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AWS ソリューション構成例 - 会員制 web サイト構築
目的・用途:
Web サイトをサーバーレスアーキテクチャで構築し、常に利用できる状態しておきたい
この構成での料金試算例:
178 ドル(月額)

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サーバーを意識しなくてよい “サーバーレス・コンピューティング” に注目が集まっています。サーバーや実行環境の運用/保守中心の作業から脱却し、機能開発/サービス提供に注力したいと考える企業が増えていることがその要因のひとつです。
こちらの例では、AWS のサーバーレスサービスを組み合わせて Web サイトを構築するアーキテクチャを紹介します。サーバーレス Web API の部分についてはモバイルバックエンドとして利用することも可能です。(その他のサーバーレスアーキテクチャの代表的なシーン/ユースケースについては サーバーレスパターン のページをご覧ください。)
従来のサーバーを用いるアーキテクチャでプログラムを実行するには、サーバーを用意やランタイムのセットアップが必要でした。AWS Lambda を用いることで、プログラムを用意するだけで、それを実行することができます。また、AWS Lambda はサービス自体にビルトインでスケールする機能があり、リクエスト量が増えたときでも自動的にスケールされます。さらに、料金はリクエストベースになるため、処理量が少ないときには利用料金も少なくなるという特徴があります。
Amazon API Gateway はサーバーのプロビジョニング/管理なしで API を作成できるフルマネージドサービスで、AWS Lambda と同様ビルトインでスケールする機能がある点が特徴です。Amazon DynamoDB はフルマネージド型の NoSQL データベースサービスで、性能要件に応じてテーブルごとにスループットキャパシティを定義できるのが特徴です。リクエスト量に応じてキャパシティがスケールするオンデマンドキャパシティという設定もでき、この構成ではこの設定を用います。そして、AWS Amplify Console でアプリケーションをデプロイおよびホストし、認証部分には Amazon Cognito を用いる構成です。
この構成での選択サービス
Web コンテンツのホスティング | AWS Amplify Console |
Web API の作成・管理 | Amazon API Gateway |
Web API リクエスト時のバックエンド処理 | AWS Lambda |
データ格納 | Amazon DynamoDB |
認証・認可 | Amazon Cognito |
この構成での料金試算例
サービス |
項目 | 数量 | 単価 | 料金 (USD) |
AWS Amplify | ビルド&デプロイ | 4 (回/月) * 3 (分/回) = 12 ビルド/月 |
0.01 USD/回 | 0.12 |
ストレージ | 100(MB) / 1024 (GB/MB) * 4 = 0.19 GB / 月 | 0.023 USD / GB | 0.01 | |
ホスティング | 30,000(リクエスト/日) * 1(MB) / 1024 (GB/MB) * 30.5(日/月) = 893.55 GB/月 | 0.15 USD / GB | 134.04 | |
Amazon Cognito | Cognito ユーザープール | 10,000 MAU (※1) | 0.0055USD / 1MAU | 0.00 |
Amazon API Gateway | リクエスト回数 | 10,000(回/日) * 10(APIs) * 30.5(日/月) = 3,050,000 回 | 4.25USD/100 万リクエスト | 12.97 |
AWS Lambda | リクエスト回数 | 10,000(回/日) * 10(Functions) * 30.5(日/月) - 1,000,000(回/月(※2)) = 2,050,000 回 | 0.20 USD/100 万件 | 0.41 |
実行時間 | 0.5(GB のメモリ量を設定) * 1.0(秒) * 10,000(回/日) * 10 (Functions) * 30.5(日/月) - 400,000(回/月(※2))= 1,125,000 GB-秒 | 0.0000166667 USD/GB-秒 | 18.76 | |
Amazon DynamoDB | データストレージ | 50(GB) - 25(GB(※3)) = 25 GB | 0.285 USD/GB-月 | 7.13 |
読み出し要求 | 10,000(回/日) * 10(Functions) * 30.5(日/月) = 3,050,000 回 | 0.285 USD (100 万回あたり) | 0.87 | |
書き込み要求 | 10,000(回/日) * 10(Functions) * 30.5(日/月) = 3,050,000 回 | 1.4269 USD (100 万回あたり) | 4.36 |
月額合計料金:178.67(USD)
※ 2020 年 6 月 8 日時点での試算です
- 東京リージョンでのご利用を想定しています。
- 1 ヶ月を 30.5 日として計算しています。
- 会員制 Web サイトを運用されるシチュエーションとします。Web サイトについては下記の想定で試算を行っています。
- 月間アクティブユーザーは 1 万人
- 1日 30,000 ページビュー
- その他の想定
- シングルアプリケーションを AWS Amplify でホスティングする構成で、リクエストされるページの平均サイズを 1MB とします。ウェブアプリケーションのサイズは 100MB、デプロイの頻度は月 4 回として試算しています。
- サインアップや MFA 認証時に電話番号検証(SMS メッセージを送付)する機能は利用しない前提です。
- Amazon API Gateway のキャッシュ機能は用いず、データ転送にかかる費用は本試算には含めません。
- Web API は 10 あり、リクエスト数はそれぞれ 10,000 リクエスト / 日とします。
- 各 API に 1 つ Lambda Function を用意し、全て 512MB のメモリ設定で 1 秒の実行で終わるものと仮定します。
- データベースには Amazon DynamoDB を用い、下記の前提で試算を行いました。
- 常に 50GB のデータを保持する
- 各 AWS Lambda Function が実行されるたびに DynamoDB に 1 度の読み出しと 1 度の書き込みを行う
- 読み込みリクエスト:強力な整合性のある読み込みを利用し、4KB 以内のデータを読み込む
- 書き込みリクエスト:1KB 以内のデータを書き込む
- オンデマンドキャパシティモードで利用
- [補足情報] オンデマンドキャパシティモードではなくスループットキャパシティを定義して利用する場合も、利用料の計算式が異なりますが、冒頭の構成自体は変わりません。
- 無料枠について
- Amazon Cognito については 50,000 MAU / 月まで無料枠があり、本試算ではこれを超えないため利用料を 0.00 USD としています(※1)
- AWS Lambda には下記の無料枠があり、本試算では無料枠を超えた部分について計算を行い、料金として表記しています。(※2)
- リクエスト回数:1 か月ごとに 100 万件リクエストが無料
- コンピューティング時間:40 万 GB-秒のコンピューティング時間が無料
- Amazon DynamoDB には 25GB/月のデータストレージ無料枠があり、本試算ではこの分を抜いて試算を行っています(※3)
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