投稿日: Sep 4, 2020

AWS X-Ray で、Java の Auto-Instrumentation Agent が利用可能になりました。これにより、既存の Java ベースアプリケーションを修正する必要なく、トレースデータの収集が行えるようになります。今回リリースされた Auto-Instrumentation Agent を使用すれば、コード変更が不要で最低限の設定を変更するだけで、Java のウェブおよびサーブレットベースアプリケーションを追跡できます。 

このエージェントは、Spring Boot で構築したウェブアプリケーションやサーブレットベースのマイクロサービスなど、Java アプリケーションにおけるトレースデータの自動的な収集を可能にします。Apache HTTP クライアントや AWS SDK クライアント、および JDBC ベースの SQL クライアントが生成した、すべてのダウンストリームリクエストがキャプチャされます。またこのエージェントは、自動的にマルチスレッドアプリケーションでも機能します。新しいスレッドのインストルメンテーションを調整する必要もありません。トレースデータの利用は、Java ベースの分散型アプリケーションの分析を可能にします。また基盤となるサービスの実行状況を的確に把握することで、パフォーマンスの問題やエラーの根本原因を特定しトラブルシューティングを行えます。 

エージェントのダウンロードは、AWS X-Ray Java Auto-Instrumentation Agent の GitHub レポジトリから行ってください。また、新機能と使用開始手順については、Auto-Instrumentation Agent for Javaをご参照ください。