投稿日: Nov 19, 2021

新しい AWS デジタル学習体験、Amazon.com での技術コース、AWS re/Start の拡大、Amazon 初の対面でのクラウドラーニングセンターにより、スキルトレーニングを数百万人の人々に提供
 
AWS グローバルデジタルスキル調査によると、デジタルスキルトレーニングの必要性はかつてなく高まり、85% の労働者が新型コロナ感染症の拡大前よりも、技術的な知識の必要性を感じていることが明らかに

※本プレスリリースは、202111 18 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

(シアトル - 2021 年 11 月 18 日発表) Amazon.com, Inc. の関連会社であるAmazon Web Services, Inc. は本日、学習意欲のある方なら誰でも無料のクラウドコンピューティングスキルトレーニングをより簡単に利用し、キャリア成長の可能性を広げられるようにする 4 つの取り組みを発表しました。この新しい取り組みは、(1)新しいデジタル学習体験であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)スキルビルダーの提供開始、(2)Amazon.com のウェブサイトへの AWS コースの追加、(3)グローバルのリスキルプログラムである AWS re/Start の拡大、および(4)Amazon 初の対面でのクラウド学習専用スペースである AWS スキルセンター の開設です。Amazon は 2020 年 12 月に数億ドルを投資し、2025 年までに 2,900 万人に無料のクラウドコンピューティングのスキルトレーニングを提供することを発表しています。200 以上の国と地域の人々を対象とし、職業や知識レベルは問わないこのミッションのもと、すでに 600 万人以上のクラウドスキル習得を支援してきました。今回の発表は、スキルトレーニングをさらに数百万人の人々に提供することで、従来の取り組みを拡充するものです。

これらの取り組みは、スキルトレーニングの必要性がかつてないほど高まっているという最近の調査に基づいています。AWS グローバルデジタルスキル調査では、12 か国の企業と従業員を対象に、デジタルスキルトレーニングに対する認識について調査しました。この調査によると、85% の従業員が、新型コロナウイルス感染症によって業務に変化が生じた結果、業務遂行により技術的な知識が必要になったと感じています。そして、時間をかけて新しいスキルを身につけた従業員のうち、86% が業務の効率向上、85% が個人的な満足感の獲得、80% が雇用適性の向上という大きなメリットを感じています。人材育成プログラムを導入している企業側においても、87% がデジタルスキルトレーニングへの投資によってデジタル変革に向けた目標をより迅速に達成できるようになり、84% が従業員の定着率向上などのメリットを感じています。なお、AWS グローバルデジタルスキル調査の結果は、aboutamazon.com/29million でご覧いただけます。   

アマゾン ウェブ サービス トレーニング・認定部門 バイスプレジデントである Maureen Lonergan(モーリーン・ロナーガン)は、次のように述べています。「私たちのゴールは、クラウドコンピューティング分野におけるキャリアを築くうえで必要なツールへのアクセスを提供することで、学習意欲のある方々すべてを力づけることです。今後 10 年間で、あらゆる業界でクラウドコンピューティングの浸透が進み、膨大な数の新規雇用を生み出すでしょう。そのため、当社は数億ドルを投資して、オンラインコースや地域ごとの対面でのリスキルプログラム、誰もが簡単にクラウドスキルを学べる新しい方法を開発しています。豊かで多様性に富む未来の働き手を力づけるためには、技術的なスキルトレーニングを受けるための障壁を低くすることが重要です。こうしたコミットメントの一環として提供する今回の無料プログラムは、クラウドコンピューティング業界やテクノロジーの経験が浅い方から、さらなるスキルアップを目指す経験豊富なプロフェッショナルまで、学習者のさまざまなニーズに応えられるよう設計されています」

AWS スキルビルダーと Amazon.com から充実した、アクセスしやすいトレーニングを提供
Amazon は、最新のテクノロジースキルカリキュラムを世界中の人々が利用できるよう、AWS スキルビルダーの提供を開始しました。AWS スキルビルダーは、200 以上の国と地域で新しいデジタル学習体験を提供します。今年新たに追加された約 60 のクラウドコンピューティングクラスを含め、500 以上の無料オンデマンドコースに迅速かつ簡単にアクセスできます。AWS スキルビルダー は、多様な学習目標や学習スタイルに対応した充実したコンテンツを、日本語を含む 16 の言語で提供します。受講者には、職務や技術分野に応じておすすめの学習プランが提示されるため、スキルレベルに応じて最適なコンテンツにアクセスできます。

また、スキルトレーニングをより簡単に探せるよう、AWS の無料学習コースが Amazon.com から利用できるようになりました。米国の Amazon.com サイトのユーザーは、ワンクリックで AWS のトレーニングコースにアクセスできます。直感的で使いやすい Amazon.com で新しい靴を買うときと同じように、クラウドコンピューティングの知識や技術スキルを高めたい方は、クラウドコンピューティングの基礎から高度なクラウドアーキテクチャまで、無料コースを簡単に閲覧できます。コンテンツは、Amazon.com のサイトに新設された「AWS Courses」セクションで提供されます。このセクションからスキルトレーニングコースを探すほか、選択した学習コースを途中から再開することもできます。Amazon.com 上 の AWS コースには、AWS Training Partner を通じて提供されるものがあり、その中には無料のコースもあります。学習を開始するには、amazon.com/courses にアクセスしてください。(抄訳版注釈:本プログラムの日本での提供時期は現時点では未定です。)

テクノロジー業界での就業を希望する失業者や非正規労働者を対象とした、無料のリスキルプログラム「AWS re/Start」を 3 倍に拡大
AWS は、失業者や非正規労働者に対するトレーニングと雇用機会を拡大するため、AWS re/Start を提供する都市を、2020 年における 12 か国 25 都市から、2021 年末までに 38 か国 95 都市へと、3 倍以上に拡充します。AWS re/Start は、12 週間で受けられる無料プログラムで、テクノロジー業界での就業経験がほとんどない方でもエントリーレベルのクラウドコンピューティングのキャリアを目指す準備を行うことができます。シナリオに基づいた実践的な演習、実習、コース学習を通じて、Linux、Python、ネットワーク、セキュリティ、リレーショナルデータベースなど、さまざまな技術分野のスキルを習得します。このプログラムの履修完了者の 90% が就職面接の機会を得られています。また、社会的に孤立している人々、退役軍人とその配偶者、既存のスキルが通用せず職を失った人々の支援を重視しています。

最近では、クルーズ船の元船員、フィットネストレーナー、専業主婦、兵役経験者などがこのプログラムを利用し、新たにテクノロジー業界でのキャリアを踏み出しています。イギリスのファストフードレストランで働いていた Charlotte Wilkins さんはコロナ禍で職を失いましたが、AWS re/Start を利用して人生を切り拓いた一人です。「一時解雇されたとき、学習コースを検討したり、新しいキャリアを見つけたりするのに適した時期だと思いました。もともとテクノロジーに興味があり、コーディングを学びたいと思っていましたが、自分に必要なスキルがわからなかったので、どのコースがよいのか確信が持てませんでした。AWS re/Start は、さまざまなトピック、スキル、クラウドコンピューティングのコンセプトを幅広くカバーしていました。このプログラムによって私の人生は大きく変化し、ここで身につけた知識によって、クラウド関連企業のアソシエイトソリューションエンジニアとして、まったく新しいキャリアパスを踏み出すことができました」

AWS re/Start は、個人が新たなキャリアをスタートするためのきっかけとなると同時に、世界中の AWS のお客様やパートナーにとっては、クラウド人材の源流となります。Accenture で Accenture AWS Business Group のグローバルリードを務める Andy Tay(アンディ・テイ) 氏は次のように述べています。
「私たちは、業界、マネジメントレベル、地理的な境界を越えて行う複雑な業務に、多様な視点がもたらす価値を認識しています。AWS re/Start プログラムは、多様なクラウド人材を発掘/育成するための重要な情報源であり、現在および将来の重要な役割に必要なスキル、特に社会的に孤立しがちな方々に必要なスキルを提供しています」(抄訳版注釈:本プログラムの日本での提供時期は現時点では未定です。)

Amazon 初となる対面でのクラウド学習スペースの開設
クラウド業界でのキャリアを模索している人々をさらに支援するため、Amazon はシアトルに AWS スキルセンターを開設します。これは、クラウドコンピューティングや業界でのキャリア開拓、キャリア目標を達成するためのスキルを身につけたいすべての人々を対象とした、Amazon 初となる対面でのクラウド学習専用スペースです。AWS はさらに、米国および世界各地でスキルセンターを開設していきます。このセンターでは、ロボティクス、宇宙、ゲーム、スポーツなど、クラウドコンピューティングを現実世界に応用するためのインタラクティブな展示を行います。また、テクノロジーに関する業務経験のない成人の方を対象とした無料の対面クラスも開講します。基礎クラスには、初心者向けにコンピューティングの基本的な知識を提供する「Introduction to Computer Technology」、クラウドコンピューティングの基本的な概念をカバーする「Cloud Practitioner Essentials」のほか、AWS Cloud Practitioner 認定試験に向けた試験準備対策として「Exam Readiness: Certified Cloud Practitioner」などがあり、その他にもゲーム技術や機械学習などの基礎的なコースがあります。また、地元の企業や団体とのネットワーキングイベントを開催し、キャリアや求人に関する情報も提供します。AWS スキルセンター は 11 月 22 日より一般公開され、無料で利用できます。イベントやクラスの詳細は aws.amazon.com/training/skills-center-seattle でご確認ください。(抄訳版注釈:本プログラムの日本での展開は現時点では未定です。)

世界経済フォーラムのマネージングディレクターである Saadia Zahidi (サーディア・ザヒディ)氏は次のように述べています。「2025 年までに、デジタル化の進展によって 9,700 万の新たな雇用が生まれるでしょう。スキルは未来の通貨となり、企業や政府は労働者が未来の仕事に対応できるよう、早急に協力しなければなりません。Amazon のような企業がスキル教育プログラムを広く一般に提供していくことは、世界中の人々やコミュニティに対する雇用機会の拡大への貢献につながります」

2025 年までに 2,900 万人に無料でクラウドコンピューティングスキル習得プログラムを提供するという Amazon の取り組みは、Amazon が全社で進める人材育成の一環です。Amazon の人材育成の取り組みには、子供向けの科学、技術、工学、数学(STEM)教育プログラム、大学との連携、Amazon 社員への教育支援/スキルトレーニングの機会提供のための 12 億ドルの投資なども含まれます。Amazon の無料スキルトレーニングプログラムの詳細や開始方法については、aboutamazon.com/29million をご覧ください。