投稿日: Dec 18, 2013

アマゾン ウェブ サービス
Amazon Kinesisの一般提供開始を発表


Bizo、MediaMathおよびSupercellが限定プレビューでリアルタイムなストリーミングデータアプリケーションに利用

(米国シアトル – 2013年12月17日)
Amazon.com (NASDAQ:AMZN)の関連会社であるAmazon Web Services, Inc. (AWS)は本日、大量のストリーミングデータをリアルタイムで処理するための完全に管理されたサービスであるAmazon Kinesisが広く一般への提供を開始したことを発表しました。お客様はAmazon Kinesisを利用することで、極めて多数のソースから1時間あたり数テラバイトのデータを保存、処理することが可能になります。この機能によりWebサイトのクリックストリーム、マーケティングおよび財務に関連するトランザクション、ソーシャルメディアからのフィード、ログや計測データ、位置情報の追跡機能を用いたイベントなどのリアルタイムデータを処理するアプリケーションをより簡単に構成することができるようになります。Amazon Kinesisに対応したアプリケーションを使えば、リアルタイムのタイムダッシュボード機能の強化やアラート作成のほか、価格や広告戦略の変更などのビジネスにおける意思決定をリアルタイムに進めることができます。またAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)、Amazon Elastic Map Reduce(Amazon EMR)、あるいはAmazon Redshiftなどの他のビッグデータサービスにデータを送信することが可能です。お客様は、AWS Management Console上で数回クリックもしくはシンプルなAPIコールを実行するだけでAmazon Kinesisを利用開始することができます。Amazon Kinesisは、以下よりご利用いただけます。
http://aws.amazon.com/jp/kinesis/

これまで、ビッグデータの大半はHadoopが使用しているようなバッチ指向のアプローチ、あるいはデータウェアハウスなどのデータベース技術を用いて処理されてきました。しかし、これらのシステムはデータをバッチ単位で保存、処理するため、リアルタイムで急激に変化するデータのストリーミングフィード処理を必要とするアプリケーションに対応できていませんでした。このような「高速で動く」データに基づくアプリケーションを構築するため、多くの企業が自社システムの開発やオープンソースのツールの組み合わせを試みてきましたが、多くの場合、構築が複雑で運用が難しいだけでなく、弾力性や拡張性、信頼性に欠けるばかりか、データを消失する危険性さえありました。Amazon Kinesisは、開発者にとって面倒な作業をすべて引き受け、データの容易な取り込みと保存、高いデータ耐久性を実現し、1時間当たりキロバイトからテラバイト規模までの拡張を可能にするという完全に管理されたサービスの提供を通じ、これらの問題を解決します。その上、従来よりもはるかに小さなコストと手間しか必要としません。Amazon Kinesisのクライアントライブラリーは負荷分散、コーディネート、および耐障害性の確保を簡素化し、開発者はAWS Auto Scalingを利用することで弾力性のある高パフォーマンスなAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)処理クラスターを容易に作成できます。また、Amazon Kinesisにはサードパーティー製品も組み込めるため、開発者はポピュラーなオープンソース製品をはじめ、自由にデータ処理方法を選ぶことができます。Amazon Kinesisを利用することで、お客様はアプリケーションにリアルタイム分析やその他の機能を容易に追加することができ、データが爆発的に増加している今日の環境を競争力強化や顧客向けのイノベーション提供のチャンスへ変えることができます。Amazon Kinesisは現在、US East(N. Virginia)で利用可能であり、今後数か月以内にAWSの他のリージョンでも利用可能となります。

AWSのNew Business Initiatives担当バイスプレジデント テリー・ハノルド(Terry Hanold)は「Amazon Kinesisの開発に着手したとき、私どもはストリーミングデータのリアルタイム処理に関して、お客様が直面するコスト、労力、およびノウハウ面での障壁の多くを取り除きたいと思っていました。限定プレビューで利用いただいた多くのお客様から素晴らしいフィードバックをいただくと共に、お客様がAmazon Kinesisをゲーム、モバイル、広告、製造、ヘルスケア、Eコマース、および金融サービスといった多様な分野のアプリケーションに対して革新的な利用形態をとっていることに感銘をうけました。」と述べています。

Bizoはお客様がターゲットとなるオンラインメディアを探したり、購入決定を支援するB2Bのデジタルマーケティングプラットフォームを提供しています。BizoのエンジニアリングチームVPのDonnie Floodは、「我々のビジネスは少数精鋭のエンジニアで行っています。ツールが時間確保と運営の複雑性を少なくしてくれるため、ビジネス革新に集中することができます。Amazon Kinesis基盤のパイプラインにより、我々はデータパイプラインとレポートのインフラだった、既存のバッチに依存したデータ取得および収集のメカニズムを置き換えることができました。Amazon Kinesisが成長を続ける我々のビジネスに答えるために弾性的にリソースをスケールさせるという重労働を担ってくれたため、運営負担とエンジニアの時間削減が可能になり、お客様向けターゲット広告ソリューションの構築に集中できます。」と述べています。

MediaMathは広告業界を変革する世界的なデジタルマーケティングプラットフォームを提供する会社です。2007年に開始されたこの変革で、MediaMathはリアルタイムで決定しメディアを購入できるプログラムを世にだしました。MediaMathのエンジニア ディレクターのEddie Faginは「我々のお客様のデジタル広告キャンペーンでは、日々、数十万のメッセージと数テラバイトのデータが流れています。このデータは我々の会社の命であり、毎日世界中のお客様に届ける圧倒的な性能の源となっています。MediaMathでは、Amazon Kinesisを我々のデジタルマーケティングプラットフォームのデータパイプラインを補完するコンポーネントとして活用しています。Amazon Kinesis、SDK、およびコネクターをAmaozn Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)のオートスケール グループと組み合わせることで、リアルタイムにこの非常に大きいデータをAWSに流すことができます。これにより運用の複雑さがなくなるので、お客様が最大限に効率的にかつ効果的な方法でマーケターとつながることを支援することに集中できます。」と述べています。

フィンランド生まれのSupercellは最速で成長中のソーシャルゲーム開発会社の一つで、彼らのHay DayとClash of Clansというゲームは毎日iOSやアンドロイド上で850万人以上の人を魅了しています。SupercellのService LeadであるSami Yliharjuは「我々のお客様は信じられないペースで増えています。AWSを利用するということは、我々の成長に合わせたインフラを確保できることを意味します。Amazon Kinesisにゲーム エンジン サーバーから送られる何百ものゲームデータをリアルタイムで送っています。Amazon Kinesisにより、ビジネスに不可欠な分析やダッシュボードアプリケーションを遅れることなく手に入れることができます。また、Amazon Kinesisはリアルタイムなストリーミングデータ収集のプラットフォームを構築する際にかかる開発者の負担をなくすので、Supercellは世界中のゲーマーのためのゲーム開発に集中できます。」と述べています。

InformaticaのExecutive VPおよびCMOのMarge Breyaは「お客様はセンサー、モバイルデバイス、ログサーバーおよび様々なソースを通じたマシンデータから非常に大きいデータを作り出していて、そのデータを統合することは今まで以上に重要な意味を持っています。Informatica Vibe技術は、業界初にして唯一の埋込み式の仮想データマシンであり、情報時代に向けて、データ統合機能を次世代アプリケーションに埋込むことができるので、お客様の全てのデータを利用することが可能になります。InformaticaとAWSが協力して、Amazon Kinesisを利用することで、お客様はMachine Data製品用のVibe Data Streamを利用したソースからのビッグデータを簡単に収集し、AWS上のリアルタイム ストリーム処理のためにAmazon Kinesisに直接流し込むことができます。」

報道関係からのお問い合わせ先

野見山 祐子 PRマネージャー Amazon Web Services
Email: yukotac@amazon.co.jp