R6g インスタンスでは、お客様が、パフォーマンスを高くし、GiB あたりのコストを低くするように最適化できます。R6g インスタンスは、Linux ディストリビューションを使用してオープンソースソフトウェアで構築する多くのアプリケーションに対して、現行世代の R5 インスタンスより最大 40% コストパフォーマンスが向上¹しています。

EC2 インスタンスの非常に幅広い選択肢にさらに R6g インスタンスが加わり、オープンソースデータベース、インメモリキャッシュ、リアルタイムのビッグデータ分析など、メモリを大量に使用するさまざまなワークロードを実行できるようになりました。また、デベロッパーは、EC2 上の実行による、柔軟性、セキュリティ、信頼性、スケーラビリティを活用し、Arm アプリケーションをクラウドにネイティブに構築することもできます。

R6g インスタンスは AWS Graviton2 プロセッサを使用し、AWS Nitro System 上に構築されます。AWS Graviton2 プロセッサは、常時オン状態の 256 ビット DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton と比較して 1 コアあたり 50% 高速になった暗号化パフォーマンスが特徴です。AWS Nitro System は、専用ハードウェアと軽量ハイパーバイザーを組み合わせたシステムで、ホストハードウェアの事実上すべてのコンピューティングリソースやメモリリソースをインスタンスに提供し、全体的なパフォーマンスとセキュリティを改善します。また、R6g インスタンスでは、暗号化された EBS ストレージボリュームもデフォルトでサポートされます。

AWS Graviton2 ベースの EC2 インスタンスは、Amazon Linux 2、Red Hat、SUSE、および Ubuntu など、複数の一般的な Linux オペレーティングシステムによりサポートされます。また、AWS や独立系ソフトウェアベンダーが提供する多くのアプリケーションやサービスでも、AWS Graviton2 ベースインスタンスをサポートしています。その範囲は、Amazon ECS、Amazon EKS、Amazon ECR、Amazon CodeBuild、Amazon CodeCommit、Amazon CodePipeline、Amazon CodeDeploy、Amazon CloudWatch、Crowdstrike、Datadog、Docker、Drone、Dynatrace、GitLab、Jenkins、NGINX、Qualys、Rancher、Rapid7、Tenable、そして TravisCI に及びます。

AWS Graviton2 プロセッサには 64 ビットの Arm Neoverse コアと AWS が設計したカスタムシリコンをベースとしており、パフォーマンスおよびコストを最適化します。AWS Graviton2 プロセッサは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、パフォーマンスが 7 倍、コンピューティングコアが 4 倍、メモリの速度が 5 倍、キャッシュが 2 倍になります。

次世代の Elastic Network Adapter (ENA) および NVM Express (NVMe) テクノロジーにより、R6g インスタンスではネットワーキングと Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) 向けに高スループットで低レイテンシーのインターフェイスが利用可能です。 また、R6g インスタンスには、ローカルインスタンスストレージのオプション (R6gd) も用意されています。

AWS Nitro System が豊富に取り揃えるビルディングブロックを使用して従来の仮想化機能の多くを専用ハードウェアおよびソフトウェアにオフロードすれば、高パフォーマンス、高可用性、高セキュリティを実現でき、さらに仮想化オーバーヘッドも削減できます。