投稿日: Jun 25, 2021

Amazon CloudWatch Metric Math が、RUNNING_SUM、TIME_SERIES、DATAPOINT_COUNT を含む 14 種類の新しい関数のサポートを開始しました。新たに 2 種類の FILL バリアント、2 種類の対数関数、各データポイント間の差分を計算するための 2 種類の関数、および 5 種類の時刻関数もサポートされるようになりました。CloudWatch Metric Math では、メトリクスを集計および変換して、ヘルスメトリクスやパフォーマンスメトリクスのカスタム視覚化を作成できます。本日発表された新しい関数により、メトリクスの対数値を表示したり、時間の経過に伴うレイテンシーの変化をより適切に可視化したり、製品の累積売上を計算したりすることができます。

新しい FILL バリアントである REPEAT と LINEAR を使用すると、わずかなメトリクスからより自然なグラフを簡単に作成できます。TIME_SERIES 関数を使用すると、メトリクスの平均値や最大値などのスカラー値を時系列でプロットできます。DATAPOINT_COUNT 関数は、エラーが発生したホストの数などのイベントを経時的にカウントするために使用できます。新しい時刻関数を使用して、特定の時間枠内でのみトリガーされるアラームを作成したり、異なる時間枠で異なるしきい値を使用したりできます。例えば、DAY 関数を使用すると、週末に変化するしきい値を持つメトリクスでアラームを発することができます。

これらの関数はすべて、CloudWatch コンソールで利用可能な事前定義の Metric Math テンプレートに含まれています。[メトリクス ] タブを開き、表示されたメトリクスをクリックした後、ドロップダウンから数式を選択してください。これら事前定義の算術表現は、ワンクリックでそのまま使うことができますし、ご自身の用途にあったカスタマイズを行う出発点としてもご利用いただけます。

Metric Math は CloudWatch が利用可能なすべての AWS リージョンで利用できます。Metric Math の算術表現は、GetMetricData API の呼び出しや、API、AWS SDK、AWS Cloud Formation を使ったダッシュボードの定義にも使用することができます。詳細については「Metric Math 構文と関数」を参照ください。