投稿日: Jun 16, 2022

Amazon Chime SDK で、WebRTC セッションあたり 100 本のウェブカム動画ストリームのサポートが開始されました。Amazon Chime SDK を使用すると、インテリジェントなリアルタイムでの音声、動画、画面共有を開発者が自身のウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションに追加することができます。各クライアントアプリケーションでは表示するウェブカム動画ストリームを 25 本まで選択でき、ユーザーごとにカスタマイズ可能な没入型の動画エクスペリエンスを創出できます。

開発者は、アプリケーションのユースケースおよび参加者のロールに基づいて、各セッションの参加者に合わせてカスタマイズされたエクスペリエンスを柔軟に作り出すことができます。例えば、教師向けには発言中の生徒を映す画面とは別に、生徒のギャラリービューを表示して、自動ローテーションで生徒全員を見られるようにすると便利です。一方で、生徒向けには教師に表示されるウェブカムの映像、発言中のクラスメートの映像、および選択したクラスの友達数人の映像を表示して、ピン留めして継続的に表示できるようにすると便利です。

開発者はクライアント側の動画優先度ポリシーを用いて、表示するウェブカム動画ストリームを 25 本まで選択できます。動画ストリームは、すべてのストリームが接続状態になるか、下り回線のバンド幅を使い切るまで、優先度に従って順に接続されます。例えば、クライアントのネットワークに制限や輻輳が生じたとします。動画ストリームは優先度と逆の順序で一時停止され、優先度の高いストリームが高品質での接続を維持できるよう、バンド幅が開放されます。ウェブカムからの映像が高ビットレートと低ビットレートのストリームでサイマルキャストされている場合、クライアントでは低ビットレートのストリームへの切り替えが試みられ、ストリームの一時停止は最終手段として行われます。

100 本のウェブカム動画ストリームを利用する場合、開発者は「会議ごとにパブリッシュされる Amazon Chime SDK の同時動画ストリーム」のサービスクォータの引き上げをリクエストする必要があります。Amazon Chime SDK および動画機能の詳細については、次のリソースをご覧ください。