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週刊生成AI with AWS – 2026年8月31日週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの三厨です。
9月に入り暑さもだいぶ和らいできましたね。秋の気配を感じる今日この頃ですが AI 関連サービスに多数の熱いアップデートが発表されております。また、今週の builders.flash では、9 月 2 日に生成 AI 関連の記事が 6 本公開されました。実際に動く仕組みの裏側を知りたい方は、ぜひご覧ください。
- CAD の知識ゼロでも AI エージェントと自然言語で 3D モデリング — AWS Summit Japan 2026 展示の裏側
FreeCAD MCP サーバーを Kiro に接続し、自然言語の指示から 3D モデルを設計・出力する方法を紹介しています。CAD の専門知識がない方が、AI エージェントとオープンソースツールを組み合わせる際の入り口になります。 - 5人の AI 審査員が議論して優勝者を決める ! AWS Summit Japan 2026 Builders’ Fair「大喜利 Dojo」の裏側
Amazon Bedrock で回答生成と画像 OCR を行い、Amazon Bedrock AgentCore 上の 5 人の AI 審査員が採点・議論・投票する展示の構成を解説しています。AI エージェント同士の役割分担を体験に落とし込む例として楽しめます。 - コードは一行も書かない。AI にタスク整理を任せる仕事術 ~ Amazon Quick のデスクトップアプリで始めるタスク自動管理
Amazon Quick のデスクトップアプリを使い、Slack、メール、カレンダーなどに分散したタスクを AI エージェントに見つけさせ、To-Do に整理する方法を紹介しています。定期実行と通知までコードなしで組み立てる実例です。 - Amazon 社員 3.9 万人の日常業務を支える AI エージェント Kiro Crew の使い方大公開
ブラウザや Slack などから常駐実行できる Kiro Crew の活用例を紹介しています。Outlook の未読メール整理、定期ジョブ、メモリ、Skills を組み合わせ、判断は人に残したまま探す作業を自動化する考え方が参考になります。 - AWS DevOps Agent の「スキル」を使いこなそう
カスタム Skills とマネージド Skills の違い、発動条件となる説明文の書き方、調査時間を短縮する手順を解説しています。調査結果からエージェント自身に新しい Skill を作らせる運用方法も紹介されています。 - 「AI 現場監督『安全ヨシ!』」― AI に見守られながら作業する、フィジカル AI 時代のエッジ × クラウド
エッジ上の視覚言語モデルで作業の前後関係を読み取り、リアルタイムに危険を警告し、Amazon Bedrock で記録全体を再監査・採点するデモを紹介しています。現場の安全支援とクラウド側の評価を分担する設計が見どころです。
それでは、8 月 31 日週の生成 AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。
2026年8月31日の週の主要なアップデート
さまざまなニュース
- 「フィジカル AI 開発支援プログラム by AWS ジャパン」最終成果発表会を開催しました
AWS ジャパンが 51 社を採択して約 6 か月支援したプログラムの最終成果発表会です。13 プロジェクト・14 社が、ロボットの動作データ、シミュレーション、GPU 学習、現場実証の成果を紹介しました。ZEALS 様の病院実証、FastLabel 様のシミュレーションデータ拡張、メルカリ様の検品自動化など、日本の現場技術と生成 AI を組み合わせる具体例が並んでいます。 - 2 週間で 12 万人規模へ – NEC が Claude Desktop on Amazon Bedrock で実現したセキュアな全社 AI 環境
NEC 様は、全社員が使える Claude Cowork の環境を、要件定義から全社リリースまで 2 週間で構築しました。Amazon Bedrock 経由で推論とデータを国内に閉じ、監査証跡やコスト管理も整備。2026 年 8 月 18 日時点で 11,000 名が利用しており、今後は AI エージェントの本番活用へ拡張する計画です。 - AI-DLCで取り払った組織の壁 ― DeNAと取り組んだ分析業務領域での初事例
DeNA のヘルスケア事業部門にある DeSC ヘルスケア様は、分析企画部とデータサイエンス部など 24 名で 3 日間の AI-DLC Unicorn Gym に取り組みました。AI に要件定義書作成や集計を任せながら部門間の認識をそろえ、共有された Claude Code の Skills は 5 か月間の 1 件から、その後 2 か月で 6 件に増加。次は AI-BPR へ取り組みを広げています。 - 音声 AI エージェントで実現するセントラルキッチンのハンズフリーオペレーション
手袋を外せない、騒音が大きい、レシピ変更が属人化するといったセントラルキッチンの課題に、AmiVoice と Amazon Bedrock AgentCore Runtime、Strands Agents を組み合わせました。調理スタッフは音声でレシピを進め、在庫を減算し、タイマーや工程メモを操作できます。Amazon DynamoDB と AWS Lambda に記録が蓄積され、現場の改善にもつながります。 - 【開催報告】AI エージェントは創薬研究をどう変えるか: 製薬企業向け Claude Code on AWS ワークショップ
10 社以上の製薬企業が参加したワークショップで、調査・分析から Web アプリケーションの構築までを Claude Code で実践しました。アンケートの総合満足度は 4.70 / 5.00。第一三共様では 92% の研究員が利用の影響を実感し、JCRファーマ様ではイベント体験から約 10 日で Amazon Bedrock 経由の環境をリリースしています。 - 構造化されたビジネスロジックとエージェンティック AI を組み合わせ、心地よい会話体験を届ける
Amazon Connect Customer の agentic CX designer を使い、自然な会話や意図理解はエージェンティック AI に、本人確認やクレジット適用など正確さが必要な処理は決定論的なロジックに分担させる方法を紹介しています。REST と MCP の連携、テスト、ビルド、ロールバックまで一貫して設計する際の参考になります。 - AWS Summit Japan 2026 Physical AI デモの裏側 Part 1: 企画からステージ制作、アプリケーション開発まで
画像生成 AI による企画、Kiro と Blender による 3D モデリング、Design Doc と Steering を使ったクラウドアプリケーション開発を紹介しています。Mock-first 設計で実機がなくても開発を進め、短期間で展示を統合したプロセスを確認できます。 - AWS Summit Japan 2026 Physical AI デモの裏側 Part 2: ロボット開発編
Amazon Bedrock AgentCore 上の AI エージェントが判断し、AWS IoT Core 経由で ROS 2 / MoveIt 2 のエッジ制御へ指示を渡す構成を解説しています。シミュレーション、安全制約、実機の検証を組み合わせ、Summit の 2 日間で障害物ピックを失敗ゼロにした考え方が学べます。 - AWS Skill Builder で AI 駆動開発ライフサイクル (AI-DLC) を学ぼう: 日本語版学習コースが公開されました
AWS Skill Builder に、AI-DLC の基礎からインセプション、コンストラクションの Deep Dive までを扱う全 8 モジュールの日本語コースが公開されました。無料で自分のペースで学べ、修了後の Assessment に合格するとナレッジバッジを取得できます。AI ツールを個別導入するだけでなく、開発プロセス全体を変えたい方に向いた教材です。
サービスアップデート
サービスアップデート – エージェント基盤と Amazon Bedrock
- エージェントの検出とガバナンスを一元化する AWS Agent Registry の一般提供を開始
AWS Agent Registry が一般提供となり、組織内のエージェント、ツール、Skills、MCP サーバーなどを検索・統制するプライベートカタログとして利用できます。CloudFormation、Terraform、CDK、タグ、AWS RAM 共有、AgentCore の自動検出にも対応しました。既存の機能を見つけて再利用しやすくなります。 - AWS Agent Registry のエージェントと MCP サーバーが Amazon Quick で利用可能に
Amazon Quick から組織のレジストリにあるエージェントや MCP サーバーを検索し、接続情報を手入力せず数クリックで有効化できます。東京を含む Quick と AgentCore の提供リージョンが対象で、技術チームとビジネスユーザーの連携を簡単にします。 - Anthropic の新しいフロンティアモデル Claude Fable 5.1 が AWS で利用可能に
Claude Fable 5.1 が一般提供され、コーディング、科学研究、エンタープライズワークフロー向けの長時間タスクを扱えるようになりました。コードベース全体の作業やレビューを進め、行き詰まりを成功と誤報したり失敗テストを無効化したりする近道も抑えます。Amazon Bedrock と Claude Platform on AWS から利用できます。 - Claude Fable 5.1、Anthropic の新しいフロンティアモデルが AWS GovCloud (US) で利用可能に
Claude Fable 5.1 が規制産業向けの AWS GovCloud (US) にも提供されました。Covered Model として追加のデータ保持・安全性レビュー・アクセス制御の対象となり、Enterprise Frontier Safeguards によって顧客が管理するクラウド環境内にデータを保持して利用できます。 - Amazon Bedrock Managed Knowledge Base が ServiceNow をネイティブデータソースコネクタとしてサポート
ServiceNow のナレッジ記事やサービスカタログ、添付ファイルをクロールするネイティブコネクタが追加されました。メタデータ抽出と増分同期に対応し、対象ナレッジベースやカテゴリを sys ID で絞り込めます。社内 IT や HR のアシスタントを構築しやすくなります。 - Amazon Bedrock Managed Knowledge Base が SharePoint、OneDrive、Confluence のデータソース向けユーザー管理セットアップを導入
既存のサードパーティー認証情報でサインインする 3LO 方式が追加されました。管理者に 2LO 用のサービスアカウントを用意してもらわなくても、SharePoint、OneDrive、Confluence のデータを数分で接続して試作できます。 - Amazon Bedrock Managed Knowledge Base がデータソースコネクタの自動同期スケジュールをサポート
ネイティブコネクタに日次・週次・月次の同期を設定できるようになりました。頻繁に変わるナレッジは日次、規程は週次、参照資料は月次というように、データの更新頻度に合わせて RAG の鮮度を保てます。 - Amazon Bedrock の Web Search が AWS GovCloud (US-West) で利用可能に
OpenAI GPT モデルが Web 情報を参照して回答をグラウンディングし、利用した出典を返す組み込みツールが GovCloud に広がりました。IAM で利用可否やリージョンを管理でき、リクエストデータを AWS 境界内に保ったまま、最近の出来事や最新リリースなど変化する情報を扱えます。
サービスアップデート – Amazon SageMaker AI と GPU
- Amazon SageMaker Unified Studio CI/CD がノートブックの昇格と AI 支援マニフェスト生成を追加
プロジェクトの接続、ストレージ、ワークフローを調べてデプロイ用マニフェストを生成する Agent Skill が加わりました。最小権限や環境変数を適用し、Notebook も開発・テスト・本番へ昇格できます。データチームが環境ごとの設定を手作業で整える負担を減らします。 - Amazon SageMaker Unified Studio Workflows が Python および Bash オペレーターをサポート
サーバーレスワークフローのキャンバスから Python 関数やシェルコマンドを直接実行できるようになりました。データ変換やスクリプト処理のために、別途 Lambda や ECS の実行環境を用意する必要を減らせます。既存のワークフローに処理を追加しやすくなるアップデートです。 - Amazon SageMaker AI Batch Transform が G6e インスタンスをサポート
最大 8 基の NVIDIA L40S GPU を搭載する G6e を、永続エンドポイントを必要としない大規模バッチ推論に利用できます。S3 のデータセットに対して LLM や画像・動画・音声の拡散モデルを実行でき、米国、ムンバイ、ハイデラバードなどで提供されます。GPU を使うオフライン推論の選択肢が増えました。
サービスアップデート – Amazon Quick と Amazon Connect
- Amazon Quick で自然言語によるカスタムアプリケーションの構築が可能に
作りたいアプリケーションを自然言語で説明するだけで、Salesforce、Jira、Asana、ServiceNow、Microsoft 365 などのデータと接続した業務アプリを作成できるようになりました。既存の ID・認可・アクセス制御を引き継ぎ、データの変更も反映します。コードを書かずに、分断された表計算やツールを目的別アプリへ変えたい業務部門に適しています。 - Amazon Connect Customer が agentic CX designer の一般提供を開始
ノーコードのキャンバスで、自然な会話や意図理解を AI に任せつつ、本人確認、承認、ルーティング、コンプライアンスなどは決定論的なステップで固定できます。設計、テスト、デプロイを同じ場所で行えるため、ビジネス部門がエンジニアリングへの引き渡しを待たずにセルフサービス体験を改善できます。東京を含む 9 リージョンで利用可能です。 - Amazon Quick がコネクタ向けの新しいツール設定と Model Context Protocol (MCP) 同期を追加
管理者はコネクタ内の個別ツールを有効・無効化し、同意が必要な操作も設定できるようになりました。MCP サーバー側のツール追加や説明更新も同期されるため、承認済みの能力だけを提供しながら最新状態を保てます。 - Amazon Quick Max を導入: Quick を最大限に活用したいパワーユーザー向けに利用量を 5 倍に
Plus の 5 倍の利用量とストレージを持つパワーユーザー向けプランです。複数のエージェントやワークフローを同時に動かす利用者が、月途中の利用制限を気にせず Quick を活用しやすくなります。
サービスアップデート – その他の生成 AI 活用
- Amazon WorkSpaces Applications が NVIDIA Blackwell GPU インスタンスのサポートを追加
Graphics G7 で NVIDIA RTX PRO 4500 Blackwell を利用でき、従来世代の G6 と比べて最大 2.1 倍のグラフィックス性能を発揮します。CAD、3D、科学可視化、動画編集、AI 支援設計などを高いフレームレートでストリーミングしたいチームに向いた選択肢です。 - AWS MCP Server が AWS Lambda 関数向けのサーバーレス機能を追加
Claude Code や Kiro から、Lambda と API Gateway、EventBridge、S3、DynamoDB、SNS、SQS、Step Functions の接続関係をまとめて調査できます。7 日間の基準値との比較、エラー傾向、デプロイ設定、変更履歴、レイテンシを 1 回の呼び出しで確認でき、調査時のトークン消費も抑えます。追加料金なしで利用可能です。 - AWS Transform が Amazon FSx for NetApp ONTAP の一般提供を開始
コンピュートやネットワークと同じ移行ウェーブで、ブロックストレージを FSx for NetApp ONTAP へ移行できるようになりました。中間ストレージや別ツールを組み合わせる工程を減らし、移行ワークフローを一本化できます。エージェントを活用した移行自動化を検討する際の対象範囲も広がります。
生成 AI を活用したビジネス課題の解決を支援する AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム は、通年で応募を受け付けています。3 つのコースから選べて、AWS クレジットの付与や技術支援も用意されています。ぜひご検討ください。
今週は以上です。それでは、また来週お会いしましょう!