投稿日: Mar 14, 2023
Application Auto Scaling で算術演算や数学関数を使用して、ターゲット追跡ポリシーで利用されるメトリクスをカスタマイズできるようになりました。ターゲット追跡は、サーモスタットのような機能です。スケーリング対象のリソースのキャパシティを絶えず変更することで、スケーリングメトリクスをお客様が定義したターゲットレベルに維持します。
算術演算子 (+、-、/、* など) と数学関数 (Sum や Average など) を使用して、既存の CloudWatch メトリクスを基にカスタムメトリクスを簡単に作成できます。Application Auto Scaling は、Amazon Elastic Container Service (ECS) サービスなど、対応する 13 の AWS サービスで、キャパシティを自動的にスケーリングします。ターゲット追跡は、具体的にはサーモスタットのような機能です。スケーリング対象のリソースのキャパシティを絶えず変更することで、指定されたメトリクスをお客様が定義したターゲットレベルに維持します。今回のリリースで、カスタムメトリクスによるターゲット追跡をより簡単かつ安価に設定できるようになりました。
ターゲット追跡では、ECS サービスの CPU 使用率など、最も一般的なメトリクスをそのまま使用できます。状況によっては、処理されたリクエストの数といったアプリケーション固有の独自メトリクスや、AWS Simple Queue Service などの他の AWS サービスによって発行されているメトリクスに基づいたスケーリングが必要となります。そのような場合、これまでは、ターゲット追跡で使用するために有料のカスタム CloudWatch メトリクスを作成する必要がありました。これからは、カスタムメトリクスが他の既存メトリクスの簡単な関数である場合、ターゲット追跡ポリシーで CloudWatch Metric Math を使用できるようになります。新しいカスタム CloudWatch メトリクスを有料で発行する必要はなくなりました。例えば、ECS サービスのタスクごとの SQS メッセージ数を表すカスタムメトリクスを定義するとします。これには、キュー内のメッセージ数を表す既存の SQS メトリクスを利用できます。その値を Metric Math を使用してターゲット追跡ポリシー設定のキャパシティで割れば、ターゲット追跡ポリシーと連動するようになります。
ターゲット追跡は、すべてのパブリック AWS リージョンで、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) および AWS SDK から利用できます。詳細については、Application Auto Scaling のドキュメントを参照してください。