投稿日: Apr 11, 2023

AWS Lambda では、AWS GovCloud (米国) リージョンの Amazon SQS イベントソースへの最大同時実行数の設定がサポートされるようになりました。これにより、Amazon SQS イベントソースによる同時呼び出しの最大数の制御が可能になります。1 つの関数に対して複数の Amazon SQS イベントソースを設定すると、個々の SQS イベントソースによる同時呼び出しの最大数を制御することが可能です。

AWS Lambda を使用すれば、Amazon SQS のイベントの大規模な使用をより簡単に行えます。Lambda 関数は、イベントソースマッピング (ESM) を使用して SQS キューにサブスクライブします。ESM は、メッセージのキューをポーリングして Lambda 関数を呼び出す処理インスタンスで構成されています。処理インスタンスは、処理するメッセージが増えればスケールアップし、キュー内のメッセージ数が減少したり、関数エラーが発生したりすればスケールダウンします。 

これまで、ESM による同時呼び出しの最大数を制限する場合は、予約された同時実行数の上限を設定する必要がありました。それにより、関数が使用する同時実行の数は制限できましたが、関数のスロットリングによりスループットの一貫性が低下し、メッセージの再試行を余儀なくされていました。イベントソースマッピングを新たな方法で制御できるようになったことで、類似のアクションを実行する際に、予約された同時実行数を設定しなくても同時呼び出しの数を直接制限することが可能になりました。 

Amazon SQS の最大同時実行数の設定機能は、AWS GovCloud (米国西部) リージョンと AWS GovCloud (米国東部) リージョンの AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、AWS SAM、AWS SDK for Lambda からご使用いただけます。