投稿日: Jun 7, 2023

AWS CloudFormation StackSets では、CREATE、UPDATE、DELETE、IMPORT TO STACKSET、DRIFT のスタックセットオペレーションのデプロイエクスペリエンスが更新され、デプロイ中に停止された AWS アカウントがスキップされるようになりました。今回のリリースにより、StackSets は停止されている AWS アカウントをスキップし、対応するスタックインスタンスに FAILED ではなく SKIPPED_SUSPENDED_ACCOUNT としてフラグを付けます。需要が少ない時期は、非本番環境のクラウドリソースの使用を減らすなどの理由でAWSアカウントを一時停止できます。この機能により、スタックセット操作のデプロイ速度が向上し、FAILED スタックセット操作の数が減ります。 

StackSets は、AWS アカウントのブートストラッピング、クロスアカウントアプリケーションのデプロイ、AWS Backup によるディザスタリカバリの設定、クラウドインフラストラクチャのスケーリングなど、さまざまなケースに使用できます。新しい SKIPPED_SUSPENDED_ACCOUNT ステータスコードを使用して、スタックインスタンスの詳細なステータス情報を取得できるようになりました。この機能により、AWS アカウント、AWS Organizations、または組織単位 (OU) をターゲットとする際に、ターゲットグループ内で停止されている AWS アカウントの数を気にせずに済みます。以前は、AWS アカウントが一時停止されると、障害が発生したスタックインスタンスの数が増え、これがスタックセット操作の耐障害性の原因となっていました。ユーザーはスタックセットのデプロイのレジリエンスと信頼性を確保するための基準として、耐障害性を使用しています。今後は、AWS アカウントが一時停止されて、耐障害性を高めることを心配する必要がなくなります。

この機能は AWS CloudFormation StackSets が提供されている AWS リージョンで利用できます。StackSets が利用可能な AWS リージョンについては、AWS リージョン表で確認できます。StackSets のスタックインスタンスステータスコードのリストについては、CloudFormation のユーザーガイドをご覧ください。