投稿日: Jun 13, 2023

本日、AWS は、ユーザーの複数の顔画像を活用して顔検索の精度を大幅に向上させる新機能をリリースしました。現在、Amazon Rekognition では、個々の顔ベクトルで表現されたユーザーを検索できるようになっています。顔ベクトルは、画像を基に顔を数学的に表現したものです。このたび、同じユーザーの複数の顔ベクトルを集約したユーザーベクトルを作成できるようになりました。ユーザーベクトルには、さまざまなレベルの照明、シャープネス、ポーズ、外観などが含まれているため、より精密な描写でより高い顔検索精度が得られます。

金融サービス、ギグエコノミー、通信会社、ヘルスケア、写真共有、メディア企業などのお客様は、オンラインオンボーディング時の本人確認 (IDV)、ステップアップ認証、個人検索に Amazon Rekognition の顔検索を使っています。例えば、IDV プロバイダーは顔検索を使用して、新規ユーザーの顔が既存のアカウントと一致するのか、それとも既知の不正行為者と一致するのかを判断します。ユーザーごとに最大 100 の顔ベクトルを 1 つのユーザーベクトルに集約することで、検索の精度を向上させることができます。個々の顔ベクトルと比較して、ユーザーベクトルはセキュリティがより強く、全体的なエクスペリエンスの質が上がります。

ユーザーベクトルは、Amazon Rekognition Faces がサポートしているすべての商用 AWS リージョンで利用できます。開始するには、最新の AWS SDK をダウンロードし、Amazon Rekognition Faces のドキュメントをご覧ください。