投稿日: Mar 11, 2024

AWS CloudFormation では、スタックの作成速度が最大 40% 向上し、新しいスタック作成イベント CONFIGURATION_COMPLETE が導入されました。このイベントは、スタックレベルとリソースレベルの両方で使用できます。

お客様がスタックを作成すると、AWS CloudFormation は AWS サービスに API コールを行ってリソースを作成します。これまで、CloudFormation は、リソースのプロビジョニングの開始を知らせる CREATE_IN_PROGRESS と、プロビジョニングの終了を示す CREATE_COMPLETE という 2 種類のスタックイベントを発行していました。今回のリリースにより、CloudFormation はリソース作成の進行中に CONFIGURATION_COMPLETE イベントも発行するようになります。これは、CloudFormation がリソースを作成し、スタックテンプレートで定義されているとおりに構成を適用し、基盤となる AWS サービスとの最終的な整合性チェックが完了するまで待機し始めたことを知らせるものです。CloudFormation では、このイベントを利用してスタック内の依存リソースの並行作成を開始できるようになりました。これにより、お客様は変更を必要とせずにより迅速にスタックを作成できます。たとえば、スタックにリソース A に依存するリソース B が含まれている場合、CloudFormation はリソース A が CONFIGURATION_COMPLETE 状態に達するとリソース B のプロビジョニングを開始します。また、お客様はこのイベントを直接利用して、実稼働前のスタック設定を検証する場合やスタック間のプロビジョニングを開始する場合など、リソースの一貫性チェックが不要なシナリオでのスタック作成プロセスを短縮できます。

これらの強化は、AWS CloudFormation が利用可能な AWS リージョンでご利用いただけます。詳細については、AWS リージョン表をご覧ください。CloudFormation のデプロイがどのように機能するかについて詳しくは、ブログをご覧ください。