はじめに
みなさん、こんにちは ! ソリューションアーキテクトの上野です。
今回は、どうしても語りたい AWS Systems Manager の魅力シリーズの第 2 回目ということで、「こんなに簡単にサーバー接続できるなんて !」をお届けしていきます。
第 1 回では、「どうしても語りたい AWS Systems Manager の魅力 ! ~第 1 回 こんなに簡単にシステム運用を自動化できるなんて!」というタイトルで、複数のサーバーに対して行う設定、ミドルウェアインストール、コマンド実行などを Systems Manager を利用して簡単に効率化、自動化できることをご紹介しました。
しかし、システム運用の中ではサーバーに接続して、調査や変更作業が必要な場面が出てきます。実際にお客様からも、緊急メンテナンス用途でサーバーに接続する方法や、開発を委託しているパートナー会社からのサーバー接続方法についてどのような構成をとればよいかというご相談をいただくことがあります。
ということで今回もソリューションアーキテクトの瀧田さんと上野の愉快なやりとりで、サーバー接続に関して Systems Manager がどのように活用できるかご紹介したいと思います !
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この記事の登場人物
対談
Session Manager とは ?
Session Manager の使い方(マネジメントコンソール編)
Session Manager の使い方(ポート転送編)
瀧田
いやー、本当に簡単でしたね ! ただ、Linux 系はこれでいいと思うのですが、Windows Server をメインで利用しているケースではリモートデスクトップ接続ができないと辛いと思うんですよ。Session Manager だと PowerShell での接続になってしまうんですよね ?
上野
マネージメンコンソールからの場合は、PowerShell 接続になってしまうのですが、ローカルからの接続であれば Session Manager を利用してリモートデスクトップ接続ができるんです ! これがもう一つの接続方法になります。
瀧田
知りたいです !
上野
詳細は割愛するのですが、実際に接続する流れをお見せしますね。ちなみに詳細はこちらのドキュメントに記載されているのでぜひご覧ください。
Session Manager セッションを開始
上野 上記のドキュメントにもあるのですが、ローカル環境に Session Manager プラグインをインストールおよび AWS CLI のセットアップをしておき、この状態で以下のコマンドを実行します。LocalPortNumber と portNumber は適宜置き換えをしてください。今回は、リモートデスクトップ接続のため、portNumber は 3389 です。
aws ssm start-session --target <instanceid> --document-name AWS-StartPortForwardingSession --parameters "localPortNumber=56789,portNumber=3389"
リモートデスクトップに接続
上野
コマンド実行後、ローカルの RDP クライアントを利用して、接続先は LocalPortNumber に設定したポート番号を指定して、localhost:56789 とします。
ちなみにこちらの方法では事前に Windows Server に接続できるユーザーとパスワードを用意しておく必要があります。では接続しますね。

接続成功 !
瀧田
おお ! これはいつものリモートデスクトップ接続!こちらも今までの説明通り、踏み台サーバーもインバウンドポート開放も不要なんですね !
上野
はい ! ローカル環境のセットアップは多少発生しますが、操作感を既存の運用に合わせたいということであればぜひご検討いただければと思います。

Session Manager をもう少しだけ深掘り
まとめ
今回はシステム運用の中で何かと必要になるサーバー接続について注目して AWS Systems Manager の魅力をご紹介してきました。踏み台サーバー不要で、サーバーをプライベートなネットワークに配置したままでも簡単にサーバーにアクセスできるため、ぜひ一度お試しいただくのはいかがでしょうか ? AWS Systems Manager には他にもみなさんの運用をサポートする機能がありますのでご興味がある方はぜひ調べてみてください !
筆者プロフィール

瀧田 直斗 (たきた なおと)
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
ソリューションアーキテクト
前職では 10 年以上オンプレミスの運用に従事。
現在は、業種・規模を問わず幅広いお客様に対して技術的な側面からビジネスを支援行う。
上野さんとはスプラトゥーン仲間。

上野 涼平 (うえの りょうへい)
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
ソリューションアーキテクト
前職では AWS 環境の構築と運用改善に従事。
様々な業界・業種のお客様に対して技術面を中心に支援を行っている。
瀧田さんとはスプラトゥーン仲間。