投稿日: Jan 4, 2023

Application Auto Scaling での自動スケーリングリソースに対するスケーリングの決定について、ユーザーがより詳しく状況を把握できるようになりました。Application Auto Scaling (AAS) は、Amazon EC2 の範囲を超える 13 種類の AWS サービスで標準化されたエクスペリエンスを提供するサービスです。例えば、Amazon DynamoDB のプロビジョニングされた読み取り/書き込みキャパシティ、Amazon Elastic Container Service (ECS) などのサービスが対象となっています。Application Auto Scaling ではユーザーが定義したスケーリングポリシーがスケーリング決定のガイドラインとなり、これに基づいてスケーリングアクションが実行されます。これまでは、完了した詳細のみがユーザーに表示され、延期されたスケーリングアクションの詳細は提供されていませんでした。この機能により、スケーリングアクションにつながらなかったスケーリングの決定について、記述形式と機械可読形式の両方でより詳しいインサイトが得られるようになります。

この機能は主に、スケーリングアクションがトリガーされない理由を把握するために役立ちます。スケーリングポリシーによってスケーリングアクションを実行しない決定が下されることがあります。そのような場合、指定のガイドラインに従っていないのではないかという印象を持つかもしれません。しかし、この決定はユーザーの保護のため、または一部の構成を変更する必要がある場合に行われます。たとえば、AAS はユーザーが定義した最小および最大キャパシティ範囲を常に尊重します。そのために、スケーリングアクションをブロックすることがあります。これまでは、AAS が下すこのような決定について、ユーザーが十分に把握できませんでした。ユーザーは問題を理解するためにサポートチケットを送信する必要があり、可能な修復に遅れが生じることが多々ありました。

この機能は、すべてのパブリックリージョンと AWS GovCloud (米国) リージョンで利用できます。詳細については、Application Auto Scaling のドキュメントをご覧ください。