2013年1月にサービスを開始し、わずか半年あまりでGREEでFPランキング1位を獲得した「神獄のヴァルハラゲート」の運営を担当されている、株式会社グラニの齋藤様に、なぜAWSを選ばれたのか伺いました。
「神獄のヴァルハラゲート」はGREEにて提供しているソーシャルアプリで、ギルド vs ギルドのリアルタイムバトルをメインコンテンツとしたゲームです。
現在80万人強のユーザの皆様に楽しんでいただいており、2013年5月にはテレビCM公開や、GREE FPランキングで1位を獲得、「GREE Platform Award - The first half of 2013 -」にて総合大賞も受賞いたしました。
AWS を選択した理由は、単刀直入に申し上げますと「有名だった」というところが一番の理由となります。
というのも、弊社の立ち上げ時に集まったエンジニアにインフラの運用構築経験を持つ者がおらず、ゼロベースの知識の状態から他クラウドと比較、検討する時間はありませんでした。
そういった背景がある中、AWS であれば、他社のSAP事例もあり、何か問題がある際には、ブログやTwitterなど豊富にあるネットの情報から解決していくことが可能だろうと考えました。
結果として、この選択は正解でした。
当初のサービス規模に必要だった環境は、サーバーが130台前後、データベースがマスター、スレーブ構成で6台ほどでした。実際に利用を開始してみたとこ ろ、AWS Management Consoleからマウスでクリックしていくだけで簡単にサーバを立ち上げることができました。構築の際は、本番用のサーバは1台だけ作りこんで、出来上 がった状態のスナップショットを作成し利用することで、数十台のウェブサーバーの構築も数分で完了することができました。また、ネックになりやすいデータ ベース周りの運用はAmazon RDSを利用しました。
問題が出てきた場合はインターネットで調べれば豊富な情報がありましたし、それでも解決できない場合はAWS サポートに問い合わせることで解決してもらうことができました。
こうして、元々インフラ経験の無いエンジニアだった私でも、ピーク時で5,000req/sec程度のトラフィックを処理できるソーシャルゲームインフラ環境の構築を、最小限のコストで、私一人で行うことができました。
また、最近ではアプリケーションのパフォーマンス上の問題から言語をPHPからC#に変更しましたが、パフォーマンスが大幅に向上したことで、サーバの台数を約3分の1に抑えることができています。
AWS を採用したおかげで、サーバの台数の増減も迅速かつ柔軟に行うことができますし、Windowsのライセンス管理など、煩雑な部分に関しては気にすることなく、最低限のコストで移行を完了することができました。
実際使ってみてAWS を選んでよかったと思える理由が沢山あります。
普段からインフラ業務を担当されている方はもちろんなのですが、私個人としては、インフラ業務の経験が無いエンジニアの方にこそ積極的にAWS を使ってみてほしいです。
AWS は、始めることはそれほど難しくない割に、少し覚えると出来ることの幅がかなり広がります。
AWS を覚えて使い倒して、もっと自分のエンジニアライフを快適にしましょう!
- 株式会社グラニ 開発本部インフラ部 リーダー 齋藤 龍一 様