投稿日: Jul 1, 2022

本日、AWS は AWS Migration Hub Refactor Spaces を使ってルートのオン、オフを切り替える機能を発表しました。この機能を使うと、非アクティブなルートを作成して、ルートの対象サービスがトラフィックを受信できるようになった時点で、あらためてアクティブできるようになります。また、ルートの切り替えを使用してルーティングアプローチを微調整し、アプリケーションが段階的にリファクタリングされる際に適時ルートを変更できます。

AWS Migration Hub Refactor Spaces は AWS のマイクロサービスへの増分アプリケーションリファクタリングのスタートポイントです。Refactor Spaces はインフラストラクチャ、マルチアカウントネットワーキング、ルーティングのすべてを含むアプリケーションリファクタリング環境の作成を自動化し、段階的なモダナイゼーションを実現します。Refactor Spaces を使用すると、アプリケーションがマイクロサービスになったり、マイクロサービスに書き込まれる新たな機能で既存のアプリケーションが拡張されたりするリスクの低減に役立ちます。Refactor Spaces Routes を更新できる機能により、(トラフィックがルートに送られない) 非アクティブなルートを作成し、後でルートをアクティブに設定してトラフィックフローを開始できるようになりました。例えば、これによりサービスのデプロイ時にさらなる柔軟性が得られたり、ソフトウェア開発ライフサイクルを元のモノリスからさらに切り離したりできるようになります。また、問題発生時にルートのオン、オフを切り替えることで、リスクを軽減できます。例えば、あるサービスに問題が発生した場合、そのサービスへのルートを停止し、トラフィックをデフォルトルートにフォールバックさせられます。

ルートを更新できるこの機能は、Migration Hub Refactor Spaces と同じリージョン (米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ストックホルム)) で一般提供が開始されました。AWS を利用したアプリケーションのリファクタリングの詳細、または計画の開始については、Migration Hub の Web ページRefactor Spaces のドキュメントのルートの更新機能をご覧ください。