Simple Storage Service (Amazon S3)

Amazon S3 Tables は、特に分析ワークロードに最適化された S3 ストレージを提供します。 S3 Tables では、テーブルバケットに保存されているオブジェクトごとに、ストレージ、リクエスト、およびオブジェクト監視料金を支払います。テーブルバケットは、データレイクが拡大し進化しても、継続的にテーブルメンテナンスを実行して、クエリ効率とストレージコストを時間の経過とともに自動的に最適化するように設計されています。

デフォルトでは、コンパクションはクエリのパフォーマンスを向上させるために、小さいオブジェクトをより少ない大きなオブジェクトに定期的に結合します。圧縮を有効にすると、圧縮中に処理されたオブジェクトの数とバイト数に対して課金されます。

毎日 ETL ジョブを使用して、さまざまな構造化ソースと非構造化ソースからのデータを前処理し、テーブルバケット内の Apache Iceberg テーブルを 1 日 1 回更新します。この更新により、平均オブジェクトサイズが 5 MB の 1,000 個の新しいデータファイルと、平均オブジェクトサイズが 10 KB のメタデータファイルが 3 個作成されます。テーブルのユーザーはデータセットに対して頻繁にクエリを実行し、1 か月あたり 500,000 回の GET リクエストを生成します。テーブルのためにソート順序が定義されていません。クエリのパフォーマンスを最適化するには、S3 Tables で自動圧縮を有効にします。月末のテーブルのサイズは 1 TB で、オブジェクトの平均サイズは 100 MB です。この例では、米国西部 (オレゴン) AWS リージョンを使用しています。

この場合、料金は以下のように計算されます。 

Amazon S3 テーブルストレージ料金 ($/GB)
S3 Tables のストレージ料金は、1 か月あたり最初の 50 TB は 1 GB あたり 0.0265 USD です
テーブルには 1 TB のデータを保存しているので、料金は次のようになります。
S3 Tables ストレージ料金: 1 TB (1,024 GB) * 0.0265/GB = 27.14 USD

Amazon S3 テーブルの PUT リクエスト料金 (1,000 リクエストあたり USD)
S3 Tables の PUT リクエスト料金は 1,000 リクエストあたり 0.005 USD
1 日あたり 1,000 個のデータファイルと 3 つのメタデータファイルをテーブルに追加することになるため、料金は次のようになります:
S3 Tables の PUT リクエスト料金:1,003 件の PUT リクエスト/日 * 30 日 = 30,090 件の PUT リクエスト/月 * 
1,000 件のリクエストあたり 0.005 USD = 0.15 USD

Amazon S3 テーブルの GET リクエスト料金 (1,000 リクエストあたり 1 USD)
S3 Tables の GET リクエスト料金は 1,000 リクエストあたり 0.0004 USD
1 か月あたり 500,000 回の GET リクエストを実行しているため、料金は次のようになります。
S3 Tables GET リクエスト料金: 50 万件の GET リクエスト/月* 0.0004 USD/1,000 リクエスト = 0.20 USD 

Amazon S3 テーブルオブジェクトモニタリング料金 (1,000 オブジェクトあたり USD)
S3 Tables のオブジェクトモニタリング料金は 1,000 オブジェクトあたり 0.025 USD
平均オブジェクトサイズが 100 MB の 1 TB のテーブルがあるため、料金は次のようになります。
S3 Tables オブジェクトモニタリング料金: 1 TB (1,048,576 MB)/100 MB = 10,486 オブジェクト * 0.025 USD/1,000 オブジェクト = 0.26 USD

Amazon S3 テーブル圧縮料金 (1,000 オブジェクトあたり USD、処理された GB あたり USD)
S3 Tables の圧縮料金は、0.002 USD/処理された 1,000 個のオブジェクト、デフォルトの binpack 圧縮の場合は 0.005 USD/処理された GB です。
S3 Tables はテーブルに追加された 30,000 個の新しい 5 MB データファイルを処理するので、料金は次のようになります。
S3 Tables の圧縮料金: 30,000 個のデータファイル * 0.002 USD/1,000 個のオブジェクト = 0.06 USD、30,000 個のデータファイル * 5 
MB = 150,000 MB (146.48 GB) * 0.005 USD/処理された GB = 0.73 USD。

合計料金
S3 Tables のストレージ料金 = 27.14 USD
S3 Tables の PUT リクエスト料金 = 0.15 USD
S3 Tables の GET リクエスト料金 = 0.20 USD
S3 Tables オブジェクトモニタリング料金 = 0.26 USD
S3 Tables 圧縮 – オブジェクトの処理料金 = 0.06 USD
S3 Tables 圧縮 – データ処理料金 = 0.73 USD
S3 Tables の合計 = 28.54 USD

Amazon S3 Vectors は、ベクトルのアップロード、保存、クエリにかかるコストを最大 90% 削減しながら、費用対効果が高く、伸縮自在で、耐久性に優れたベクトルストレージを提供します。S3 Vectors を使用すると、RAG や他のセマンティック検索ワークロードを、ストレージ、リクエスト、アップロードされたデータ、クエリされたデータにかかるコストを大幅に削減しながら、大規模に強化できます。

プットコスト
PUTの料金は、アップロードするベクターの論理GBに基づいており、各ベクターは論理ベクターデータ、メタデータ、およびキーの合計です。1 回の PUT リクエストで複数のベクトルをアップロードできるため、アップロードのスループットが最大化され、アップロードコストが最小化されます。

ストレージコスト
ストレージの合計は、インデックス全体の論理ストレージの合計です。ストレージのサイズは、格納するベクトルの数とそのサイズによって決まります。  ベクトルのサイズは、次によって決まります:

1) ベクトルデータ: 各ベクトルのサイズは次元数によって決まります。各次元はベクトルあたり 4 バイトのストレージに相当するため、例えば 1024 次元のベクトルには 4 KB の論理ベクトルデータが必要です。

2) メタデータ: ベクトルには、フィルタリング可能なメタデータとフィルタリング不可能なメタデータの両方を保存できます。フィルタリング不可能なメタデータは、クエリ結果の一部として情報を返すために使用され、フィルタリング可能なメタデータはクエリ結果をフィルタリングするためにも使用できます。

3) キー: 各ベクトルはキーに関連付けられています。キーは文字ごとに 1 バイトのストレージを必要とします。

クエリコスト
クエリ料金には、API ごとの料金に加えて、ベクターデータ、キー、フィルター可能なメタデータを含む平均ベクターサイズに基づく $/TB の料金に、クエリ対象のインデックス内のベクターの数を掛けた金額が含まれます。ベクトルインデックスが大きくなると、クエリのデータ処理料金も比例して増加しますが、大規模になると、ベクトルインデックスで 10 万を超えると、より低い USD/TB の恩恵を享受できます。

あなたは、正確で関連性の高いテキストレスポンスを顧客に提供するための RAG ワークフローを構築しています。1,000 万個のベクトルがあり、各ベクトルは、4 KB のベクトルデータ、1 KB のフィルタリング可能なメタデータ、1 KB のフィルタリング不可能なメタデータ、キー (各 0.17 KB) で構成されており、合計でベクトルあたり 6.17 KB です。1,000 万個のベクトルは、顧客ごとに 40 個のインデックスに分割され、それぞれ 25 万個のベクトルで構成されています。ベクトルインデックス内のベクトルは 6 か月ごとにアップデートし、古いベクトルを削除して新しいベクトルをアップロードします。これにより、1 か月あたり ~16.7% のデータが PUT されます。 この例では、米国東部 (バージニア北部) AWS リージョンの料金を使用しています。

S3 Vectors クエリ API を使用すると、API コールで送信したベクトルに対して類似性検索を実行できます。また、フィルタリング可能なメタデータを使用して結果をインラインでフィルタリングすることもできます。クエリは 100 万回の API コールあたり 2.5 USD で課金され、さらに処理されたデータについて USD/TB の料金が課金されます。処理されたデータは、平均ベクトルサイズに、インデックス内のベクトル数を乗じることによって計算されます。クエリの平均ベクトルサイズには、ベクトルデータ、キー、ベクトルごとのフィルタリング可能なメタデータが含まれます。フィルタリング不可能なメタデータは、クエリのために処理されたデータには含まれません。クエリ結果において、フィルタリング不可能なメタデータを、追加コストなしで返すことができます。この例では、各クエリについて、処理された最初の 10 万個のベクトルに基づいて 0.004 USD/TB が課金され、次の 15 万個のレコードについて 0.002 USD/TB が課金されます。両方とも平均ベクトルサイズは 5.17 KB です。

S3 ベクトルストレージ料金
((4 バイト × 1024 次元) ベクタデータ/ベクトル + 1 KB フィルタリング可能なメタデータ/ベクトル + 1 KB フィルタリング不可能なメタデータ/ベクトル + 0.17 KB キー/ベクトル) = 平均ベクタあたり 6.17 KB 論理ストレージ
6.17 KB/平均ベクトル * 250,000 個のベクトル * 40 個のベクトルインデックス = 59 GB の論理ストレージ
1 か月あたりの合計ストレージコスト = 59 GB * 0.06 USD/GB/月 = 3.54 USD

S3 ベクトル PUT チャージ
1 か月あたりの合計 PUT コスト = 1 回のフルアップロード/6 か月間 * 59 GB の合計ストレージ * 0.20 USD/GB = 1.97 USD

S3 ベクトルクエリ料金

((4 バイト × 1024 次元) ベクトルデータ/ベクトル + 1 KB フィルタリング可能なメタデータ/ベクトル + 0.17 KB キー/ベクトル) = 5.17 KB/処理された平均ベクトル
Tier 1 クエリ処理コスト = 10 万個のベクトル * 5.17 KB/平均ベクトル * 0.004 USD/TB * 100 万回のクエリ = 1.93 USD 
Tier 2 クエリ処理コスト = 15 万個のベクトル * 5.17 KB/平均ベクトル * 0.002 USD/TB * 100 万回のクエリ = 1.44 USD
クエリ API コスト = 100 万回のクエリ * 2.5 USD/100 万回のクエリ = 2.50 USD
すべてのベクトルインデックス全体で 100 万回のクエリを実行した場合の合計クエリコスト = 5.87 USD/月

総費用 = 1 か月あたり 11.38 ドル

あなたの顧客は RAG ワークフローをサポートする基盤となるインデックスを拡張し、ベクトルあたり 6.17 KB のまま、それぞれ 1,000 万ベクトルのより大規模なインデックスを作成しました。  合計で 40 個のベクトルインデックスと 4 億個のベクトルが S3 Vectors に保存されています。PUT レートは 1 か月あたりのデータの 16.7% と変わりませんが、クエリボリュームも 1 か月あたり 1,000 万クエリに増加しています。この例では、米国東部 (バージニア北部) AWS リージョンの料金を使用しています。

S3 ベクトルストレージ料金
((4 バイト × 1024 次元) ベクタデータ/ベクトル + 1 KB フィルタリング可能なメタデータ/ベクトル + 1 KB フィルタリング不可能なメタデータ/ベクトル + 0.17 KB キー/ベクトル) = 平均ベクタあたり 6.17 KB 論理ストレージ
6.17 KB/平均ベクトル * 1,000 万個のベクトル * 40 個のインデックス = 2,354 GB の論理ストレージ
1 か月あたりの合計ストレージコスト = 2,354 GB * 0.06 USD/GB/月 = 141.22 USD

S3 ベクトル PUT チャージ
1 か月あたりの合計 PUT コスト = 1 回のフルアップロード/6 か月間 * 2,354 GB の合計ストレージ * 0.20 USD/GB = 78.46 USD 

S3 ベクトルクエリ料金
((4 バイト * 1024 次元) ベクトルデータ/ベクトル + 1 KB のフィルタリング可能なメタデータ/ベクトル + 0.17 KB のキー/ベクトル) = 5.17 KB/処理された平均ベクトル
Tier 1 クエリ処理コスト = 10 万個のベクトル * 5.17 KB/平均ベクトル * 0.004 USD/TB * 1,000 万回のクエリ = 19.26 USD 
Tier 2 クエリ処理コスト = 990 万個のベクトル * 5.17 KB/平均ベクトル * 0.002 USD/TB * 1,000 万回のクエリ = 953.36 USD
クエリ API コスト = 1,000 万回のクエリ * 2.5 USD/100 万回のクエリ = 25.00 USD
合計クエリコスト: 997.62 USD/月

総費用 = 1 か月あたり 1,217.29 ドル

次の場合を除き、Amazon S3 に出入りするすべての帯域幅に対してお支払いいただきます。

• すべての AWS サービスとリージョン (中国と GovCloud を除く) で集約された、毎月最初の 100 GB のインターネットに転送されたデータ
  
• インターネットから転送されたデータ。
• 同じ AWS リージョン内の S3 バケット間で転送されるデータ。 
• Amazon S3 バケットから S3 バケットと同じ AWS リージョン内の任意の AWS のサービスに転送されたデータ (同じ AWS リージョン内の別のアカウントに転送されたデータを含む)。
• Amazon CloudFront (CloudFront) に転送されたデータ。
• EU のお客様は、欧州データ法に基づく対象となるユースケースについて、データ転送料金の引き下げを請求することができます。詳細については、 AWS カスタマーサポートにお問い合わせください。

以下に示す料金は、Amazon S3 との間で (パブリックインターネット経由で)「受信 (イン)」および「送信 (アウト)」されるデータ転送量に基づきます†††。AWS ダイレクトコネクトの料金の詳細をご覧ください。

S3 マルチリージョンアクセスポイントを使用して AWS 内でリクエストをルーティングする場合、S3 のリクエスト、ストレージ、データ転送、レプリケーションのスタンダード料金に加えて、処理されたギガバイト (GB) ごとにデータルーティングコストを支払います。

アプリケーションが AWS 外で実行され、インターネット経由で S3 にアクセスする場合、S3 マルチリージョンアクセスポイントは、リクエストを AWS エッジロケーションを経由し、グローバルなプライベート AWS ネットワークを介して、アクセスレイテンシーに基づいて最も近いデータのコピーに自動的にルーティングすることで、パフォーマンスを向上させます。インターネット経由のリクエストを高速化する際には、上記のデータルーティングコストと、インターネット高速化コストを支払います。

S3 マルチリージョンアクセスポイントでのインターネット高速化の料金は、ソースクライアントが転送先 AWS リージョンと同じ場所にあるか、異なる場所にあるかによって異なり、スタンダードな S3 データ転送の料金とは別になります。 

AWS リージョンでの S3 マルチリージョンアクセスポイントの可用性については、ユーザーガイドを参照してください。

S3 転送アクセラレーションは、クライアントと 1 つの S3 バケット間のインターネット転送を高速化します。 料金は転送を高速化するために使用する AWS エッジロケーションに基づきます。S3 Transfer Acceleration の料金は、データ転送の料金に上乗せされます。 

お客様が S3 Transfer Acceleration を使用してオブジェクトをアップロードするたびに、AWS ではそのサービスが、通常の Amazon S3 による転送よりも高速であるかどうかを確認します。同じ宛先 AWS リージョンへの同じオブジェクトの通常の Amazon S3 による転送よりも高速ではないと判断した場合は、そのアップロードで使用する S3 Transfer Acceleration の料金を AWS が請求することはなく、S3 Transfer Acceleration システムをバイパスする可能性があります。

Amazon S3 Transfer Acceleration の速度比較ツールを使用してパフォーマンスを確認してください。

500 TB/月を越えるデータ転送については、お問い合わせください。

ストレージおよび帯域幅サイズにはすべてのファイルのオーバーヘッドが含まれています。

料金は、すべての AWS のサービスのインターネットへのデータ送信の利用合計量で決まります。

††† 接続がユーザーにより途中で終了された場合は、送信転送量がアプリケーションで受信したデータとは異なる場合があります。たとえば、10 GB のオブジェクトをリクエストし、データの最初の 2 GB を受信したところで接続を終了したとします。Amazon S3 はデータのストリーミングを停止しようとしますが、すぐには停止しません。この事例では、送信データは 3 GB になる可能性があります (受信した 2 GB より 1 GB 多い)。結果的に、この場合は 3 GB のデータ送信の料金が請求されます。

Amazon S3 は、汎用バケット、ディレクトリバケット、テーブルバケットの 3 種類のバケットをサポートしています。S3 汎用バケットはすべての AWS リージョンで利用できます。S3 ディレクトリバケットのリージョナル可用性については S3 ユーザーガイドを、S3 テーブルバケットのリージョナル可用性については S3 ユーザーガイドをご覧ください。

Amazon S3 汎用バケットは元の S3 バケットタイプであり、1 つの汎用バケットには、S3 Express One Zone を除くすべてのストレージクラスに保存されたオブジェクトを含めることができます。

Amazon S3 ディレクトリバケットでは、S3 Express One Zone ストレージクラスに保存されたオブジェクトのみを許可します。これにより、1 つのアベイラビリティーゾーン内でのデータ処理が高速になります。

Amazon S3 テーブルバケットは、表形式のデータを保存するために設計されています。クエリパフォーマンスが最大 3 倍高速になり、1 秒あたりのトランザクション数が最大 10 倍増加するため、特に分析ワークロード向けに最適化されています。

Amazon S3 ベクターバケットは、ベクターの保存とクエリを目的として設計されています。ベクターバケット内では、専用のベクター API を使用してベクターデータを記述し、セマンティックな意味と類似性に基づいてクエリを行います。

Amazon S3 Access Grants では、Active Directory などのディレクトリや AWS Identity and Access Management (IAM) プリンシパルのアイデンティティを S3 のデータセットにマッピングします。これにより、社内のアイデンティティに基づいてエンドユーザーに S3 のアクセス権を自動的に付与することで、データのアクセス許可を大規模に管理できます。また、S3 Access Grants では、S3 のデータにアクセスするために使用されたエンドユーザーのアイデンティティとアプリケーションを AWS CloudTrail のログに記録します。これにより、S3 バケットのデータへのすべてのアクセスについて、エンドユーザーのアイデンティティなどの詳細な監査履歴を手に入れることができます。

お客様には、アカウントのバケットで有効になっているストレージ管理機能と分析 (Amazon S3 Metadata、Amazon S3 インベントリ、Amazon S3 ストレージクラス分析、Amazon S3 ストレージレンズ、Amazon S3 オブジェクトタグ付け) の料金をお支払いいただきます。S3 ストレージマネジメントと分析は以下の表に示すように、機能ごとの料金設定になっています。Amazon CloudWatch メトリクスの料金については、Amazon CloudWatch 料金ページ を参照してください。AWS CloudTrail での S3 データイベントの料金については、AWS CloudTrail 料金ページ を参照してください。

Amazon S3 Metadata はクエリ可能なオブジェクトメタデータをほぼリアルタイムで提供し、データを整理してデータ発見を迅速化します。これにより、ビジネス分析やリアルタイム推論アプリケーションといった用途に Amazon S3 データをキュレート、特定、および使用しやすくなります。

S3 Metadata ジャーナルとライブインベントリテーブルの設定が有効になっている既存の 2 億個のオブジェクトを含む汎用 S3 バケットに、1 か月あたり 100 万枚の新しい画像をアップロードします。ライブインベントリテーブルを有効にして最新のオブジェクトとメタデータのリストを生成し、ジャーナルテーブルを有効にしてバケットへの変更を追跡するための合計料金を算出します。この例では、米国西部 (オレゴン) リージョンを使用しています。

この場合、料金は以下のように計算されます。

S3 メタデータジャーナルテーブル (100 万回の更新)
ジャーナルテーブルの S3 Metadata 料金は、100 万回のアップデートあたり 0.30 USD です。
1,000,000 件のアップデートを提供することになるため、料金は次のとおりです:
S3 Metadata の料金: 1,000,000 * 0.30 USD/1,000,000 = 0.30 USD

S3 メタデータのライブインベントリテーブル (更新回数 100 万回あたり) — 1 回限りのバックフィル料金
既存オブジェクトの 1 回限りのバックフィルの場合の S3 メタデータの価格は、更新が 100 万回あたり 0.30 USD
既存の 2 億個のオブジェクトがあるため、料金は次のようになります:
S3 Metadata の料金: 200,000,000 * 0.30 USD/1,000,000 = 60.00 USD

S3 メタデータのライブインベントリテーブル (100 万オブジェクトあたり USD) — 月額料金
S3 メタデータのライブインベントリ価格は、10 億を超えるオブジェクトを含むバケットの場合、1 か月あたり 100 万オブジェクトあたり 0.10 USD です。バケットのオブジェクト数が 10 億個未満の場合、ライブインベントリテーブルを最新の状態に保つための 1 か月あたりのコストは発生しません。
あなたの汎用 S3 バケットのオブジェクト数は 10 億個未満であるため、ライブインベントリテーブルを最新の状態に保つための 1 か月あたりのコストは発生しません。

合計料金:
S3 メタデータの合計料金には、ジャーナルテーブル料金、1 回限りのバックフィルコスト、および 10 億を超えるオブジェクトを含むバケットのライブインベントリテーブルの月額料金が含まれます。この例では、1 か月あたりの料金は次のとおり計算されます:

1 か月目の S3 Metadata の料金: 0.30 USD + 60.00 USD + 0.00 USD = 60.30 USD
2 か月目以降の S3 Metadata の 1 か月あたりの料金: 0.30 USD + 0.00 USD + 0.00 USD = 0.30 USD

テーブルの保管、メンテナンス、リクエストには別途料金がかかりますのでご注意ください。

計算チェックサム操作は、保存されているデータセットの内容を検証する新しい方法を提供します。S3 バッチオペレーションを使用すると、何十億ものオブジェクトを効率的に検証し、整合性レポートを自動的に生成して、データセットが長期間にわたって損なわれていないことを証明できます。

S3 スタンダードストレージクラスには 100 万枚の高解像度画像が保存されており、それぞれの平均サイズは 2 MB です。処理する前に、これらの画像の整合性を検証する必要があります。この例では、米国東部 (バージニア北部) リージョンを使用しています。
この場合、料金は以下のように計算されます。

Amazon S3 バッチオペレーション料金
ジョブ料金:S3 バッチオペレーションジョブの料金は 1 ジョブあたり 0.25 USD
オブジェクト料金:S3 バッチオペレーションでは、処理されたオブジェクト 100 万件につき 1 USD が課金されます
1,000,000 個のオブジェクトを処理しているので、料金は次のようになります。
S3 バッチオペレーションジョブ料金:1 ジョブ * 0.25 ドル = 0.25 ドル
S3 バッチオペレーションオブジェクト料金:1,000,000 オブジェクト* (100 万オブジェクトあたり 1 USD/1,000,000) = 1.00 ドル
S3 バッチオペレーションの合計料金:1.25 USD

チェックサム操作料金の計算
コンピューティングチェックサムの運用コスト:処理されたデータ 1 GB あたり 0.004 USD
1 個あたり 2 MB の 1,000,000 個のオブジェクトの場合、処理されるデータの合計は次のようになります。
処理されたデータ合計:1,000,000 オブジェクト * 2 MB = 2,000,000 MB = 2,000 GB
コンピューティングチェックサム操作料金:2,000 GB * 1 GB あたり 0.004 ドル = 8.00 ドル

合計料金: 
Amazon S3 バッチオペレーション料金:1.25 ドル
コンピュートチェックサム操作料金:$8.00
合計 = 9.25 ドル

別途記載がない限り、表示される料金には付加価値税、売上税など、一切の税金等および関税は含まれません。日本の居住者であるお客様が AWS をご利用になった場合には、料金とあわせて別途消費税をご請求させていただきます。詳細については、消費税に関するよくある質問を参照してください。

Amazon S3 ストレージの使用量はバイナリギガバイト (GB) で計算され、1 GB は 2³⁰ バイトです。この測定単位は、国際電気標準会議 (IEC) で定義されているギビバイト (GiB) としても知られています。同様に、1 TB は 2⁴⁰ バイト (1024 GB) です。

S3 料金の例については、S3 の請求に関するよくある質問をご覧いただくか、AWS 料金計算ツールを使用してください。

CRR や SRR などのライブレプリケーションでは、新しくアップロードされたオブジェクトがバケットに書き込まれるときに自動的にレプリケートされますが、S3 バッチレプリケーションでは既存のオブジェクトをレプリケートできます。S3 バッチレプリケーションは、オブジェクトをフルマネージドのバッチオペレーションジョブとしてレプリケートするために、S3 バッチオペレーションを使用して構築されます。SRR および CRR と同様に、宛先として選択した S3 ストレージクラスのストレージの S3 料金、プライマリコピーのストレージの料金、レプリケーション PUT リクエストの料金、および該当する低頻度アクセスストレージの取得料金をお支払いいただきます。AWS リージョン間でレプリケートする場合、S3 から各宛先リージョンへのリージョン間データ転送 OUT の料金もお支払いいただきます。オブジェクトが宛先バケットに既に存在する場合、宛先オブジェクトがソースオブジェクトと同期しているかどうかを確認します。メタデータが同期しておらず、レプリケートする必要がある場合は、レプリケーション PUT リクエスト料金が発生しますが、リージョン間データ転送 OUT 料金は発生しません。メタデータが同期している場合、バッチレプリケーションは何も実行せず、料金は発生しません。レプリケーション料金の詳細については、料金に関するよくある質問をご覧ください。

これらの料金に加えて、バッチレプリケーションジョブの S3 バッチオペレーションの料金もお支払いいただきます。詳細については次の表を参照してください。

最後に、既存のオブジェクトをレプリケートするときは、レプリケートするオブジェクトを指定する必要があります。これを実行するには、S3 にオブジェクトのリストを自分で提供するか、オブジェクトの作成日やレプリケーションステータスなどのフィルターを指定できる AWS で生成されたマニフェストを使用します。マニフェストを使用する場合、ソースバケット内のオブジェクトの数に基づいて料金が発生します。