投稿日: Oct 20, 2022

AWS の量子コンピュータサービスである Amazon Braket は、量子コンピューティングの研究とソフトウェア開発を加速させることを目的としています。本日、パルスレベルの量子プログラムを実行するための新機能である Braket Pulse をリリースし、Rigetti Computing と Oxford Quantum Circuits (OQC) の超伝導量子プロセッサへのパルスレベルのアクセスのサポートを追加しました。今回のリリースにより、Braket のユーザーはゲート、パルス、または両方の組み合わせを使用して量子プログラムのコーディングするオプションを得て、選択肢が増え、さらに研究を深めることができるようになりました。

今日の量子コンピュータのパフォーマンスを研究および最適化するとき、研究者はノイズやクロストークを研究したり、より堅牢な新しいゲートを開発したり、エラー緩和のスキームを考案したり、新しい量子アルゴリズムを探究するために、ハードウェアに対する最低レベルの制御へのアクセスを必要とすることが多々あります。Braket Pulse では、量子プロセッサの量子ビットを制御する低レベルのアナログ信号やパルスを操作できます。プログラムの特定の領域にパルス命令のブロックを選択的に挿入することで、Braket Pulse をゲートベースの量子回路で選択的に使用して個々の演算の最適化に焦点を当て、パフォーマンスを微調整できます。

Braket Pulse の機能を利用するには、Braket SDK または Braket API を使用するか、量子命令の中間表現である Open Quantum Assembly Language (OpenQASM) を使用してタスクを直接送ることができます。Braket Pulse は米国西部 (北カルフォルニア) と欧州 (ロンドン) の AWS リージョンで、追加費用なしで Rigetti および OQC デバイスをプログラミングするために利用できます。Braket Pulse を使い始めるには、AWS のサンプルノートブック、またはブログ記事をご覧ください。