名前:松尾 康博 / Yasuhiro Matsuo
ポジション名:ソリューション アーキテクト
入社年月:2011 年 11 月
新卒で国内独立系 SI 企業に入社し、基幹システム向けミドルウェア開発チームにて、様々な業種の案件に提案・設計・テスト・運用のフェーズで後方支援。クラウドコンピューテングが無くデータセンターを借りてサーバーのキッティングやネットワーク構築もすべて自前で行っていた時代に、CTO としてスタートアップの立ち上げに関与。その後、SI 企業にて仮想化基盤技術の調査も兼ねて自社向けシステムの立ち上げ・運用を行い、2011 年 11 月に AWS に入社。


現在、レディネスソリューション部でスペシャリストソリューションアーキテクトとして、ビッグデータ分析やハイパフォーマンス・コンピューティングの領域において、お客様のシステムのクラウド化を技術的な側面から支援しています。ソリューションアーキテクトとしてお客様の課題を解決するためには、自社サービスに詳しいことはもちろんのこと、お客様が既存でお使いのハードウェア、ミドルウェア、ライブラリ、ソフトウェアといった広範囲に渡る知識と理解が必要となり、それらをわかりやすく説明するコミュニケーション能力も不可欠です。

日常的な業務としては、周辺技術の調査や検証を実施し資料を作成したり、お客様先やイベントでのプレゼンテーションを行う機会が多々あります。実際にお客様が PoC や構築作業を行う際には、1 日かけてお客様向けにハンズオンを実施したり、アーキテクチャー構成やパフォーマンス・チューニングについての問い合わせに対応したり、サービスの利用開始後もシステム改善のための相談を受けアドバイスをすることも多くあります。

お客様との接点が非常に多い仕事ではありますが世界中の同僚とも日々コミュニケーションをとり、各国のお客様の課題解決に協力したり、パートナー企業の案件支援を行うこともあります。そのため、お客様先への訪問以外の時間は、情報収集、検証作業、資料作成をしてナレッジの蓄積に注力しています。

初めての外資系企業での勤務ですが、予想以上に本社の開発チームや同僚とのやり取りが多いことや立ち上げ直後のスタートアップと同じようなスピード感で新しい取り組みにチャレンジできる風土であることに驚きました。

提案したことがスムーズに実現できることは稀で、お客様の疑問・不安を一つ一つ丁寧に取り除いていくことや、技術的なブロッカーを克服する方法を考えて検証するなど長期間にわたる地道なプロセスを経る大変さはありますが、ソリューションアーキテクトとしてお客様に提案した構成が、実際にお客様のビジネスに貢献できたときにとてもやりがいを感じます。

スタートアップをちょうど始めた頃にクラウドコンピューテングというキーワードが出てきましたが、当時は自分たちでサーバーやネットワークを構築するのが一般的でした。ただ、コスト面を踏まえるとオンプレ環境を構築運用することに貴重なエンジニアリソースをさくこと、そして、数年先までのサービス成長を見込みサーバーを調達していくことの難しさを痛感しました。また SI 企業の自社向けシステムをオンプレの仮想化基盤で構築する際には AWS を意識していましたが、AWS を目指したサービスを自前で作って運用することにも苦労したことを思い出します。

3.11 の際に、AWS のソリューションアーキテクトや APN パートナーの皆様が日本赤十字社様のサイト復旧に携わっているのを Twitter で見ていたのですが、クラウドは企業システムを効率化するだけではなく社会の基盤として十分に使えると実感し、私自身も多くのお客様にその価値を届けたいと考え、入社を決めました。

AWS では金融、製造、製薬、流通といったエンタープライズ企業だけでなく、スタートアップ、ゲーム、メディアといった幅広いお客様と接点があり、多くの技術領域に触れることができます。また、世界中の同僚や開発チームと、最新の技術についてディスカッションできるため、技術的なインプットが非常に多い環境です。入社前はコストを気にしながら AWS を使っていましたが、入社後は業務上必要な分だけ使えるようになったことも大きな魅力でした。

もう1つ、AWS を選んだ理由としてはユニークなキャリアパスがあるからです。通常の IT 企業では、エンジニアとして経験を積んだあとにマネージャー職にジョブチェンジする企業が多いと思います。しかし、アマゾンでは Individual Contributor というスペシャリストのキャリアパスが用意されているため、グローバルでは、ベテランのアーキテクトがチャレンジングな案件を成功させています。私も、スペシャリストとして今後もお客様にとって有用な技術をタイムリーにキャッチアップし、提案し続けたいと考えています。

学生時代はコンピューターサイエンスを専攻し、CPU、N/W、OS、DBなどの普遍的な動作原理を学びました。これらはクラウドであっても必須となるスキルであるため、今でもとても重要な基盤となっています。特に、CPU の設計や OS の実装といった実習は、もう一度復習を兼ねて受講したいほどです。また、研究室の計算機環境の構築運用を手伝っていたときに学んだ Linux の経験も役に立っています。

研究以外では自動車を触るのが好きで、整備士としてアルバイトに明け暮れていました。メーカーを問わず新車から旧車まで幅広い車を扱っていましたので、アルバイトの傍ら自動車技術の勉強にも明け暮れていました。今、思い返すと自分自身の興味があることに没頭していましたが、それが社会人になった今もいかされていると思います。

コンピュータの動作原理はもちろんですが、統計解析や数値計算を勉強しておくのも良いと思います。

私たちの行動指針である Leadership Principles の一つ "Learn and Be Curious" にも当てはまりますが、技術全般に興味を持ち、新しい技術を学び続ける意欲があり、それを分かりやすくお客様に伝えたい、と思っている方にご入社いただきたいと思っています。


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