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AWS Weekly Roundup: AWS Step Functions、AWS CloudFormation、Amazon Q Developer など (2025 年 2 月 10 日)
2025 年も 2 月になり、落ち着きが戻ってきた今日この頃ですが、2024 年の re:Invent で行われた新しいエキサイティングなリリースや発表に追いつこうとしている人がまだ大勢います。2025 年の初めから世界中で何百もの re:Invent re:Cap イベントが開催されており、複数のオプションを提供し、関心のあるリリースを発見して詳細を掘り下げることができるようにする対面式の AWS 公式終日イベントに加えて、コミュニティイベントやバーチャルイベントも行われています。
1 月、私は幸運にも AWS EMEA re:Invent re:Cap の共同司会者を務めることができました。このイベントは、エキスパートとともにデモ、ホワイトボードセッション、ライブ Q&A をほぼ 4 時間に渡って行ったライブストリーム配信でした。見逃した場合でも大丈夫。オンデマンドで視聴できるようになりました! このイベントにはすばらしいチームが参加し、何千人もの人々がバーチャル体験を通して楽しく学びました。ぜひ視聴してみてください。どの re:Invent re:Cap イベントにも参加できていない同僚と共有することもお勧めします。
韓国チームも独自のバーチャル re:Invent re:Cap イベントの主催で大成功を収めました。これもオンデマンドで視聴できます。韓国語を話すなら、このイベントをぜひご覧ください。
見るより読むほうが好きならば、すばらしいオプションがあります。community.aws にアクセスすることで、あらゆる分野全体のリリースを取り上げたすべてのスライドが含まれる、完全な公式 re:Invent re:Cap デックをダウンロードできます。 また、このサイトではこれから開催される世界中の対面式 re:Invent re:Cap コミュニティイベントのすべてを確認でき、今からでもお近くの都市のコミュニティイベントに参加する機会を得られます。
とは言っても、皆さんご存知のとおり、新しいリリース、発表、更新は re: Invent で終わるわけではありません。さらに多くのリリース、発表、更新が毎週行われています。毎週月曜日に読み、前週の AWS ニュースハイライトを把握できる Weekly Roundup シリーズがあるのはこのためです。
では、2 月 3 日週私が注目したリリースをご紹介しましょう。
2 月 3 日週の AWS リリース
AWS Step Functions を使用しているなら、これらのニュースに興味を持つかもしれません。
- Distributed Map 向けの新しいデータソースと出力オプション – Distributed Map は、大規模な並列ドキュメント処理に最適です。これからは、JSON ファイルと CSV ファイルに対する既存のサポートに加えて、JSONL ファイル、およびセミコロンやタブで区切られたファイルも処理できるようになります。また、FLATTEN などの新しい出力変換を使用して、コードを追加することなく結果セットを統合することもできます。
- ステートマシンとアクティビティの AWS アカウントあたりのデフォルトクォータが 100,000 に増加 – 登録済みのステートマシンとアクティビティの数に対するこれまでの AWS あたりのデフォルトクォータは 10,000 であったため、この増加によってその数が 10 倍になりました。
Amazon Q Developer にもいくつかの更新があります。
- Amazon Q Developer Pro ティアサブスクリプションのための新しいシンプル化されたセットアップエクスペリエンス – スタンドアロンアカウント、または AWS Organizations メンバーアカウントの Amazon Q Developer サブスクリプションを、2 ステップセットアップを使用して Amazon Q コンソールから作成できるようになりました。
- Amazon Q Developer がすべての AWS 商用リージョンでのコンソールエラーのトラブルシューティングに対応 – Amazon Q Developer は、コンソールでの Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、AWS Lambda、および AWS CloudFormation 使用時における一般的なエラーの診断に役立ちます。アイデンティティ許可の問題、誤った設定などを特定することが可能です。これまで、この機能はいくつかのリージョンに限定されていましたが、すべての AWS 商用リージョンで利用できるようになりました。
その他のさまざまな AWS サービスからのリリースで、今週私の目に留まったものもいくつかご紹介します。
AWS CloudFormation がスタックリファクタリングを導入 – CloudFormation スタックの分割、1 つのスタックから別のスタックへのリソースの移動、同じスタック内にあるリソースの論理名の変更を行えるようになりました。この機能は柔軟性を大幅に向上させ、組織やアーキテクチャ内の変更に対応し続けることを可能にします。これには、既存スタックのリソースライフサイクル管理の合理化、命名規則変更の常時把握、その他の状況などが含まれます。スタックは、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) または AWS SDK を使用してリファクタリングできます。
AWS Config が 4 つの新しいリリースタイプのサポートを開始 – AWS Config は AWS 環境全体でのリソースの監視に最適で、企業ポリシー、セキュリティポリシー、およびコンプライアンス要件との整合性の確保に役立ちます。4 つの新しいリソースタイプが追加されたことで、Amazon VPC のパブリックアクセスのブロック設定、これらの設定内で設けられた例外、および S3 Express One Zone バケットポリシーとディレクトリバケット設定を監視できるようになります。
VSS を使用した EC2 インスタンス上の Microsoft SQL Server の自動復旧 – Volume Shadow Copy Services (VSS) と呼ばれる新しい機能を使用して、Microsoft SQL Server データベースの実行中にそのデータベースを Amazon Elastic Block Store (EBS) スナップショットにバックアップできるようになりました。バックアップ後、AWS Systems Manager Automation ランブックを使用して希望に応じた復旧時点を設定すると、ダウンタイムなしで VSS ベースの EBS スナップショットからデータベースを自動的に復元します。
その他の更新
AWS Security Token Service (AWS STS) グローバルエンドポイントに対する今後の変更 – アプリケーションのレジリエンシーとパフォーマンスの向上を支援するため、AWS では AWS STS グローバルエンドポイント (https://sts.amazonaws.com) に対する変更を行っています。お客様が対応する必要のあるアクションはありません。2025 年初頭を皮切りに、STS グローバルエンドポイントへのリクエストは AWS でデプロイされたワークロードと同じリージョン内で自動的に処理されます。例えば、アプリケーションが米国西部 (オレゴン) リージョンから sts.amazonaws.com を呼び出す場合、呼び出しは米国東部 (バージニア北部) リージョンではなく、米国西部 (オレゴン) リージョンでローカルに処理されます。これらの変更は今後数週間内にリリースされ、2025 年中盤までにデフォルトで有効になっている AWS リージョンに順次導入される予定です。
今後予定されている AWS とコミュニティのイベント
AWS Public Sector Day London (2 月 27 日) – 公共部門のリーダーやイノベーターとともに、AWS が政府、教育、ヘルスケアの分野でデジタルトランスフォーメーションをどのように実現しているのかを探りましょう。
AWS Innovate GenAI + Data Edition – 生成 AI とデータイノベーションに焦点を当てた無料のオンラインカンファレンス。このカンファレンスは、APJC および EMEA (3 月 6 日)、北米 (3 月 13 日)、大中華圏 (3 月 14 日)、ラテンアメリカ (4 月 8 日) の複数の地域で開催されます。
今後開催される追加の AWS 主導の対面イベントとデベロッパー向けのバーチャルイベントをご覧ください。
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2 月10 日週のニュースは以上です。 AWS のお知らせの詳細なリストについては、「AWS の最新情報」ページをご覧ください。
次回をお楽しみに :)
Matheus Guimaraes | @codingmatheus
原文はこちらです。