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ついにオープン – AWS アジアパシフィック (マレーシア) リージョン

2023年 3 月、Jeff Barrマレーシアの AWS リージョンの計画を発表しました。8月19日、3 つのアベイラビリティーゾーンと API 名「ap-southeast-5」を備えた AWS アジアパシフィック (マレーシア) リージョンの一般提供についてお知らせできることを嬉しく思います。

AWS アジアパシフィック (マレーシア) リージョンは、マレーシア初のインフラストラクチャリージョンであり、アジアパシフィックでは香港、ハイデラバード、ジャカルタ、メルボルン、ムンバイ、大阪、ソウル、シンガポール、シドニー、東京の既存のアジアパシフィックリージョンと、中国本土の北京および寧夏リージョンに加わる 13 番目のリージョンです。

クアラルンプールのオフィス街中心部にあるペトロナスツインタワー。

マレーシアの新しい AWS リージョンは、マレーシア政府による戦略的マダニ経済政策 (Madani Economy Framework) を支援する上で極めて重要な役割を果たします。このイニシアチブは、2030 年までにすべてのマレーシア国民の生活水準を向上させるとともに、マレーシアおよび ASEAN 全体のイノベーションを支援することを目的としています。新しい AWS リージョンの構築と運用により、マレーシアの国内総生産 (GDP ) は約 121 億 ドル (573 億 MYR) 増加すると推定され、2038 年までに外部企業にて毎年平均 3,500 件以上のフルタイム相当の雇用が生まれるとされています。

マレーシアの AWS リージョンは、クラウドサービスに対する高い需要に応えながら、マレーシアおよび東南アジア全体のイノベーションをサポートするのに役立ちます。

マレーシアでの AWS
2016 年、Amazon Web Services (AWS) はマレーシア初の AWS オフィスを開設しました。それ以降、AWS はマレーシアのデジタルトランスフォーメーションを促進するために、インフラストラクチャとテクノロジーに継続的に投資し、毎月何十万ものアクティブなお客様をサポートしてきました。

Amazon CloudFront – 2017 年、AWS はマレーシア初のエッジロケーションの立ち上げを発表しました。これにより、エンドユーザーのパフォーマンスと可用性が向上しました。現在、マレーシアには 4 つの Amazon CloudFront ロケーションが存在します。

AWS Direct Connect – マレーシアのお客様のアプリケーションパフォーマンスの向上、データの保護、ネットワークコストの削減を引き続き支援するため、AWS は 2017 年、マレーシアに Direct Connect ロケーションを追加開設することを発表しました。現在、マレーシアには 2 つの AWS Direct Connect ロケーションがあります。

AWS Outposts – AWS インフラストラクチャと AWS サービスを拡張する完全マネージド型サービスである AWS Outposts は、低レイテンシー要件を満たすためにオンプレミスで実行する必要があるアプリケーションに最適です。2020 年以降、マレーシアのお客様は AWS Outposts を注文して、データセンターやオンプレミスのロケーションにインストールできるようになりました。

マレーシアの AWS のお客様
マレーシアでのクラウドの採用は、近年着実に勢いを増しています。マレーシアの AWS のお客様の例と、さまざまなワークロードで AWS がどのように使用されているかを次に示します。

PayNet – PayNet はマレーシアの全国決済ネットワークであり、マレーシアの金融市場向けの共通中心インフラストラクチャです。PayNet は AWS を使用して、MyDebit オンラインキャッシュレス決済システムや電子決済レポートなど、全国の重要な決済ワークロードを実行しています。

Pos Malaysia Berhad (Pos Malaysia) – Pos Malaysia は全国郵便および宅配サービスプロバイダーであり、マレーシアの全国郵便サービス義務に基づくサービスを提供する権限を持つ唯一の組織です。重要なアプリケーションを AWS に移行したことで、Pos Malaysia のビジネスの俊敏性が向上し、カスタマーエクスペリエンスの向上にもつながりました。また、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) を使用して、1,100 万を超える住所と 3,500 を超える小売タッチポイントのネットワークへの配送を処理できるようにコンピューティング能力を拡張し、サービスが中断されないようにしています。

Deriv世界最大のオンラインブローカーの 1 つである Deriv は、Amazon Q Business を使用して、カスタマーサポート、マーケティング、採用部門にわたる業務の生産性、効率性、イノベーションを向上させています。Deriv は Amazon Q Business を活用することで生産性を向上し、オンボーディングにかかる時間の 45% 短縮を実現しました。

アジアパシフィック大学 – マレーシアを代表する工業大学の 1 つであるアジアパシフィック大学 (APU) は、Lambda などの AWS のサーバーレステクノロジーを使用して運用コストを削減しています。AWS サービスの自動スケーラビリティ機能により、高可用性と迅速なデプロイが実現され、学生やスタッフがいつでも APU のアプリケーションとサービスにアクセスできるようになり、全体的なユーザーエクスペリエンスが向上しました。

Aerodyne – Aerodyne Group は、ドローンベースのエンタープライズソリューションを提供する DT3 (ドローンテック、データテック、デジタルトランスフォーメーション) ソリューションプロバイダーです。世界中のドローン事業者の事業拡大を支援するために、AWS で DRONOS Software as a Service (SaaS) プラットフォームを実行しています。

ともにクラウドスキルを構築
AWS とマレーシアのさまざまな組織は、必要とされるクラウドスキルをマレーシアのビルダーが身に付けられるように、密接に連携してきました。取り組みの一部をご紹介します。

AWS re/Start による Program AKAR – Program AKAR は、AWS と PayNet によって開始された最初の金融サービス連携クラウドスキルプログラムです。この新しいプログラムは、この分野でのキャリアに必要とされる応用可能なスキルを学生に習得させ、マレーシアのデジタル経済におけるスキルギャップの拡大を埋めることを目的としています。最初のコラボレーションの一環として、PayNet、AWS re/Start、WEPS は、2024 年に 100 人の学生を対象にプログラムを開始することを約束しました。まず、アジアパシフィック大学の 50 人の学生がパイロットとして参加します。

AWS Academy – AWS Academy は、無料ですぐに学習できるクラウドコンピューティングカリキュラムを学生に提供し、業界で認められた認定資格やクラウドでのキャリアに備えさせることで、産業界と学界のギャップを埋めることを目的としています。AWS Academy は現在、マレーシアの 48 の大学でさまざまな分野のコースを運営しています。2018 年以降、23,000 人の学生がこのプログラムを通じてトレーニングを受けています。

PETRONAS の AWS Skills Guild – PETRONAS は 50 か国以上に拠点を置くグローバルなエネルギーおよびソリューションプロバイダーで、2014 年以来 AWS を使用しています。また、AWS は PETRONAS と協力し、AWS Skills Guild プログラムを使用して従業員をトレーニングしています。

マレーシアの持続可能性に対する AWS の貢献
Amazon は「気候変動対策に関する誓約」(The Climate Pledge) により、2040 年までに事業全体で二酸化炭素排出量をネットゼロにすることにコミットしており、2025 年までに事業運営に必要な電力を 100% 再生可能エネルギーで賄えるように取り組みを進めています。

2023 年 9 月、AWS は世界のエネルギー転換における持続可能性と脱炭素化の取り組みを加速させるために、世界的なクリーンエネルギー企業である Petronas および Gentari との連携を発表しました。そのすぐ後の 2023 年 12 月、AWS の顧客である PKT Logistics Group は、世界におけるネットゼロカーボン達成への道のりを加速させるために、300 社を超えるグローバル企業と連携し、「The Climate Pledge (気候変動対策に関する誓約)」に参加した最初のマレーシア企業となりました。

2024 年 7 月、AWS と Zero Waste Management は共同で史上初の AWS InCommunities Malaysia イニシアチブである Green Wira Programme に取り組みました。このプログラムは、マレーシアの持続可能な未来を実現するために、学校で持続可能性に関する取り組みを行う教育者を養成するものです。

Amazon は、より持続可能な未来を創造するために、事業全体にわたって投資およびイノベーションに取り組んでいます。

知っておくべきこと
マレーシアの AWS コミュニティ – マレーシアには、1 人の AWS ヒーロー、9 人の AWS コミュニティビルダー、そしてマレーシアのさまざまな都市にある 3 つの AWS ユーザーグループに所属する約 9,000 人のコミュニティメンバーが存在します。マレーシアの AWS ユーザーグループへの参加に興味がある場合は、MeetupFacebook のページにアクセスしてください。

AWS のグローバルフットプリント – この立ち上げに伴い、AWS の事業活動の場は、世界各地の 34 の地理的リージョンにおける 108 のアベイラビリティーゾーンに広がりました。また、メキシコ、ニュージーランド、サウジアラビア王国、台湾、タイ、および AWS European Sovereign Cloud に 18 のアベイラビリティーゾーンと 6 つの AWS リージョンを追加する計画も発表されました。

今すぐ利用可能 – 新しいアジアパシフィック (マレーシア) リージョンでは、お客様のビジネスをサポートする準備が整いました。このリージョンで利用できるサービスの詳細なリストは、「リージョン別の AWS サービス」ページに記載されています。

詳細については、「AWS グローバルインフラストラクチャ」のページにアクセスしてください。そして、ap-southeast-5 で構築を開始しましょう。

構築がうまくいきますように。
– Donnie

原文はこちらです。