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今すぐ利用可能 – SAP HANAに最適な6, 9, 12TBメモリを搭載したAmazon EC2 ハイメモリインスタンス
私が1977年に組み立てたコンピュータAltair 8800は、わずか4キロバイトのメモリしか持っていませんでした。現在、約40億倍の12テラバイト (正確には12テビバイト)のメモリを搭載したEC2インスタンスを使うことができます。
新しいAmazon EC2 ハイメモリインスタンスは、Amazon Elastic Block Store (EBS)、Amazon Simple Storage Service (S3)、AWS Identity and Access Management (IAM)、Amazon CloudWatch、そしてAWS Configといった他のAWSサービスを活用できます。これらは、AWSのお客様が大規模なSAP HANAのインストールを実行できるように設計されており、エンタープライズレベルのデータ保護とビジネス継続性を提供する本稼働システムの構築に使用できます。
スペックは以下の通りです:
インスタンス名 | メモリ | 論理プロセッサ |
専用のEBS帯域 | ネットワーク帯域 |
u-6tb1.metal | 6 TiB | 448 | 14 Gbps | 25 Gbps |
u-9tb1.metal | 9 TiB | 448 | 14 Gbps | 25 Gbps |
u-12tb1.metal | 12 TiB | 448 | 14 Gbps | 25 Gbps |
各論理プロセッサは、224個の物理CPUコアのハイパースレッドです。3つのサイズいずれも、2.1GHz (3.8GHzまでのターボブースト)で動作する最新世代のIntel® Xeon® Platinum 8176M (Skylake) プロセッサを搭載し、新規、あるいは既存のAmazon Virtual Private Cloud (VPC)内に起動できるEC2 Dedicated Hostsとして利用可能です。AWS Command Line Interface (CLI)またはEC2 APIで起動でき、EC2コンソールからも管理できます。
インスタンスはデフォルトでEBS最適化されており、暗号化されたEBSボリュームまたは暗号化されていないEBSボリュームと低レイテンシーで接続します。プロビジョンドIOPS、汎用 (SSD)、ストリーミングマグネティックボリュームのいずれかを選択し、それぞれ異なるタイプとサイズの複数のボリュームを各インスタンスに割り当てることができます。
分単位でのSAP HANA
EC2 ハイメモリインスタンスは、SAP S/4HANA、Suite on HANA、BW/4HANA、そしてデータマートといったOLTP、OLAPワークロードの両方でSAP社に認定されています (詳細は、SAP HANA Hardware Directoryを参照してください)。
SAP標準アプリケーションベンチマークを実行して、インスタンスあたり480,600 SAPSを計測し、非常に大きなワークロードに適したものになっています。ベンチマークからの抜粋は、以下の通りです:
今日、9月27日のローンチに先駆けて、EC2チームが私のAWSアカウントにu-12tb1.metalインスタンスをプロビジョニングしてくれ、EC2コンソールのDedicated Hostsの欄から確認できました:
SAP HANA on AWS クイックスタートの説明書に従って、「Host Reservation ID」をコピーし、CloudFormationコンソールに飛んで、 「Create Stack」をクリックして開始します。テンプレートを選択し、スタックに名前を付け、コピーしたIDを含む必要なパラメータをすべて入力して、「Next」をクリックして続行します:
次のページでは、リソースにタグを付け、それ以外はそのままに、「Next」をクリックします:
設定内容を確認して、スタックがIAMリソースを作成する可能性があることを承認し、「Next」をクリックしてスタックを作成します:
AWSリソースが作成され、SAP HANAがインストールされます。40分足らずですべて終わります。
私のVPCのパブリックサブネットにあるEC2インスタンスを使用して、新しいインスタンスに接続できます。以下がメモリです:
そして、以下がCPU情報です:
私はまた、hdbsql
クエリを実行することもできます:
SAP HANAが12TiBのメモリを利用できることを示す出力結果です:
もう1つの選択肢は、RDP経由で接続可能な、パブリックサブネット上のWindowsが稼働する2番目のEC2インスタンスをテンプレートから作成することです:
このインスタンスにSAP HANA Studioをインストールし、ビジュアルインターフェイスを使用してSAP HANAにクエリを実行することができます。
クイックスタートによる実装では、すべてのデータに高性能なSSDベースのEBSストレージボリュームを使用します。これにより、データを移行することなく、数分で大きなインスタンスに切り替えることができます。
今すぐ利用可能
従来のSAP認定済みX1およびX1eインスタンスと同様に、EC2 ハイメモリインスタンスは非常に費用対効果が高いです。例えば、米国東部 (バージニア北部)リージョンのu-12tb1.metal Dedicated Hostの全額前払い3年予約の実質的な時間単価は30.539ドルです。
これらのインスタンスは、米国東部 (バージニア北部)、およびアジアパシフィック (東京)リージョンで、3年の期間のDedicated Hostsとして今すぐ利用可能です。また、米国西部 (オレゴン)、ヨーロッパ (アイルランド)、およびAWS GovCloud (米国)リージョンもまもなく利用可能になる予定です。 開始する準備ができている場合は、AWSアカウントチームに連絡するか、お問い合わせページからリクエストしてください。
計画中
私たちは12TiBで止まるつもりはなく、2019年には18TiBと24TiBのインスタンスもローンチする予定です。
— Jeff;
PS – 将来的に数テラバイトが必要になるかもしれないが、現時点では少ないメモリでも快適に動作するアプリケーションの場合は、R5、X1、あるいはX1eインスタンスを検討してください。
翻訳はPartner SA 河原が担当しました。原文はこちらです。