンに移行して、事業継続のための可用性の高いアプリケーションをテストおよび構築できます。

既存のマルチリージョンアクセスポイントモデルでは、すべてのリージョンをアクティブとして扱い、どのリージョンにもトラフィックを送信できます。本日ご紹介するモデルでは、リージョンをアクティブまたはパッシブのいずれかに指定できます。アクティブリージョンのバケットはマルチリージョンアクセスポイントからトラフィック (GET、PUT、その他のリクエスト) を受信しますが、パッシブリージョンのバケットは受信しません。Amazon S3 クロスリージョンレプリケーションは、特定のマルチリージョンアクセスポイントに関するリージョンのアクティブステータスまたはパッシブステータスに関係なく動作します。

まず、異なる AWS リージョンにある 2 つ以上の S3 バケットを参照する新しいマルチリージョンアクセスポイントを作成します。マルチリージョンアクセスポイント (jbarr-mrap-1) の名前を入力し、バケットを選択します。

Amazon S3 ブロックパブリックアクセス設定はそのままにして、[マルチリージョンアクセスポイントの作成] をクリックします。

次に、マルチリージョンアクセスポイントの準備が整うまで待ちます (通常は数分)。

デフォルトでは、新しいマルチリージョンアクセスポイントはすべてのバケットにトラフィックをルーティングし、この新機能をリリースする前と同じように動作します。ただし、ルーティングとフェイルオーバーをコントロールできるようになりました。マルチリージョンアクセスポイントをクリックし、[レプリケーションとフェイルオーバー] タブ (以前は単なるレプリケーションタブ) をクリックします。このマップで、レプリケーションルールとフェイルオーバーステータスを確認できるようになりました。

下にスクロールすると、レプリケーションルールを表示、作成、変更できます。

ご覧のとおり、このデモ用に作成したレプリケーションルールはストレージクラスを保持します。フェイルオーバー後にデータ取得コストを増やさずに自動的にコストを削減できるため、一般的には S3 Intelligent-Tiering の方が適しています。S3 レプリケーションメトリクスを使用して、レプリケーションルールが期待どおりに進行していることを確認できます。また、S3 レプリケーション時間コントロールにより、(SLA に基づいて) 予測可能なレプリケーション時間が得られるため、その点も考慮する必要があります。

このタブにはフェイルオーバー構成も含まれています。

フェイルオーバー構成を変更するには、対象のバケットを選択し、[フェイルオーバー構成の編集] をクリックします。アプリケーションはアジアパシフィック (東京) リージョンで実行され、そこでバケットを使用するので、東京リージョンはアクティブのままにして、他のリージョンをパッシブにします。

ある晴れた日にゴジラが目を覚まし、東京とその周辺の海底ケーブルをすべて食べ尽くすまでは、すべてが順調です。すぐにコンソールを起動し、フェイルオーバー構成に戻り、アクティブな東京リージョンとパッシブな大阪リージョンを選択して、[フェイルオーバー] をクリックします。

意図を確認して [フェイルオーバー] をもう一度クリックすると、フェイルオーバーは 2 分以内に完了します。

後で、ゴジラが落ち着いてケーブルが修理されたら、東京リージョンの元のバケットにフェイルバックできます。

知っておくべきこと
この重要な AWS の新機能を使い始める際は、次の点に留意してください。

アクティブ/パッシブ — 常に少なくとも1つのアクティブリージョンが必要です。

CLI および API アクセス — SubmitMultiRegionAccessPointRoutes を呼び出すことで、プログラム的にフェイルオーバーを開始できます。GetMultiRegionAccessPointRoutes を呼び出すと、現在のルートセットを取得できます。これらの API のエンドポイントは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シドニー、東京)、および欧州 (アイルランド) リージョンで利用できます。

料金 — この機能は、標準の S3 GET および PUT リクエストとして課金される新しい API を使用する以外に追加料金はかかりません。S3 マルチリージョンアクセスポイントの使用料金については、 Amazon S3 料金ページの [データ転送] タブを参照してください。

リージョン — この機能は、マルチリージョンアクセスポイントが現在利用可能なすべての AWS リージョンで利用できます。

Jeff;

原文はこちらです。