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AWS re:Invent レビュー： 流通小売・消費財のお客様へのハイライト
業界において最高で最も聡明な者たちによる新しく活気のある内容に溢れて、今年 AWS re:Invent 2022 が11 回目のラスベガスに帰ってきました。
re:Invent の終わりが近づいてきても、このイベントが用意しているすべてを楽しむことを止めなければいけないという意味にはなりません。ここではキーノートのハイライト、流通小売・消費財における主要なセッション、そしてあなたが学び続け AWS と関わっていくことのできる新しいアナウンスの詳細を集めました。
それでは今年の re:Invent を特別にしたいくつかのハイライトを振り返っていきましょう。
エグゼクティブキーノート
Adam Selipsky: Chief Executive Officer at Amazon Web Services
「The Cloud 100 における 90 % 以上のスタートアップが自身のビジネスを AWS 上で実行しています。そのリーダーたちはどのクラウドプロパイダーも選ぶことができましたが、AWS を選びました。」Selipsky のキーノートをご覧頂き、Engie や Siemens、Lyell Immunopharma などの先進的なビルダー達が、AWS を使ってどのように業界、さらには私達の未来まで変革しているかをご確認ください。Selipsky はさらに、Amazon による Just Walk Out Technology や Amazon One などの 流通小売におけるイノベーション を強調していました。これらの技術により、店内で顧客が物理的なレジ待ちの列を避け、フリクションレスな買い物を体験することができます。お客様がご自身の目標をより早く達成し、潜在的な可能性を活用し、AWS でよりよい未来を作るための手助けをしているデータやインフラのパワーについてぜひチェックしてください。
Monday Night Live Keynote with Peter DeSantis: Senior Vice President of AWS Utility Computing
AWS Nitro や Amazon Elastic Block Store (EBS)、AWS Lambda SnapStart などのサービスで AWS がどのようにクラウドにおけるパフォーマンスの境界を押し広げ続けているかの「舞台裏」をぜひご覧ください。DeSantis によるキーノートでは、画期的なソリューションを生み出すために、半導体からネットワーク、ストレージ、コンピューティングにいたるまで、パフォーマンスやサステナビリティ、コストの伝統的なトレードオフに妥協せずに、どのように AWS のチームが深い検討を行っているかを探索しています。「AWS ではセキュリティに妥協せず、コストに全神経を集中させています。そのため、セキュリティを強化しコストを下げつつ、どのようにパフォーマンスを改善するのでしょう？」プレゼンテーションの中で、この問いに対する答えをぜひ見つけて頂き、最先端の AWS サービスとソリューションをご確認ください。
Keynote with Swami Sivasubramanian: Vice President, Data and Machine Learning, AWS
Sivasubramanian から企業のデータを意味のあるインサイトに変換し、ビジネスへのアクションに繋げることをお手伝いする最新の AWS のイノベーションについて学べます。Expedia Group と AstraZeneca からのスピーカーに登壇頂き、このキーノートでは将来に渡って使い続けられるデータ戦略の重大な構成要素についてと、データに関する近代発明の次の波を推進するために組織を権限を与える方法について議論しています。データを活用し顧客に新しい経験を提供している先進的な AWS のお客様の声をお聞きください。
AWS Partner Keynote with Ruba Borno: Vice President of AWS Worldwide Channels and Alliances
Borno によるこのキーノートでは我々の AWS パートナーと、お客様のビジネス変革を加速する点においてパートナーをクラウドによるイノベーションがどのように独特の位置付けをしているかについて注目して取り上げました。IBM や Inter、 Heineken のようなパートナーや顧客から、AWS と一丸となって、どのように可能性が無限になっているかについて直接お話をお聞きください。AWS がどのようにデジタルパートナー体験を提供し、パートナーをより高い価値のある機会に導いているかをご覧ください。
Keynote with Dr. Werner Vogels: Vice President and Chief Technology Officer of Amazon.com
以前では想像できなかったであろうシステムをビルダーが構築するための、AWS Step Functions Distributed Map や AWS Application Composer、Amazon EventBridge Pipes などのイノベーションや新規のテクノロジーを発見してください。Vogles と Trustpilot や Epic Games などの他の注目すべきスピーカーからお客様と AWS がスケーラブルで弾力性のあり、耐久性の高いアプリケーションを構築するために、どのように斬新なアーキテクチャパターンを活用しているかをお聞きください。
業界向けのセッションやイベント
Core elements of digital transformation – RET301 breakout session
6億ドルのファッション小売業者がどのように AWS とパートナーを活用し、組織のデジタル変革を行っているかを学ぶことができます。Tapestry のデジタル変革のジャーニーについて、ファッション小売業においてなぜデジタル変革が難しく、AWS が開発期間、平均復旧時間 (mean time to remediate, MTTR)、コスト、さらに多くのものを削減できた方法について聞くことができます。
Heineken brews a new connected manufacturing business – MFG203 breakout session
デジタルのパワーでビール醸造所を改善するためにどんな取り組みを一緒に行ってきたかについて、Heineken と AWS のリーダーによる対談をお聞きください。「もっとも接続された醸造所」になるための AWS とのジャーニーについて知ることができます。
Kellogg’s modernization journey: A worldwide business transformation – CPG203 breakout session （訳注：動画未公開）
クラウド上で AWS がどのように消費財ブランドをより高みに早く到達することを手助けしているかを学ぶことができます。成功へ導く人々やプロセスとともにデジタル文化を構築しつつ、Kellogg の 10年に渡る AWS とのジャーニーは、75 以上のワークロードと 4 つのリージョンにまで広がりました。このジャーニーについては、このブログとウェビナーで より詳細をご確認ください。
How women leaders are transforming customer experience – BIZ102 breakout session
Saks Fifth Avenuを含む専門家のパネルでは、顧客体験（CX, customer experience）における機会と挑戦にどのように立ち向かっているかについて語られています。デジタル世代において継続的に顧客へのさらなる価値を創出し、イノベーションを起こすための実践的なアドバイスやコツをお聞きください。
CPG Executive Advisory Forum (EAF) Meeting
AWS CPG EAF は、（地域と世界で）消費財業界を未来へ進める新しい機能やイノベーションをAWS が開発する際に、AWS に見解を与えてくれるお客様の選抜グループです。世界的産業ビジネスと技術界のエグゼクティブから成り、AWS CPG EAF はデジタルネイテイブとスタートアップ、小中規模のビジネス、そして大小のブランドを含むさまざまなブランドや企業の代表が、業界のインサイト、トレンド、マーケットインサイトを Amazon のビジネスラインから得るために定期的に会議を行っています。CPG EAF は AWS の世界的な消費財ソリューションのロードマップと市場進出（GTM, go-to-market）戦略に影響と情報を与えています。あなたも参加したいですか？詳細については Justin Honaman (jhhonama@amazon.com) に連絡してください。
ビッグニュース！流通小売・消費財業界のためのサービスが拡大されました
AWS re:Invent 2022 でアナウンスされた新しいサービスの中でも、流通小売・消費財業界にとってもっともワクワクする AWS ソリューションは AWS Supply Chain でしょう。AWS Supply Chain は機械学習 (machine learning, ML) ベースのサプライチェーンアプリケーションで、リスクを緩和しコストを抑えることができます。この新しいクラウドアプリケーションは、サプライチェーンにおける可視性を改善し、行動可能な洞察を提供することで、お客様のサプライチェーンにおける見通しをよくし、より詳細なサプライチェーンの決定を行い、エラーを減少させ、過剰在庫を緩和させます。また、Amazon.com の副社長兼最高技術責任者である Dr. Werner Vogels による記事 Tech Predictions for 2023 and beyond を必ずご確認ください。2023 年以降に期待される世界的な変化について５つの観点で説明しており、その中にはサプライチェーンにおいて来たるべき変革についての予測も含まれています。
その他のリリース：
AWS Clean Rooms (プレビュー)： AWS Clean Rooms は、お客様とそのパートナーが、基になるデータを共有したり公開したりすることなく、結合されたデータセットをより簡単かつ安全に照合、分析、およびコラボレーションできるように支援します。
Amazon QuickSight：Amazon QuickSight Q の新しい機能は、予測と「なぜ」の質問を行うことを可能にします。Automated data prep はお客様が QuickSight Q を使って自身のデータに関する質問をより早く始められるようになります。
Amazon SageMaker： Amazon SageMaker Role Manager は、強化された ML ガバナンス でのアクセスコントロールや許可の定義を管理者がより容易に実施できるようにします。Amazon SageMaker Model Cards は、モデルに関する情報を文書化し、レビューすることを容易にします。Amazon SageMaker Model Dashboard は、アカウントにおけるすべてのモデルに対して一元的なインターフェースを提供します。
Amazon Security Lake (プレビュー)：Amazon Security Lake は組織がより早い脅威の検知、調査、インシデントレスポンスを行うことができるよう、ログやイベントデータを集計、管理、解析することを手助けする、専用のセキュリティデータレイクです。
Amazon Connect： ホリデーシーズンの間に極端なトラフィックを経験している小売業者にとっては、高い要求に答えるためにコンタクトセンターのスタッフを増強しなければなりません。Amazon Connect の予測、キャパシティプランニング、スケジューリング によってこの増強を簡単にします。
AWS SimSpace Weaver：小売業者は 3D 世界を活用することで、メタバースを含む没入型体験を顧客に作るために大きな投資をしています。AWS SimSpace Weaver はこの構築を簡素化します。小売業者はブラックフライデーや他の重要なマーケットのイベントの間、大きな来客数を経験しています。このサービスはまた小売業者が製品や他の実体と共に実世界の混雑をシミュレートするでしょう。
AWS Verified Access (プレビュー)：AWS Verified Access は、小売店舗が VPN を使わずとも社内のアプリケーションに接続し、ネットワークアーキテクチャを簡素化させます。
AWS IoT Core Device Location feature：AWS IoT Core Device Location は、AWS IoT Core の新しいマネージドの機能で、お客様のビジネスと工学的な制約の中で動作する適切な位置情報技術を選択することを可能にし、GPS ハードウェアへ依存する必要が無くなります。これはアセットトラッキングなどで役立ちます。
ウォーターポジティブ： AWS は 2030 年までに使用している以上の水量を還元することを約束しました。About Amazon で、このイニシアティブの詳細について ご覧ください。
未来に向けて
re:Invent 2023 に興奮しすぎてしまう前に、現地でもバーチャルでも、今年の re:Invent にご参加頂いた皆様に多大なる特別な感謝を表したいと思います。皆様をお迎えできたことは非常に楽しい時間でしたし、ラスベガスで見るチャンスのなかったセッションについてはオンデマンドをご覧いただき、引き続き re:Invent から学び続けてくださると幸いです。2023 年の re:Invent でまたお会いしましょう！
翻訳は Solutions Architect 柏村が担当しました。原文はこちらです。