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EdTech 企業が AWS 上で実現する AR/XR バーチャル学習

本記事は EdTechs support virtual learning with augmented reality and virtual reality on AWS を翻訳したものです。

Student experience ar vr

教育 IT に関する調査を行う HolonIQ は「先進的なテクノロジーの教育・学習分野での活用は AR / VR と人工知能がより教育と学習プロセスの中核に統合されるに伴い、2025 年にはその本領を発揮するだろう」と述べています。拡張現実(AR)と仮想現実(VR)のツールに対する消費額は 126 億ドルに上ると予想されます。教育者、生徒、親は今や仮想学習に慣れ親しみ、AR / VR は教師のカリキュラムを支援するツールとなりました。支援対象のカリキュラムは K12 (訳註:幼稚園の年長から高校 3 年生までの間の教育期間)、高等教育、生涯教育機関まで多岐に渡ります。AR / VR 上の体験を通して、生徒たちは世界中でフィールドトリップを行い、認知能力を高め、遊びを通して学ぶことができるのです。

AWS EdStart のメンバーである 4 つの企業はこのトレンドの最先端にいます。これらの教育テクノロジー(EdTech)企業が アマゾンウェブサービス(AWS)を用いてどのように 生徒の体験を向上する AR / VR テクノロジーを作り出しているか、ご紹介しましょう。

生徒が AR バーチャルフィールドトリップに没頭

アメリカに拠点を置く Zoptiks は AR を用いたバーチャル 4D フィールドトリップを提供するプラットフォームです。映像作成、3D モデリング、教育を組み合わせ、Zoptiks は世界最高のバーチャルフィールドトリップを作り出すことをミッションとしています。Zoptiks によれば、教室内で生徒の積極的な関与が 36% 増加し、バーチャルフィールドトリップへの参加意欲は従来のビデオ視聴と比較して 72% 増加し、学習対象への理解は 45% 増加したことを早期の研究で示されたということです。Zoptiks は幼稚園から 8 年生(訳註:日本における中学 2 年生)までの生徒に対して実際のフィールドトリップで得られるような学びを、教師に対しては授業をより良いものにするためにすぐに使えるカリキュラムを、そして動物園、水族館、博物館のようなパートナー組織に対してはバーチャルフィールドトリップで収益を得るための支援を提供するために立ち上げられました。Zoptiks は使いやすい仮想プライベートサーバ(VPS)インスタンスとして Amazon Lightsail を、高いスケーラビリティを持つ受信と送信用のクラウドメールサービスとして Amazon Simple Email Service(Amazon SES) を、そしてオブジェクトストレージサービスとして Amazon Simple Storage Service(Amazon S3) を使用しています。

「AWS EdStart のおかげで、我々は使用料について心配することなく、世界に通用する基盤上で開発、成長することができました。多くのスタートアップ企業が直面する壁に衝突することなく、技術的な選択肢を探ることができています。」と Zoptiksの創業者 Hari Kunduru 氏は話します。「彼らは我々を世界中の教育分野におけるリーダーたちに繋いでくれました。このことは我々が市場の状況を隈なく学び、顧客の需要を理解する手助けとなっています。」

VR ゲーミングを通した認知能力の改善

ポルトガル発の EdTech スタートアップ Virtualeap はより注目度を上げて認知能力を効果的にトレーニングするために、神経科学と VR を組み合わせます。認知能力は脳が学習し、文字を読み、記憶し、物事の理由付けを行い、注意を払い、日々のタスクをこなすために中核となる能力です。生徒のこれらの能力を向上させるために、 認知科学者、聴覚科学者、神経科学者を擁する Virtualeap チームはデジタルアプリを使ってユーザの能力を改善し、その記録を管理できる独自の VR ゲームシステムを開発しました。3 万 4 千人のユーザを抱え、Virtualeap は彼らのソリューションが認知能力の診断とトレーニングの手段として新たな標準となり得るか検証するための臨床研究を始めました。
3D 空間にレンダリングされた多様な VR ゲームを通じて、チームは記憶やタスク切り替え、問題解決、情報処理能力に留まらず、運動技能、空間定位、空間音声把握を含めた幅広い認知能力をテストし、トレーニングします。Virtualeap は 高いパフォーマンスとスケラービリティのために Amazon Aurora を、セキュアで再利用可能なコンピュートリソースのために Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)を、データの可用性、セキュリティ、パフォーマンスのために Amazon S3 を用いています。

「AWS のサービスを使用することは我々が HIPPA に準拠し、GDPR ガイドラインを守ることを手助けしました。」とVirtualeap の共同創業者であり最高経営責任者(CEO)である Amir Bozorgzadeh 氏は言います。「我々はスケーラブルで、高速で、安全な AWS を活用し、堅牢な技術基盤を作成しました。AWS は我々が必要に応じて拡張するためのツールを提供してくれましたし、従量課金によってコスト削減を実現し、自らのコスト構造をよく理解することもできました。」

インタラクティブな AR / VR カリキュラムに生徒が積極的な参加

インド発の Perceived は 教育者と学校が 3D、AR、VR を用いたインタラクティブなカリキュラムによって科学、数学、地理の学習をより生徒にとって面白いものにするためのインタラクティブ学習ツール Perceiv Education をデザインし、表彰されました。1000 人以上の教師が Perceived を使って8 年生から12 年生(訳註:日本における高校3年生)の教室体験を、包括的な 3D ライブラリとデバイスに依存しないWebアプリケーションを用いて向上しています。Perceiv Education を使い、生徒は 3D のインタラクティブなホワイトボード、講義ビデオ、AR ベースのカメラシミュレーションを含めた 6000 以上のアセットにアクセスすることができます。チームは現在 Amazon S3 をデータの保存と取得に使用しており、ビルドとテストに AWS CodeBuild を使用し、AWS CodePipeline を高速で信頼性の高いアプリケーションと基盤の更新ができるようにデリバリーパイプラインを自動化することに使っています。

「AWS EdStart に参加することで、私たちはプラットフォームの信頼性を向上し、潜在的な顧客が最終的な購入に至るまでの数を大幅に増やすことができたのです。」Perceived の創設者兼 CEO の Uttam Kumar Pandey 氏は言います。「学校を開拓し、彼らを顧客とすることが簡単になりました。AWS 基盤は我々のスピードと俊敏性の向上に寄与しています。」

AR / VR バーチャル学習における生徒の交流を促す

ブラジル発の EdTech 企業 Kriativar は、複合現実や画像認識、音声認識といった先進的なテクノロジーを学びのプロセスに取り入れて生徒の積極的な関与を促すことで、学校の差別化を手助けします。彼らは学校と企業の両方に対してソリューションを提供しており、彼らの顧客は生徒の創造的、技術的、社交的な技術を改善するために、本や雑誌、ビデオ、インタラクティブな教育目的のゲームなどを含めた独自のコンテンツを作成することができます。AR / VR やゲーミフィケーションを用いて、Kriativar はオンライン授業を超えた仮想学習プラットフォームの立ち上げをサポートします。そこではユーザが相互に交流し、学習対象について生徒の関心が高まります。Kriativar のトレーニング技術はインタラクティブな仮想ボードゲームやゲーミフィケーションされたり、ホログラム化されたトレーニングなどを通じて 20 万人の従業員に活用されています。スマートおもちゃやスマートブックは 1 万個を売り上げました。現在彼らはブラジルで最も大きい高等教育グループの 1 つである Grupo Ânima のメタバースを構築中であり、企業、教育機関、そして 2000 人以上の生徒と教師と共に、初等教育機関における学習についての課題を解決するために動いています。

Kriativar はバックエンドソリューションを全面的に AWS 上で稼働しており、どんなアプリケーション用のコードも実行できるサーバレスコンピュートサービスである AWS Lambda、彼らのデータを保管して守る Amazon S3、信頼性が高くコスト効率の良い形でエンドユーザを彼らのアプリケーションにルーティングする Amazon Route53 を使用しています。

「素晴らしい基盤に加えて、AWS EdStart プログラムを通して各種イベント、セミナーなど多くの催しに参加する機会が与えられました。」Kriativar の CEO である Sofia Fada 氏は話します。「我々が AWS EdStart プログラムと連携する EdTech 企業の一員であるということは、我々の競争力の源となり、我々のパフォーマンスの素晴らしさを示すものなのです。私たちは自らのソリューションをより良くデザインするために、AWS の専門家チームをいつも頼りにしています。」

生徒の成長を育む EdTech 企業を AWS EdStart がサポート

WS EdStart は EdTech 企業のためのバーチャルスタートアップ支援組織であり、起業家による次世代のオンライン学習、分析、キャンパス管理ソリューションの AWS クラウド上での構築を支援します。詳しくは AWS EdStart hub をご覧ください。

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著者について

Rachel Van Dinter

Rachel は AWS EdStart のグローバルビジネス開発マネージャーであり、主に EdTech スタートアップ企業とコミュニティ組織を担当しています。EdTech 企業に関する仕事に携わる前には、AWS スタートアップマーケティングチームでグローバルスタートアップマーケティングのマネージャーとして働き、AWS Startup Day や AWS Summit における Startup Central を含めた世界中のイベントプログラムを開発、成長させ、また世界中のサードパーティーによるスタートアップカンファレンスにおいてイベントの活性化を行なってきました。

翻訳はソリューションアーキテクトの阿南が担当しました。原文はこちらです。