IoT とは?
(Internet of Things - モノのインターネット)
IoT とは何か? IoT の意味と仕組みや主なユースケースをはじめ
AWS サービスを活用した IoT ソリューションやお客様事例をご紹介します。
IoT とは?
IoT とは、従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置(アクチュエーター)、住宅・建物、車、家電製品、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みです。読み方は「アイオーティー」で、「Internet of Things」の略からもわかるように「モノのインターネット」という意味で使われています。
モノがインターネットと接続されることによって、これまで埋もれていたデータをサーバー上で、処理、変換、分析、連携することが可能になります。このような IoT の技術を活用することによって、これまでに無かった、より高い価値やサービス生み出すことが可能になります。また、センサーやデバイスといった機器、通信インフラ、クラウドサービスの高性能化、低価格化が追い風になり、IoT の導入がより身近なものになってきています。

IoT の主なユースケース
IoT の主なユースケースは、データ収集・分析(モニタリング、予防/予知保全、作業効率化)及び、遠隔制御の仕組みなどが挙げられます。 IoT 化が進むと、インターネットに接続されたセンサーやデバイスといった「モノ」からは膨大なデータが収集されます。IoT によって集められたデータが AI の資源となることで、多様なユースケースに繋がっています。
そして、こういったユースケースの実現を支えているのは、クラウドサービスによる IoT プラットフォームの構築です。AWS が提供する IoT サービス群 (AWS IoT ソリューション)を組み合わせる事によって、多様なユースケースを実現することが可能です。
AWS クラウドにおける IoT 活用のメリット
IoT はまだ新しいビジネス領域であり、そのシステム開発は多くの PoC(実証実験)を行いながらビジネスの見極めを行っていく必要があります。この際、柔軟に構成変更が可能なクラウドは欠かせない存在となります。そしてクラウドであれば IoT に必要となる基本機能やセキュリティの機能もあらかじめ実装されており、よりスムーズに商用レベルのシステム構築ができます。
AWS が提供する IoT サービス群 (AWS IoT ソリューション) のメリットをご紹介します。
幅広く、深く
AWS は幅広く深い IoT サービスをエッジからクラウドへ提供します。AWS IoT は、ノイズの多い IoT データ用に設計された使いやすいサービスに、データ管理と豊富な分析を統合する唯一のクラウドベンダーです。
複数レイヤーでのセキュリティ
AWS IoT は、暗号化やデバイスデータへのアクセスコントロールなどの予防的なセキュリティメカニズムや、設定を継続的に監視し監査するサービスなど、セキュリティのすべてのレイヤーにサービスを提供します。
高度な AI との統合
大規模環境での実績
国内のお客様の IoT 活用事例
様々な IoT 用途に AWS クラウドをご活用いただいている日本国内のお客様事例を業種別にご紹介します。
IoT × 家電、電気機器
IoT × 不動産
IoT × ガス、エネルギー

日本瓦斯株式会社
関東エリアを中心に、総合エネルギー事業を展開する日本瓦斯株式会社(以下、ニチガス)。同社は、ガス業界初のデジタルツインシステム『ニチガスツイン on DL(ディープ・ラーニング)』を開発し、2021 年 3 月より運用を開始しています。同システムにおいて、ビッグデータを活用するデータプラットフォーム、および世界最大の LPG 充填工場『夢の絆・川崎』における充填を自動化する制御システムを、フューチャーアーキテクト株式会社の支援を受けて、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築しました。充填拠点の集約化とデータを活用した配送指示の確立により、充填・配送コストと CO2 排出量の 50% 削減を目指しています。
IoT × 製造

コニカミノルタ株式会社
材料・光学・微細加工・画像のコア技術を活かして、多彩な事業を展開するコニカミノルタ株式会社。同社は、イメージング技術と、最新の IoT、AI 技術を融合させた画像 IoT プラットフォーム『FORXAI (フォーサイ)』を開発し、2020 年 11 月にリリースしました。インフラ基盤にはアマゾン ウェブ サービス(AWS)と AWS パートナーである株式会社 ACCESS のクラウド統合ソリューション『ACCESS Connect』を採用。FORXAI は現在、次世代 QOL システム、工場の見える化ソリューションなどに採用され、開発効率の向上や運用負荷の軽減に貢献しています。
IoT × ソフトウェア、インターネット
IoT × 農業

デザミス株式会社
AgriTech(アグリテック)企業として、IoT を活用した牛の行動モニタリングシステム『U-motion』を提供するデザミス株式会社。同社は『U-motion』のプラットフォームを、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のマネージドサービスを適材適所で利用しながら、開発・改善を続けてきました。現在、国内 13 万頭の牛に取り付けたセンサーから取得した 300TB に及ぶデータをもとに牛の行動などを AWS 上で解析しています。Amazon SageMaker の活用で、分析時間は従来の 1 日から数時間に短縮。さらに Amazon SageMaker AutoPilot を利用して適合度確認工数の 75% 削減を実現しています。
IoT に関する AWS サービス一覧
AWS では、様々なサービスをビルディングブロックのようにつなげることで、お客様が実現したいシステムを構築できます。AWS IoT ソリューションでは、IoT システムに求められるサービスをエッジ処理、収集、処理・分析、保存、活用、デバイス管理・制御の要件に合わせたサービスを提供しています。
AWS IoT ソリューションの中で AWS IoT を使うことにより、様々なデバイスを AWS の各種サービスと繋げることができます。また、セキュリティーが高い仕組みでクラウドとの双方向通信が出来ます。