Amazon Web Services ブログ

Amazon Nimble Studio が仮想ワークステーションのための Amazon EC2 G3 および G5 インスタンスをサポート開始

この記事は、“Amazon Nimble Studio now supports Amazon EC2 G3 and G5 instances for virtual workstations” を翻訳したものです。

2022年8月2日、Amazon Nimble Studio は、オンデマンドの Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)G3 および G5 インスタンスへのアクセスを導入し、コンテンツ制作者が制作ニーズに合わせて GPU 仮想ワークステーションを使用できるようにしました。Nimble Studio は、仮想ワークステーション、Amazon FSx などの高性能ファイルストレージ、AWS Thinkbox Deadline によるレンダーファーム機能を提供し、Amazon Web Services(AWS)におけるデジタル 2D および 3D コンテンツの作成を、アーティストに優しい直感的なポータルから行えるようにします。追加の GPU インスタンスタイプの利用をサポートすることで、クリエイターはより多くの選択肢からニーズに合わせた仮想ワークステーションを選択することができます。

UX for the Launch Profile choosing instance type FuzzyPixel short using Nimble Studio and Blender

視覚効果、アニメーション、ゲームなどの複雑性が増す中、Nimble Studio はお客様がワークロードの複雑性やアーティストのクリエイティブなニーズに合わせて仮想ワークステーションを選択することを可能にします。Amazon EC2 G3Amazon EC2 G5 インスタンスの追加により、Nimble Studio はより多くのインスタンスタイプを提供しクリエイターのニーズによりマッチするようになりました。従来のオンプレミスインフラストラクチャとは異なり、これらのインスタンスタイプは Nimble Studioポータル内で選択することにより Nimble Studio を利用するすべてのアーティストがすぐに利用することができます。その結果、スタジオはパフォーマンスを向上させるためにオンプレミスでワークステーションを追加購入・導入する必要がなくなります。Nimble Studio で同じ制作データにアクセスしながら、ポータルで異なるインスタンスタイプを選択することができるようになりました。


アーティストのワークフローの重要な部分として、ワークステーションは CPU、RAM、GPU の組み合わせに依存しているため、アーティストは芸術的な要件に合わせてリソースを適切なサイズに設定できます。お客様からは現在の EC2 G4dn GPU インスタンス以外にも仮想ワークステーションを追加してほしいという要望が寄せられていました。例えば、Foundry の Nuke アプリケーションをコンポジットのニーズに合わせて使用しているお客様は、EC2 G3 インスタンスを使用できるようになりました。これは RAM を追加するためのより優れたコスト パフォーマンス オプションを提供します。Epic Games の Unreal Engine の最新バージョンを活用したいスタジオは、最大 8 個の NVIDIA A10G Tensor Core GPU を搭載した新しい EC2 G5 インスタンスの最新の GPU を必要としています。Nimble Studio のオンデマンド EC2 G3 および G5 インスタンスの追加サポートにより、お客様は仮想ワークステーションの要件を芸術やクリエイティブのニーズに合わせてカスタマイズできるようになりました。


Amazon Nimble Studio のオンデマンド EC2 インスタンスへの対応は、US West(オレゴン州)、US East(北バージニア州)、カナダ(中部)、ヨーロッパ(ロンドン)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)、ロサンゼルスローカルゾーンで 2022年8月2日より提供開始し、新しいリージョンにも近々対応する予定です。利用可能なリージョンは EC2 のリージョンサポートに基づいています。詳細は https://aws.amazon.com/nimble-studio/ からサインアップして今すぐ構築を始めてください。

FAQs –

  1. Amazon Nimble Studio を始めるために AWS アカウントを作成するにはどうすればよいですか?このリンクから新しい AWS アカウントを作成し、Nimble Studio を始めてください。
  2. Nimble Studio はどのタイプの仮想ワークステーションをサポートしていますか?クリエイティブなニーズに合わせて G3G4dnG5 インスタンスのような Amazon EC2 NVIDIA GPU インスタンスをサポートしています。
  3. インスタンスはオンデマンドですか?はい、Nimble Studio は長期契約なしで時間単位または秒単位 (最小 60 秒) でコンピュートキャパシティに対して支払うオンデマンドアクセスを提供します。これによりハードウェアの計画、購入、および保守のコストと複雑さから解放され、一般的に多額の固定費がはるかに小さな変動費に変わります。
  4. Nimble Studio に新しい G3 または G5 インスタンスタイプが表示されない場合はどうすればよいですか?インスタンスタイプは Amazon EC2 の可用性に依存し、すべてのインスタンスファミリーがすべての Nimble Studio サポートリージョンでサポートされているわけではありません。価格と特定のインスタンスタイプがあなたのリージョンで利用可能かどうかを確認するにはこちらのリンクをご覧ください。
  5. Nimble Studio コンソールの起動プロファイルでインスタンスタイプの一部がグレーアウトしているのはなぜですか?リージョンは複数のアベイラビリティゾーン(AZ)で構成されています。Nimble Studio がリージョンにデプロイされると、デプロイプロセスによってスタジオが AZ に配置されますが、場合によっては特定のインスタンスタイプがリージョンのすべての AZ で使用できないことがあります。Nimble Studio 起動プロファイルはリージョンの AZ でサポートされていないインスタンスをグレー表示し、そのインスタンスにアクセスするために追加する AZ を表示します。

参考リンク

AWS Media Services
AWS Media & Entertainment Blog (日本語)
AWS Media & Entertainment Blog (英語)
AWS のメディアチームの問い合わせ先: awsmedia@amazon.co.jp
※ 毎月のメルマガをはじめました。最新のニュースやイベント情報を発信していきます。購読希望は上記宛先にご連絡ください。

翻訳はSA 門田、BD山口が担当しました。原文はこちらです。