Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2026年6月29日週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの三厨です。
AWS Summit Japan 2026 も大盛況のうちに終了し、いよいよ今年も後半戦ですね。各種セッションのオンデマンド視聴環境が準備されておりますので、見逃したセッションをぜひご覧ください。
AWS の技術情報マガジン builders.flash の 7 月号が公開されました。生成 AI 関連の記事を 6 本ピックアップします。
- ゴールが決まるまで笛は鳴らない ~ Kiro CLI の goal コマンドで「完了」を勝ち取る – エージェントが検証可能な受入基準を満たすまで実装・検証・修正を自律的に反復する Kiro CLI の /goal コマンドを解説
- (Physical AI を) やらないか 〜 ACT 学習 & 動作検証編 – オープンソースロボットアーム SO-101 を Amazon SageMaker AI 上で ACT(模倣学習)させる実験記
- AWS Lambda durable functions と AI Agent で勉強会資料作成を任せてみた(株式会社ウェザーニューズ様) – AWS Lambda durable functions と Amazon Bedrock AgentCore Runtime で資料作成を自動化する Bot の構築事例
- Slack から日程調整 URL を丸投げできる AI エージェントを構築してみよう! – Strands Agents SDK と Amazon Bedrock AgentCore のブラウザツールを使ったハンズオン
- AI エージェントに DJ と VJ パフォーマンスをさせてみた。 – AWS Summit Japan 2026 の Builders Fair 展示「DJ Agent」の技術解説
- モダナイズ対象のメインフレームコードベースを AWS Transform for mainframe で確立する – 欠落ファイルの検出・補完を反復する実践記事
どれも手を動かして試せる内容になっていますので、気になるテーマがあればぜひご覧ください。
それでは、6 月 29 日週の生成 AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- 接客スキルの属人化に悩む企業へ ― プリモグローバルホールディングス様、Amazon Bedrock で AI ロールプレイ研修を導入
プリモグローバルホールディングス様は、ブライダルジュエリーの企画・販売を手がける企業です。接客スキルが担当者ごとに大きく異なり、教育にかかる工数も大きな負担となっていました。これを解決するために、複数の LLM を使い分けながら音声認識と連携し、接客ロールプレイに対して AI がフィードバックを返す研修プログラムを Amazon Bedrock を活用して構築しました。その結果、6 回以上利用した従業員の満足度が 91% を超える結果となっています。今後は 2026 年 4 月から新入社員研修への本格活用を予定しているそうです。 - 株式会社ラクス様、伝票作成 AI エージェントの構築と、品質を支える評価設計の取り組み
株式会社ラクス様は、「楽楽精算」などの SaaS を提供する IT サービス企業です。経費精算業務では伝票作成が手作業に依存しており、担当者の負荷が課題でした。これを解決するために、Amazon Bedrock を中心とした伝票作成 AI エージェントを構築し、AWS Generative AI Innovation Center と協業してオフライン・オンライン双方の評価設計を整えました。その結果、品質を維持しながらエージェントをリリースできる体制が整ったそうです。今後はエピソード記憶を活用した自己改善ループの実現を目指しています。 - ITbook 株式会社様の AWS 生成 AI 活用事例:提案書のドラフト作成を十日から半日に短縮
ITbook 株式会社様は、自治体・国向けのコンサルティングを行う企業です。要件文書からの提案書作成には約 10 日かかっており、担当者の負荷が課題でした。これを解決するために、Amazon Bedrock AgentCore Runtime / Gateway と Amazon OpenSearch Service によるベクトル検索を組み合わせ、要件抽出・アウトライン作成・本文生成を段階的に行う仕組み(Human-in-the-loop)を構築しました。その結果、提案書のドラフト作成期間を半日に短縮し、担当者が思考に使える時間を 2 倍以上に増やすことができたそうです。今後は民間企業への展開も検討しています。 - AWS Local Executive Roadshow 博多編: 株式会社オーレックホールディングス様、生成 AI 利用禁止から全社員の 4 割が活用する組織へ
株式会社オーレックホールディングス様は、福岡県に拠点を置く従業員 580 名の農業機械メーカーです。当初は情報漏えいなどのリスクを懸念して生成 AI の利用を禁止していましたが、方針を転換し、AWS のオープンソースソリューション「Generative AI Use Cases JP(GenU)」を導入しました。その結果、全社員の約 40%(200 名)が日常的に利用するまでに広がり、特許調査や法令チェックといった専門業務への活用にも広がっているそうです。禁止から活用への転換プロセスが語られている開催レポートです。 - ブログ記事「【開催報告 & 資料公開】公共分野における AI 活用最新アップデート」を公開
2026 年 4 月 28 日に開催された AWS 公共セミナーの開催報告です。デジタル庁の対話型検索システム「源内」や国土交通省の「RAPID」、つくば市、品川区、藤田医科大学、東北大学、東京科学大学の Swallow プロジェクトなど、Amazon Bedrock や Amazon Bedrock AgentCore、Amazon SageMaker HyperPod、Kiro を活用した公共分野 8 事例が一挙に紹介されています。公共機関における生成 AI 活用の最前線を知りたい方におすすめです。 - 【ブース展示報告】AWS Summit Japan 2026 不動産ブース 不動産業の未来を、生成 AI で切り拓く
この記事では、AWS Summit Japan 2026 の不動産ブースで展示された 4 つの生成 AI ソリューションを、開発・流通・管理・可視化の視点から紹介しています。都市分析を行う AI エージェントや AI コンシェルジュ、施設管理向けデジタルツイン、Amazon Quick を使ったデータ可視化など、Amazon Bedrock AgentCore や Amazon Connect Customer AI Agents を活用した展示の様子がまとめられています。 - ブログ記事「Kiro とともに医療情報システムのガイドライン遵守開発に挑む」を公開
医療情報システムの開発では、多数の業界ガイドラインへの準拠が求められます。この記事では、AI を活用した IDE である Kiro に業界知識(Agent Skills)と開発標準(Agent Steering)を教え込み、いわば「チームの一員」として育てていくアプローチを、企画・準備・開発・改善の 4 フェーズに分けて解説しています。規制の厳しい業界で AI コーディングエージェントを活用したい方の参考になる内容です。 - ブログ記事「Kiro Web が GitLab と GitHub をまたぐ変更を 1 セッションで調整」を公開
ブラウザで動作する Kiro Web が GitLab に対応し、GitHub と GitLab のリポジトリを同一セッションにアタッチして、1 回の指示でそれぞれにマージリクエストとプルリクエストを生成できるようになりました。合わせて、新しい実験的ビュー「Agent Focus」も紹介されており、エージェントパネル・チャットパネル・補助パネルの 3 パネル構成でチャットファーストな作業ができるようになっています。複数のリポジトリをまたいだ開発をされている方は要チェックです。 - ブログ記事「Kiro で OpenAPI / Swagger 仕様からテストスイートを数秒で生成する」を公開
この記事では、Kiro に OpenAPI / Swagger 仕様を渡すだけで、axios や Express モックを使った Node.js のテストスイートを数秒で生成する手法を紹介しています。単純なコード生成ツールとの違いとして、削除のライフサイクル検証や認証への対応、CI/CD 上でのヘッドレスな再生成まで踏み込んで解説されており、API テストの自動化を検討している方の参考になります。
- 接客スキルの属人化に悩む企業へ ― プリモグローバルホールディングス様、Amazon Bedrock で AI ロールプレイ研修を導入
サービスアップデート
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- Claude Sonnet 5 が AWS で利用可能に
Anthropic の Claude Sonnet 5 が、Amazon Bedrock と Claude Platform on AWS の両方で利用可能になりました。前世代の Sonnet 4.6 から性能が大幅に向上し、コーディングや長時間のエージェント型タスクにおいて上位モデルの Opus 4.8 に迫る性能を、Sonnet の価格帯で利用できます。日々の開発ワークロードのコストパフォーマンスを重視する方におすすめのアップデートです。 - AWS WAF が Amazon Bedrock AgentCore Gateway のサポートを追加
AWS WAF が Amazon Bedrock AgentCore Gateway をサポートし、一般提供が開始されました。これにより、エージェント型 AI ワークロードが受け取るリクエストに対しても、Web アプリケーションと同様の脆弱性対策を適用できるようになります。エージェントを本番運用する上でのセキュリティ境界を強化したい方に有用な機能です。 - Amazon Bedrock AgentCore が 4 つの追加リージョンで利用可能に、デフォルトのランタイムクォータも増加
Amazon Bedrock AgentCore が、アジアパシフィック(バンコク)、アジアパシフィック(マレーシア)、欧州(ミラノ)、欧州(スペイン)の 4 リージョンで新たに利用可能になりました。あわせて、デフォルトのランタイムクォータも引き上げられ、最大 5,000 の同時セッションを申請なしで利用できるようになっています。グローバルにエージェントを展開したい方、大規模なトラフィックを見込んでいる方の両方にとって嬉しいアップデートです。 - Amazon SageMaker AI が Gemma 4 のサーバーレスモデルカスタマイズに対応
Amazon SageMaker AI が、Google DeepMind のオープンウェイトモデル Gemma 4(E4B / 31B)のサーバーレスなモデルカスタマイズに対応しました。インフラのプロビジョニングやクラスター管理を SageMaker AI に任せながら、独自データでのファインチューニングが行えます。アジアパシフィック(東京)を含むリージョンで利用可能です。 - Amazon SageMaker AI のコンテナイメージキャッシュで、スケールアウト時間を最大半減
Amazon SageMaker AI の推論エンドポイントに、コンテナイメージのキャッシュ機能が追加されました。スケールアウト時にコンテナイメージのダウンロードを待つ時間を短縮でき、最大で半分程度まで起動時間を削減できます。トラフィックの急増に合わせて推論インフラを素早く拡張したい方に嬉しいアップデートです。 - Amazon SageMaker Unified Studio が Terraform でのプロビジョニングに対応
Amazon SageMaker Unified Studio のプロジェクトやドメインを、Terraform を使ってコードとして管理・プロビジョニングできるようになりました。手動でのコンソール操作に代えて、IaC(Infrastructure as Code)の運用フローに組み込むことができます。データ基盤の構築を Terraform で統一的に管理しているチームにとって嬉しい機能です。 - Claude Sonnet 5 が Kiro で利用可能に
AI を活用した IDE である Kiro で、Anthropic の Claude Sonnet 5 が利用可能になりました。Claude Sonnet 4.6 から大幅に強化され、Sonnet の価格帯で上位モデル Opus 4.8 に近い性能を発揮します。米国東部(バージニア北部)と欧州(フランクフルト)から段階的に展開され、1M トークンのコンテキストウィンドウにも対応しています。 - Kiro IDE v1.0.89 が公開
Kiro IDE の最新バージョン v1.0.89 が公開されました。セッションの自動復元やアイドル時のリソース消費削減が行われ、プリペイドのクレジットパックの残量をダッシュボードで確認できるようになりました。あわせて権限管理・hooks・steering に関する不具合修正も含まれています。 - Kiro の従量課金(overage)対策が強化
Kiro で、従量課金(overage)の予測しづらさに対応する機能が追加されました。チーム向けには AWS Service Quotas 経由でのキャップ設定が可能になり、管理者が Kiro プロファイルごとの overage 上限を制御できます。個人向けには クレジットパックの事前購入が追加され、1 クレジット 0.04 ドルから 5 ドル〜100 ドルのパックを購入できます(最大 5 パックまで保有可能、有効期限 12 カ月)。予算管理をしながら Kiro を使いたい方に嬉しいアップデートです。 - AWS Security Hub CSPM が AI Security のベストプラクティス標準を発表
AWS Security Hub CSPM に、AI Security Best Practices 標準が追加されました。Amazon Bedrock や Amazon SageMaker AI などの AI ワークロードを対象とした 31 のセキュリティコントロールが含まれており、設定の不備を継続的にチェックできます。AI ワークロードのセキュリティ体制を可視化したい方に役立つアップデートです。 - Amazon WorkSpaces for AI agents が一般提供開始
Amazon WorkSpaces for AI agents が一般提供開始されました。AI エージェントが Model Context Protocol(MCP)を通じて仮想デスクトップ上のアプリケーションを操作できるようになる機能で、レガシーなデスクトップアプリケーションを含む既存のワークフローを自動化したい場合に活用できます。GUI 操作しか手段がない業務にエージェントを組み込みたい方におすすめです。 - AWS Security Agent がアジアパシフィックの複数リージョンで利用可能に
AWS Security Agent が、アジアパシフィック(ムンバイ)、アジアパシフィック(シンガポール)、南米(サンパウロ)の各リージョンで利用可能になりました。Kiro や Claude Code と連携したセキュリティレビュー機能も含まれており、開発フローの中でセキュリティチェックを組み込みたいチームにとって選択肢が広がるアップデートです。
- Claude Sonnet 5 が AWS で利用可能に
生成 AI を活用したビジネス変革に取り組むお客様を支援する生成 AI 実用化推進プログラムは引き続き参加企業を募集しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
今週は以上です。それでは、また来週お会いしましょう!
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