投稿日: Sep 26, 2022

Amazon Textract は、あらゆるドキュメントまたは画像からテキスト、手書き文字、およびデータを自動的に抽出する機械学習サービスです。本日、AWS Service Quotas との統合の強化により、Amazon Textract でセルフサービスのクォータ管理をサポートし、新しいセルフサービス Amazon Textract クォータ計算ツールをリリースすることを発表いたします。また、一部の AWS リージョンで 1 秒あたりのトランザクション (TPS) スループットのデフォルトのクォータが引き上げられます。今回の新しい機能と機能強化の詳細については、以下をご覧ください。

AWS Service Quotas との統合の強化: お客様から、TPS の設定変更を簡単に自己管理し、クォータの引き上げリクエストを処理するのにかかる所要時間を短縮して Amazon Textract の使用を拡大し続けることができるようにしたいという要望がありました。今回のリリースにより、AWS Service Quotas コンソールで Amazon Textract のすべてのサービスクォータを先を見越して管理できるようになりました。Service Quotas を使用すると、クォータの引き上げリクエストが自動的に処理されるため、ほとんどの場合、承認時間を短縮できます。デフォルトのクォータ値だけでなく、特定のリージョンでアカウントに適用されたクォータ値、クォータごとの使用率履歴のメトリクスも確認できるようになり、特定のクォータの使用率が設定可能なしきい値を超えた場合に通知されるようにアラームを設定できるようになりました。

Textract サービスクォータ計算ツールのリリース: Amazon Textract クォータ計算ツールを使用して、AWS Service Quotas コンソールから直接クォータの引き上げリクエストを送信する前に、ワークロードのクォータ要件を簡単に見積もることができるようになりました。

Amazon Textract のデフォルトのサービスクォータの引き上げ: Amazon Textract では、複数の主要な AWS リージョンで複数の非同期 API 操作と同期 API 操作を対象にデフォルトのサービスクォータを引き上げました。具体的には、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (ムンバイ)、欧州 (アイルランド) の各リージョンで、AnalyzeDocument と DetectDocumentText の API 非同期操作と同期操作を対象にデフォルトのサービスクォータが引き上げられました。例えば、米国東部 (オハイオ) の同期 AnalyzeDocument API に対するデフォルトの TPS クォータ値は 900% 増加し、10 TPS になりました。同様に、アジアパシフィック (ムンバイ) の非同期 StartDocumentTextDetection API に対するデフォルトの TPS クォータ値は 400% 増加し、5 TPS になりました。このように、対象のリージョンで Textract を使用しているお客様は、対象の API 操作についてデフォルトのクォータ値が 50%~900% 引き上げられます。デフォルトのクォータ値の変更前と変更後を記載した表をこちらのブログに掲載しています。新しいデフォルト値はすべてのアカウントに自動的に適用されているため、お客様側に必要な手続きはありません。

Amazon Textract のセルフサービスのクォータ管理とクォータ計算ツールは、Amazon Textract を利用できるすべての AWS リージョンで追加料金なしでご利用いただけます。詳細については、手順について説明しているブログまたはドキュメントをご覧ください。使用を開始するには、AWS Service Quotas コンソールに移動するか、AWS CLI または AWS SDK を使用してください。