投稿日: Nov 28, 2018

このたび、Amazon SageMaker の新しいサービス、Amazon SageMaker RL がローンチされました。これにより、開発者やデータサイエンティストは、Amazon SageMaker RL を使用して、大規模な強化学習モデルを迅速かつ簡単に開発できるようになります。

機械学習の分野では、強化学習に関する話題が絶えません。強化学習は、とてつもない潜在能力を秘めた、エキサイティングなテクノロジーであるためです。強化学習では、モデルのトレーニングに大量のトレーニングデータを必要としません。所望の結果に関する報酬関数は判明しているものの、関数を導く経路が不明であり、その発見のために多数の反復計算が必要となるケースでは、強化学習が非常に有効となります。強化学習が有効な領域としては、ヘルスケア対策、製造サプライチェーンの最適化、ゲーム攻略法の導出などが挙げられます。しかし、強化学習の学習曲線は急勾配であり、変動要素も多いため、資金豊富な技術機関以外には、事実上、手の届かないものとなっています。クラウド初のマネージド型強化学習サービスである Amazon SageMaker RL は、マネージド型強化学習アルゴリズムを通じた強化学習の構築、トレーニング、デプロイの実施環境をあらゆる開発者に提供するほか、Intel Coach や Ray RL を含む複数のフレームワーク、MATLAB や Simulink を含む複数のシミュレーション環境、AWS RoboMaker (AWS の新しいロボット工学サービスで、SageMaker RL と相性の良いシミュレーションプラットフォームを提供) との統合をサポートします。

Amazon SageMaker RL は、Amazon SageMaker が提供されているすべての AWS リージョンで利用できます。詳細については、製品ページを参照してください。