投稿日: Mar 16, 2020

Global Datastore は、Amazon ElastiCache for Redis の新機能であり、高速で、信頼性が高く、安全なフルマネージド型クロスリージョンレプリケーションを提供します。1 つのリージョンで ElastiCache for Redis クラスターに書き込むとともに、他の 2 つのクロスリージョンレプリカクラスターでデータを読み取ることができるようになりました。これにより、リージョンをまたいだ低レイテンシーの読み取りおよび災害復旧が可能となります。

グローバルフットプリントのリアルタイムアプリケーション向けに設計された Global Datastore for Redis は、通常 1 秒未満のクロスリージョンレプリケーションレイテンシーをサポートし、エンドユーザーにより近いジオローカル読み取りを提供することにより、アプリケーションの応答性を向上させます。まれにリージョンのの劣化が発生した場合、健全なクロスリージョンレプリカクラスターの 1 つを、完全な読み取り/書き込み機能を持つプライマリクラスターに昇格させることができます。プロモーションは通常、開始後 1 分もかからずに完了し、アプリケーションを引き続き利用できます。クロスリージョンデータ転送トラフィックを保護するために、Global Datastore は、転送中に暗号化を使用します。

Global Datastore をセットアップするには、既存のクラスターから開始するか、プライマリとして使用する新しいクラスターを作成します。Global Datastore for Redis は、ElastiCache の AWS マネジメントコンソールで数回クリックするだけで作成できます。また、最新の AWS SDK または CLI をダウンロードすることで作成を自動化できます。Global Datastore は、AWS CloudFormation ではまだサポートされていません。詳細については、Amazon ElastiCache Global Datastore のドキュメントをご覧ください。

Global Datastore は、Amazon ElastiCache for Redis 5.0.6 で利用可能であり、M5 および R5 ノードでサポートされています。Global Datastore は、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン) の各リージョンで、本日より追加費用なしで利用できます。Amazon ElastiCache のノードベースの料金は、Global Datastore の一部として作成されたすべてのノードに適用され、標準の AWS データ転送速度が適用されます。詳細については、「Amazon ElastiCache の料金」をご覧ください。