投稿日: Nov 27, 2023

本日、AWS は AWS HealthScribe の一般提供を発表いたしました。これは、医療アプリケーションビルダーが患者と臨床医との会話から予備的な臨床文書を自動的に作成できるように設計された、HIPAA 対応の生成系 AI 搭載サービスです。AWS HealthScribe を使用すると、ヘルスケア業界の文書作成を支援するために特別にトレーニングされた音声認識と生成系 AI をアプリケーションに統合して、臨床文書の作成を迅速化し、診察環境を向上させることができます。AWS HealthScribe により、ヘルスケアソフトウェアプロバイダーは、基盤となる機械学習 (ML) インフラストラクチャを管理したり、ヘルスケア特有の大規模言語モデル (LLM) を独自にトレーニングしたりすることなく、生成系 AI 機能を簡単かつ迅速に組み込むことができます。

AWS HealthScribe では、単一の API を使用して、患者と会話した重要な内容について、診察の音声から予備的な臨床記録を自動的に生成できます。利用できる内容には、来院の理由、現在の病歴、システムレビュー (ROS)、過去の病歴、評価、治療計画などがあります。AWS HealthScribe は、臨床現場での AI の安全な使用をサポートします。AI が生成した記録のすべての文には、生成された要約の正確性を検証するために元の文字起こし原稿への参照が付いています。また、このサービスは、発言者の役割を臨床医または患者として識別し、対話を雑談、主観的コメント、客観的コメントなどのカテゴリに分類します。分類することで、ユーザーは、診察時の文字起こし原稿のうち最も関連性の高い部分をすばやく見つけることができます。さらに、AWS HealthScribe は、病状、医薬品、治療などの構造化された医学用語を抽出します。これらの医学用語は、臨床用途における有用なワークフロー提案を生成したり、関連するデータエントリを自動提案したりするために使用できます。AWS HealthScribe は受信音声や出力テキストを保持しないため、セキュリティとプライバシーが確保されています。また、データの保存場所を管理することができ、転送中と保管中のデータは暗号化されます。

AWS HealthScribe は米国東部 (バージニア北部) で一般提供されています。AWS マネジメントコンソールにアクセスすれば、今すぐ利用できます。