投稿日: Jul 27, 2021

AWS IoT SiteWise は、産業機器からのデータの大規模な収集、保存、整理、およびモニタリングを実行するためのマネージドサービスです。本日、AWS IoT SiteWise のデータを Amazon S3 にエクスポートする機能がサポートされることを発表いたしました。この機能により、AWS IoT SiteWise を設定して、 Amazon S3 の産業用データレイクに機器データをエクスポートできます。データをエクスポートすると、AWS IoT Analytics、Amazon Athena、Amazon SageMaker、Amazon QuickSight など他の数々の AWS のサービスのを活用して分析の実行や機械学習 (ML) モデルの構築ができます。また、AWS IoT SiteWise から取り出した機器データをデータレイク内の他のデータソース (エンタープライズリソースプランニングシステムなど) と結合および補強することで、より豊かなインサイトが得られ、メンテナンスやオペレーションの活動を最適化できます。

AWS IoT SiteWise コンソールでオプトインしてデータを S3 にエクスポートできます。オプトインしてデータを S3 にエクスポートしたら、あとは AWS アカウント内の S3 バケットの URL を指定するだけです。設定が完了すると、AWS IoT SiteWise は、測定値、メトリクス、トランスフォームから受け取るデータを定期的に S3 バケットにエクスポートします。さらに、AWS IoT SiteWise は S3 にエクスポートされたデータと自動的に同期するので、アセットやアセットモデルの定義に変更があった場合に最新のアセット構造や階層が S3 のデータに反映されます。 

今回の発表では、AWS IoT SiteWise と AWS IoT Analytics のネイティブな統合も可能になり、AWS IoT SiteWise のデータに対して SQL クエリを実行できるようになりました。この機能を活用するには、S3 にエクスポートした AWS IoT SiteWise のデータに基づき、AWS IoT SiteWise コンソールでオプトインして AWS IoT Analytics のデータストアを作成します。次いで、AWS IoT Analytics で SQL クエリを実行すれば、アセットに関するインサイトを発見できます。具体的には、各種の AWS IoT SiteWise アセット間のプロパティや関係を閲覧したり、AWS IoT SiteWise データの統計クエリを実行したり、AWS IoT SiteWise データを他の S3 を使用する AWS IoT Analytics データストアと結合して高度な分析を実行できます。

S3 へのデータエクスポートを設定する方法については、AWS IoT SiteWise リファレンスの S3 へのデータエクスポートに関するページを参照してください。AWS IoT SiteWise の詳細については、AWS IoT SiteWise ウェブサイトまたはデベロッパーガイドをご覧ください。