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AWS 公共部門パートナー各社の取り組み – ヘルスケア・データの可視化・リモートワーク分野の事例紹介
今回のブログでは、AWS 公共部門グローバルパートナーおよびプログラム・バイスプレジデント Sandy Carter による投稿をもとに、AWSジャパン・パブリックセクターより、「AWS公共部門パートナー」各社がパンデミック発生後のヘルスケア分野においてどのような貢献をしているのか、紹介します。──── 日本の政府機関・公共機関（自治体・独法・教育・医療/ヘルスケア・NPO）のお客様向けにも、「AWS公共部門パートナー」のソリューションを広く紹介することで各機関のDXを推進していきたいと、AWSでは考えています。
今回のブログは、AWS Partner Summit 2021の開催に併せまして、AWSジャパン・パブリックセクターより同時公開する３本のブログのうちの、１本となります。
公共部門パートナーが貢献する６つの分野
- データの可視化と分析: 現在、パンデミックに関するタイムリーかつ正確な情報は貴重ですが、それは入手するのが難しい情報でもあります。この課題を解決するために、APN パートナーは、病気の蔓延状況をマッピングするために必要なデータの可視化と統合を促進するソリューションを提供しています。たとえば、Esri は、COVID-19 ウイルスの新しい症例のマッピングを支援します。同社は最近、コロナウイルス対応ソリューションをリリースしました。このソリューションは地図とアプリをセットで展開することで、ArcGIS をシステム上で表現することを可能にし、政府機関やコミュニティが深刻さを増し続けるパンデミックに対応しつつ、信頼できる情報源を広く一般に提供できるようにします。
- 遠隔医療の提供: 感染性の高い疾患が蔓延している状況下では、遠隔医療などのサービスにより対面でのやり取りを最小限に抑えることが重要です。Electronic Caregiver の「スマートハブ」技術により、高い体温やインフルエンザに似ている症状などのバイタルの遠隔モニタリングを可能になっています。体温の上昇が測定された場合、この技術は音声によるインタラクションを瞬時にトリガーして症状をチェックし、リスクスコアを評価することができます。このソリューションはまた、追加の診断のために必要とされる医師のテレヘルスサービスへの接続を提供し、処方箋のリモート注文を可能にします。Electronic Caregiver および、高度な医療分析を可能にする「AWS ヘルスケアコンピテンシー取得パートナー」の詳細をご覧ください。
- 中小企業エコシステムのサポート: スタートアップや起業家の成長を支援するプラットフォームである 「Hello Alice」 は、「COVID-19 ビジネスセンター」を構築しました。ここでは、事業主が緊急時資金、リソース、ピアツーピアサポートを見つけることができます。AWS 上に構築され、Amazon SageMaker を使用するこのセンターは、起業家による政府プログラムの検索、企業割引や仮想イベントの検索、従業員のサポートも支援します。このセンターを通じて、中小企業のオーナーは、同僚や専門家とつながり、必要な支援を得て、ベストプラクティスを共有し合うことができます。
- 病院の混雑および過密の軽減: 中南米各国では、Whyline が人工知能 (AI) を使って密集と混雑を減らすために病院や政府と協力し、患者がリアルタイムで診察までの待ち時間を確認し、自宅からリモートで「ヴァーチャルな順番待ち」をできるようにしています。
- 医療用画像分析: イタリアでは、放射線科医がクラウドベースの放射線情報システムである Exprivia II を使用して、COVID-19 陽性患者の X 線スキャンと CR スキャンを行った後、その結果と経過観察を共有しています。SIRM (イタリア医学放射線学会) のためにAWSを用いて開発されたこのソリューションは、病気の進行を追跡し、医療画像に機械学習 (ML) を適用して COVID-19 が進行するまでにかかる日数を医師が予測できるようにします。
- 空港での大規模な混雑・過密の管理: プレミア APN パートナーである CloudHesive は、チリ政府とチリ保健省 (MINSAL) のために、空港で待機する旅行者の数を減らし、新型コロナウィルスへの接触の危険性を最小限に抑えるソリューションを開発しました。このソリューションは、データをすぐにデータベースにロードする動的フィールドを利用する、シンプルな HTML フォームです。
各国のAPN パートナー企業と協力して COVID-19 に由来する課題を解決することに関心をお持ちいただけたなら、AWSのウェブサイトにアクセスして詳細を確認いただくか、AWSジャパン・パブリックセクターまでお問い合わせください。詳細情報が必要な場合、またはお客様のニーズに合った適切なパートナーを選択する際に何らかのサポートが必要な場合には、喜んでお手伝いいたします。
COVID-19 によって直接的および間接的な影響を被る幅広いステークホルダーをサポートするための Amazon のアクションの詳細については、Amazon の Day One ブログおよび Jeff Barr のブログをご覧ください。パンデミックが観測され始めた直後から開始した AWS Diagnostic Development Initiativeについても、ぜひご一読ください。これは、より良く、より正確な診断ソリューションをより迅速に市場に投入し、同様の問題に取り組んでいる組織間のコラボレーションを促進するために取り組んでいるお客様をサポートするためのプログラムです。ブログ投稿「AWS が、COVID-19 対応の一環として、リモート学習と教育をサポートするツールへのアクセスを拡大」で、教育に関して私たちが行っていることの詳細をご確認ください。
Learn More
- AWSブログ/Whitepaper
- ” AWSが支えるCOVID-19との闘い ブログシリーズ” (2020年12月)
- ”AWSはコロナ禍でのコンタクト・トレーシングを支援──スケーラブル・高速・安全なクラウド・ソリューションを通じて” (2020年9月)
- Amazon Connectのタグ付けが有る公開事例一覧
- イタリアの Comune di Codogno は、Amazon Connect を使用して 1 週間足らずで コールセンターを構築し、スタッフに直接電話をルーティングし、市民からの質問に迅速に対応できるようにした──という公共機関事例についてはこちら。
- アクセンチュアが、Amazon Connectを用いてニューメキシコ州のための仮想コンタクトセンターを、たった２日間で立ち上げた事例についてはこちら。
日本の公共部門の皆様へのご案内
AWSでは、政府・公共部門、パブリックセクターの皆さまの各組織におけるミッション達成が早期に実現するよう、継続して支援して参ります。
【New!!】視聴登録のご案内：2021年4月16日（金）に、AWS公共部門サミット・オンラインが開催されました（【登録はこちら】）。ご登録をいただければ、無料のオンデマンド視聴が３カ月間可能です。米 国防総省の関連機関であるアメリカ国防兵站局など海外政府機関や、女性エンジニア育成にコミットする「Girls Who Code」、スタンフォード大学等の公的機関の事例を中心に４０以上のセッションが開催されており、日本からも初の事例登壇として京都大学の長﨑正朗先生から「ハイブリッドクラウドで実現したヒトゲノム解析プラットフォーム」について講演をいただきました。
今後ともAWS 公共部門ブログで AWS の最新ニュース・公共事例をフォローいただき、併せまして、「農水省DX室」「気象庁の衛星ひまわり8号のデータセット」や「re:Invent 公共部門セッションのサマリー」など国内外の公共部門の皆さまとの取り組みを多数紹介した過去のブログ投稿に関しても、ぜひご覧いただければ幸いです。「クラウド×公共調達」の各フェーズでお悩みの際には、お客様・パートナー各社様向けの相談の時間帯を随時設けておりますので、ぜひAWSまでご相談ください。
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このブログは、「Our Public Sector Partners in action: Healthcare, data visualization, and remote work」と題した英語原文の投稿（by AWS 公共部門グローバルパートナーおよびプログラム、バイスプレジデント、Sandy Carter）をもとに、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 パブリックセクター 統括本部長補佐（公共調達渉外担当）の小木郁夫が翻訳・執筆しました。
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